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2005/09/28 07:00
大手百貨店伊勢丹(東京)の支援で抜本再建を目指す丸井今井(札幌)は27日、札幌市中央区内のホテルで開いた臨時株主総会で、10月31日でグループを2分割する会社分割案を特別決議で承認、正式決定した。柴田哲治社長は総会後の記者会見で、5年後に存廃を判断するとしていた室蘭店について「基本は5年後に閉鎖ということだ」と述べ、原則的に閉店する方針であることを明らかにした。これにより、存続3店以外の地方赤字店4店すべての閉鎖が濃厚となった。
臨時株主総会には委任状の事前提出者も含め五百八の株主が出席し、議決権総数は八千百八十だった。
会社分割議案には総数の81・4%に当たる議決権六千六百五十七の賛成が得られ、商法が定める「三分の二以上の多数」を満たした。
会社分割議案を採決する際には「異議なし」などの発声方式ではなく、異例の投票方式を採用。手続きの透明性を高め分割反対派に批判のすきを与えない狙いとみられる。臨時総会で、柴田社長ら現経営陣四人が十月末で全員退任することも正式決定した。所要時間は一時間四十七分だった。
新会社の社長になる、丸井今井元役員で子会社の丸井ビルシステム社長の畑中幸一氏は「丸井今井を新たに創業するという不退転の思いで臨む。再生のチャンスはこれが最後だ」と決意を表明。「五年間で存続三店の売上高を一割増やす目標は必ず達成する」と述べた。
新会社には北海道マザーランド・キャピタル(札幌)などが総額四十億円を出資して経営基盤を強化、五年後の株式上場を目指す。閉鎖する小樽、苫小牧、釧路店など不採算部門を残す旧会社(分割会社)は資産売却で債務返済を急ぎ、五年後にも清算する。室蘭店は一八九一年(明治二十四年)の開設で、二○○五年一月期の年間売上高は五十四億三千三百万円。
会社分割後、札幌本店、函館、旭川両店など三店を移管する新会社(新設会社)に伊勢丹が支援。同社は会社分割実施を支援の条件に挙げており、正式決定を受け、派遣する人材選びなどの動きを本格化させる。