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中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、銀行間(インターバンク)外国為替市場での為替相場、外貨取扱い指定銀行での公示レートの管理について、さらなる改善に向けた政策を打ちだした。25日には、国家外匯管理局の胡暁煉局長(中国人民銀行副行長)が、米国・ワシントンで行われた国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会で「今回のレート管理政策の調整では、現行の人民元レート決定システムは変化していない。銀行間外国為替市場における米ドルの対人民元レート決定システムと人民元レートの変動幅は引き続き変わらない」と強調した。
胡局長は次の3点を強調した。
(1)銀行間市場の米ドル以外の通貨のレート変動幅を拡大することは、商業銀行のリスク管理の余地を増やすとともに、鞘(さや)取引の隙を埋める上で役立つ。
(2)銀行の顧客向け公示レートの管理方法の調整は、銀行のレート自主決定能力をさらに強化し、価格リスクの効果的管理に役立つほか、投機筋のの取引コストを増やすことで人民元レート水準の安定を維持する上でもプラスとなる。
(3)今回の政策調整は、人民元レート管理システムの改善に向けた技術的措置であり、長期的にみれば、レート決定における市場の働きを高めるのにプラスとなり、金融機関と企業の為替リスク管理の利便化に極めて積極的な意義がある。
胡局長は「現在の市場運営状況をみると、人民元レートは上下動し、双方向への小幅な変動が実現しており、対米ドル固定相場から脱却した」と述べる。胡局長によると、(中国人民銀行が人民元切り上げを発表した翌日の)7月22日から9月21日の動向をみると、米ドルの対人民元為替レートの終値は、最低が8.0871元、最高が8.1128元、変動幅は0.0257ポイントだった。これまでの年間最大変動幅はわずか0.0010ポイント前後に過ぎない。8月の外貨先物取引額は売買ともに前年同月比3倍の増加となったが、7月に比べると外貨から人民元への交換が23.4%減少し、人民元から外貨への交換が52.4%増加している。人民元の展望が、上昇一方だけでなくなり、上昇・下落双方の観測が出ていることを示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2005年9月27日
http://j.peopledaily.com.cn/2005/09/27/jp20050927_53856.html