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国営銀民営化、インド政府、再促進――合併推進役に優良7行。
【ニューデリー=山田剛】インド政府は、労働組合の強い反対で暗礁に乗り上げていた大手国営銀行の合併を再び促進する。チダムバラム財務相は今月中旬、優良銀行七行を「合併の推進役」に指名。金融の国際化・自由化に伴う外国銀行との競争激化に備える。国内外で相次ぎ浮上するインフラ整備などの巨大プロジェクトに対応できる本格的なメガバンクを育成する狙いもある。
財務相が推進役に指名したのは、商業銀行最大手のステート・バンク・オブ・インディア(SBI)【http://www.statebankofindia.com/】、パンジャブ・ナショナル・バンク(PNB)【http://www.pnbindia.com/】、バンク・オブ・インディア(BOI)【http://www.bankofindia.com/home/】など七行。いずれも総資産が五千億ルピー(一ルピー=約二・五円)を超える大手だ。
銀行業界の会合であいさつした財務相は、総資産が他の六行の四―七倍に達し、インド勢で唯一世界の上位二百行に名を連ねるSBIに言及し、「人口十億人を超えるインドにとって巨大銀行が一行しかないのは不十分だ」と指摘。他の大手行を軸にした統合再編でメガバンクを誕生させる必要性を強調した。
財務省では、SBIに次ぐ国営商業銀行二位のBOIが、銀行再編で主導的役割を果たすことに期待感を示している。
ただ金融業界は歴史的に労組の力が強く、人員削減を伴う銀行合併には強い反発も予想される。政府は慎重に合併協議を進める考えだ。