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http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005100101.html
マック衝撃99%減益…「100円」大外れ 吉野家も経常利益半減、2期連続赤字に(zakzak)
ファストフードの“和洋”両雄がもがいている。日本マクドナルドHDと吉野家D&Cは9月30日に今期連結業績見通しをそれぞれ発表し、ともに利益の大幅な下方修正を余儀なくされた。マックは純利益が実に前期比99%減、吉野家も前期に続き赤字になる。
マクドナルドの05年12月期連結業績見通しは、従来35億4900万円と予想していた最終利益がわずか5000万円に落ち込み、前期比では98.6%減に。売上高も30億円引き下げて3250億円とした。
主な原因はCMなどで盛んにPRした「百円マック」の目論見が外れたことだ。百円玉を握り締めて来店する客数は増えたものの、「もう一品」の注文がなく、客単価が下がったという。
来客増に対応する人件費も収益を圧迫した。同社は労働基準監督署の指摘を受け、8月から従業員の賃金を30分単位から1分単位に変更。過去2年にさかのぼって、この変更による未払い分(延べ10万人以上、22億円)も支払うことにした。
原田泳幸CEO(最高経営責任者)は「今後は客数を維持しつつ、客単価の上昇に力を集中する」と強調。7月末に、新メニュー発売に合わせて500円台のセット商品を値上げしているが、どこまで奏功するか。
一方、その百円マックに客を奪われた格好なのが吉野家だ。06年2月期連結業績見通しは、売り上げ予想を2%減額し、経常利益は30億円の予想を17億円に半減させた。最終利益も黒字予想から2期連続の赤字にとどまるという。
安倍修仁社長は、「4、5月に思惑が外れた」と語った。それまで牛丼抜きのメニューで工夫を重ね、なんとか客数が回復してきたため、店舗アルバイトを多めに配置したが、4月はまさにマクドナルドが百円マック投入の時期。客の争奪戦の熾烈な様子がうかがわれるが、6月に投入した「豚生姜焼定食」「牛焼肉定食」で客足は回復基調だとしている。
食品アナリストは、「02年にマクドナルドがハンバーガー単品を59円に値下げすると、吉野家も牛丼290円で対抗。“ファストフード・デフレ”に火が付き、どちらも業績を落とす結果になった。マクドナルドはその後も値上げと値下げを繰り返し、吉野家も米国産牛肉の輸入禁止という決定的な打撃を受けた。両社とも試行錯誤の最中ということでしょう」と見ている。
ZAKZAK 2005/10/01