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2005年 09月 28日 水曜日 06:35 JST
[ワシントン 27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン議長は27日、資産価格は長期間にわたって市場が多大なリスクテイクをすれば必ず下落する、とした上で、柔軟性のある経済はそのような避けることのできない打撃に対して一段と持ちこたえることができる、との認識を示した。
グリーンスパン議長はシカゴでの全米企業エコノミスト協会(NABE)会合で衛星通信で講演。その原稿で、「歴史は、クレジットリスクへの懸念が低い時期が長引けば、危険資産の下落を伴う逆の動きが必ず後に続くことを警告している」と述べた。
うまく機能している金融政策は、景気変動を軽減し、一段のリスクテイクの状況を招く可能性があると指摘。ただ、柔軟性のある経済は、そうした状況下における予期し得ない影響を阻止することが可能との見解を示した。
議長は、「経済状況がより安定的と認識される時期には、市場の熱狂拡大を鎮めることは難しいため、市場心理と資産価格が急速に変化する経済の均衡を取り戻すためには、高度に柔軟なシステムが必要になる」と語った。
その上で、過去数十年、最近のエネルギー価格の上昇をはじめ、数々の衝撃を切り抜けることできた米経済の力は、米経済が柔軟性を増したことを証明しているとの見方を示した。
また、「自己修正の傾向が増すことで、経済の循環的安定が、マクロ経済面での政策立案者による措置へ依存する割合が低下した。当局者による措置は、しばしば遅すぎたり誤ったものである」と指摘し、「市場における不均衡の大半は、それが広く問題として認識される以前に、調整が既に進んでいるということを認識することが重要だ」と指摘した。
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