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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20050930NTE2IFT0529092005.html
デルファイ、GMに60億ドルの資金援助を要請(9/29)※
消息筋によると、米自動車部品最大手のデルファイが、経営破綻回避のために60億ドル相当の支援をゼネラル・モーターズ(GM)に要請した(ブルームバーグ、ミシガン州サウスフィールド)。GMはデルファイの元親会社で、現在でも同社にとって最大の取引先。
デルファイはこの資金で勤続年数の長い従業員に一時金を支払い、退職、転職、または賃金カットを実現したいとしている。また、退職者向けの年金や医療費の支払いにも充当したい意向だ。
GMの広報担当のジェリー・デュブロスキー氏は、GMはこの要請を検討中だと述べたが、金額や支援の詳細については明らかにしなかった。GMの判断は、全米自動車労働組合(UAW)からどの程度譲歩を引き出せるかにも左右されるとみられている。GMは、年間56億ドルに上る従業員・退職者向けの医療費支出を削減するように労組に求めている。
ミシガン州アナーバーにある自動車研究センターのアナリスト、ショーン・マカリンデン氏は、「GMの労使交渉担当者の課題は、デルファイ支援がGMにとっても有利であることを取締役会に示すことだ」と述べている。
同氏は、デルファイには勤続年数が長く時給が27.50ドルに達する組合員が2万4000人おり、これを時給14ドルの労働者と入れ替えることができれば、デルファイの部品価格が下がり、GMにとって年間14億ドルの削減につながるとしている。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)