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「為替」 インフレ懸念＆強いシカゴPMIで米金利上昇、ドル強含み113.69円まで／ニューヨーク外国為替市場概況
「インフレ懸念＆強いシカゴPMIで米金利上昇、ドル強含み113.69円まで」ニューヨ
ーク概況 2005年10月1日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:16JST 「インフレ懸念＆強いシカゴPMIで米金利上昇、ドル強含み113.69円まで」
*07:01JST「インフレ懸念＆強いシカゴPMIで米金利上昇、ドル強含み113.69円ま
で」
【ロンドン市場概況】
30日のロンドン外為市場では、モデル系ファンドからポンドの買い戻しが出たこ
とからポンド・ドルは1.7575ドルから1.7663ドルまで上昇、ポンド・円も199円50銭
付近で買いストップロスをつけてから上昇が強まり、200円30-40銭レベルまで連れ
高になった。
ポンドの上昇をきっかけに、ユーロ・ドルが1.2014ドルから1.2064ドルまで上
昇、ユーロ・円も136円10銭から136円79銭まで上昇し、ドル・スイスは1.2950フラ
ンから1.2895フランまで下落した。ドル・円は、ドル売りとクロス円の買いに挟ま
れながらも113円21銭から113円45銭までじり高となった。
【経済指標】
ユーロ圏・9月のインフレ率速報値：前年比+2.5％（8月+2.2％）
ユーロ圏・9月の景況指数：96.8（8月97.8）
仏・9月の消費者信頼感指数：-29（7月-30）
英・9月のGFK消費者信頼感指数：-5（8月-4）
日・8/30-9/28の為替介入額：ゼロ
【要人発言】
デップラーIMF欧州局長
「ユーロ圏の政策金利、現状では2.0％で適切」
「ユーロ圏の景気回復、原油高で弱いものに」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：113円22銭、ユーロ・ドル：1.2055ドル、ユーロ・円：136円43銭、ポン
ド・ドル：1.7678ドル、ドル・スイス：1.2920フラン
【ニューヨーク市場概況】
30 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は8月のコアPCE価格指数が連銀容認レ
ンジの上限に達した事や9月のシカゴ購買部協会景気指数（PMI）が予想を上回った
事から113円01銭から113円35-40銭まで上昇した。「インドネシアが燃料販売価格の
大幅値上げを正式決定」とのニュースを受けたアジア通貨売りに連動した円売りで
113円69銭まで一段高となり、113円50銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはロンドンFixでのユーロ・円絡みの買いなどで1.2091ドルまで上昇。
その後、10/2のドイツ・ドレスデンでの選挙を控えた欧州筋の調整売りや米企業の
レパトリ絡みの売りを受けて1.1996ドルまで反落し、1.2020ドル前後で取引を終え
た。ユーロ・円は海外投資家の期末に絡む買いで136円18銭から136円85銭まで上昇
し、オプション絡みの売りをこなせず136円50銭前後まで軟化して引けた。ポンド・
ドルは1.7731ドルから1.7612ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2854フランから
1.2972フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は下落。メキシコ湾岸の多くの製油所が未だに産油作業を停止させている
事から供給不足が懸念されるものの、その一方で価格上昇による需要減少観測が強
まっており積極的な買いが手控えられた。また、本日は一部メディアが「国際エネ
ルギー機関（IEA）は10月末までに少なくとも3500万バレル相当の原油と原油製品を
追加放出する方針にある」と伝えたことも売り材料になった。
NYMEX原油先物価格（11月限）は弱含み推移し66.24ドル（前日比-0.8％）で取引を
終えた。今週の原油価格の騰落率は+3.1％。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場が米金利上昇に伴い113円69銭まで上昇。年初来高値113円73
銭を狙う動きを受けてオプション買いが強まっており、変動率は1ヶ月物は8.150％
から8.188％、3ヶ月物は8.125％から8.25％、6ヶ月物は8.175％から8.388％へそれ
ぞれ上昇した。
本日は月末、期末である事からテクニカルな動きが多く、市場参加者はドル・円ス
ポットが年初来高値を更新する強い上昇になるかどうかに懐疑的な模様。このた
め、リスクリバーサルでは様子見ムードが強く、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ
月物は+0.450％から+0.500％へ小幅拡大、3ヶ月物は+0.700％、6ヶ月物は+0.825％
でそれぞれ前日比変わらず水準で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。原油価格が小幅下落となったことが好感され終日堅調な展開と
なった。四半期末となる為、ウィンドウドレッシングと呼ばれる成績の悪い銘柄か
ら良い銘柄へと乗り換える機関投資家の動きも目立ち、出来高上昇の要因となっ
た。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や半導体・半導体製造装置が上昇
する一方で、エネルギーや銀行が軟調。マイクロンテクノロジーズ（MU）は、アナ
リストの赤字予想に対し一株利益7セントの好決算を発表して上昇。今四半期大幅上
昇となったアップル（AAPL）もウィンドウドレッシングと思しき買いに上昇した。
一方でドイツ証券が投資判断を引き下げたキンバリークラーク（KMB）や、ワコビア
が投資判断を引き下げたキャピタルワン（COF）が下落。ダウ構成銘柄では、昨日正
式に整備士の労働組合が雇用契約を承認したボーイング（BA）が買われた。結局ダ
ウは15.92ドル高の10568.70、ナスダックは10.47ポイント高の2151.69で取引を終了
した。9月はパフォーマンスが最も悪い月として知られているが、今年は1998年以来
となる上昇（S&P500指数で前月比0.6％上昇）を記録している。
【経済指標】
米・8月の個人所得：前月比-0.1％（予想+0.3％、7月+0.3％）
米・8月の消費支出（PCE）：前月比-0.5％（予想-0.2％、7月+1.2％←+1.0％）
米・8月のコアPCE価格指数：前年同月比+2.0％（予想+1.9％、7月+1.9％←+1.8％）
米・9月のミシガン大消費者信頼感指数確報値：76.9（予想78.0、速報76.9、8月
89.1）
米・9月シカゴ購買部協会景気指数：60.5（予想51.0、8月49.2）
【要人発言】
パラモ欧州中銀専務理事
「金利水準は適当」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 113.28 113.69 113.01 113.51
ユーロ・ドル 1.2025 1.2091 1.1996 1.2026
ユーロ・円 136.21 136.85 136.10 136.51
ドル・スイス 1.2931 1.2972 1.2853 1.2937
ポンド・ドル 1.7593 1.7731 1.7575 1.7642
株式市場：
NYダウ 10552.70 10569.81 10526.12 10568.70
ナスダック 2139.76 2151.69 2138.23 2151.69
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.545 4.568
米国債10年物 4.295 4.326
先物市場：
NY金先物 476.0 477.8 471.1 472.3
NY原油先物 66.25 66.65 65.30 66.24
シカゴ日経平均先物 13600 13670 13585 13665
（フィスコ） - 10月1日7時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051001-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。