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「為替」 利食いドル売りやユーロ高でドル・円112.09円まで下落、原油急反発／ニューヨーク外国為替市場概況
「利食いドル売りやユーロ高でドル・円112.09円まで下落、原油急反発」ニューヨ
ーク概況 2005年9月27日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:39JST 「利食いドル売りやユーロ高でドル・円112.09円まで下落、原油急反発」
*07:01JST「利食いドル売りやユーロ高でドル・円112.09円まで下落、原油急反発」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、欧州系銀行のユーロ・円の買い戻しが先行、次い
でユーロ・ドルの買い戻しも出たことでユーロ・円は135円43銭から135円71銭まで
上昇、ユーロ・ドルは1.2041ドルから1.2067ドルまで上昇、買い一巡後、ユーロ・
円は135円37銭に下落、ユーロ・ドルは1.2040ドルに下落した。ドル・円は、ユー
ロ・円の上昇に連れて112円44銭から112円60銭まで強含んだ後、ユーロ・ドルの上
昇を受けたドル売りで112円35銭まで下落、その後112円56銭に反発した。ポンド・
ドルは1.7732ドルから1.7756ドルまで上昇後1.7721ドルに下落、ドル・スイスは
1.2921フランから1.2894フランまで下落後1.2922フランに上昇した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
細川財務次官
「人民元改革、日本経済への影響など動向を注意深く見守りたい」
「人民元のドル以外の通貨に対する変動幅拡大、ごく技術的な変更」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレへの2次的影響あれば中銀は役割を持つ」
「金利は歴史的低水準に永遠に留まることはできない」
ウェーバー独連銀総裁
「ドイツは財政赤字の削減努力と経済改革推進を」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：112円42銭、ユーロ・ドル：1.2033ドル、ユーロ・円：135円27銭、ポン
ド・ドル：1.7720ドル、ドル・スイス：1.2983フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米系銀行によるドル買い持ち
の利食い推奨や米カストディアン筋の売りを受けて112円49銭から112円24銭まで下
落。一旦、政府系の買い観測で下げ渋るがユーロ・ドル上昇に連られる形で112円09
銭まで一段安となり、ほぼ安値で引けた。
ユーロ・ドルはロシアパリクラブ返済絡みの買いやアジア中銀のオプション絡みの
買い、週末の欧州中銀高官の利上げ可能性を示唆する発言を受けて1.2018ドルから
1.2081ドルまで上昇し、高値圏で引けた。ユーロ・円は中国筋主導の売りに押され
て135円09銭まで下落後、ユーロ・ドルのショートカバー絡みの買いで135円56銭ま
で反発し、135円40銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7712ドルから1.7796ドルまで
上昇した。ドル・スイスは1.2954フランから1.2882フランに下落した。
【原油市場】
原油相場は売り一巡後に急反発。大型ハリケーン・リタが先週末にメキシコ湾岸に
上陸した際、製油所の集中する地域を逸れた事から売り先行スタートとなったが米
石油大手や精製大手から石油設備の損壊報告が相次いだ事をきっかけに買いが優勢
となり引けにかけて急反発した。原油だけでなくガソリンや天然ガスも買い戻さ
れ、NYMEX原油先物価格（11月限）は結局65.82ドル（前日比+2.5％）で取引を終え
た。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場はハリケーン「リタ」の被害が予想されたほど大規模
とならなかった事やG7各国の中国人民元改革への圧力が弱まった事を受けて112円
50-60銭の上値を試す動きが継続している。112円50銭を上抜けるともう一段の円安
に繋がるとの観測から変動率が上昇。1ヶ月物は7.950％から8.100％、3ヶ月物は
8.125％で先週末比変わらず、6ヶ月物は8.075％から8.175％へ上昇している。
リスクリバーサルではドル高観測が強まっている事から円コール買いが後退してお
り25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.45％から+0.375％、3ヶ月物は＋
0.70％から+0.65％へそれぞれ縮小、6ヶ月物は+0.825％で先週末比変わらずで取引
されている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。ハリケーン「リタ」の被害が懸念されたほど拡大しなかったこ
とが好感され朝方は上昇して始まった。しかし午後になって原油価格が上昇したこ
とが嫌気され、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、エ
ネルギーや公益事業が上昇する一方で銀行や運輸が軟調。トミーヒルフィガー
（TOM）は、ウォルマート（WMT）が買収を検討しているとの報道で上昇。経済誌バ
ロンズで今後2年間で株価が2倍以上上昇するとの分析記事が掲載されたAMD（AMD）
も小幅高。一方で自動車部品のデルファイ（DPH）は破綻回避に向けたGM（GM）との
交渉について、アナリストが否定的な見方を示したことで急落となった。ダウ構成
銘柄では、整備士との労使交渉が合意に達したボーイング（BA）が上昇した。結局
ダウは24.04ドル高の10443.63、ナスダックは4.62ポイント高の2121.46で取引を終
了した。本日発表された8月の中古住宅販売は予想を上回る2％の増加と、バブルが
指摘される中で引き続き好調な不動産市場を裏付ける結果となった。
【経済指標】
米・8月の中古住宅販売：729万戸、前月比1.9％増（予想712万戸、7月715万戸←716
万戸）
【要人発言】
グリーンスパン米FRB議長
「おそらく住宅市場での投機が価格を押し上げている」
「ある地区の住宅価格は容認できない水準」
「地域的なバブルが拡大していくかどうかは明確でない」
モスコウ・シカゴ地区連銀総裁（投票権有）
「インフレは適正範囲の上限で推移しており、警戒が必要」
「ハリケーンの影響に対する評価は時期尚早」
「米経済はハリケーンの後も引き続き強い」
スーザン・バイス米FRB理事
「ハリケーン地域の経済に大きな混乱が生じるのは明らか」
「向こう数週間、数ヶ月で影響は衰えるであろう」
「エネルギー価格の上昇は個人消費を鈍らせ、価格高が長期化すれば物価を押し上
げる」
「米国経済は底堅く、復興作業がいずれ景気を押し上げると予想する」
「ハリケーン・リタの影響は今後も注視していく」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 112.51 112.63 112.09 112.17
ユーロ・ドル 1.2043 1.2081 1.2018 1.2071
ユーロ・円 135.50 135.71 135.09 135.4
ドル・スイス 1.2918 1.2954 1.2882 1.2894
ポンド・ドル 1.7738 1.7796 1.7712 1.7792
株式市場：
NYダウ 10420.22 10509.23 10410.11 10443.63
ナスダック 2128.62 2132.60 2112.27 2121.46
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.519 4.560
米国債10年物 4.246 4.295
先物市場：
NY金先物 464.3 470.5 462.3 469.5
NY原油先物 63.60 65.90 62.93 65.82
シカゴ日経平均先物 13330 13370 13310 13335
（フィスコ） - 9月27日6時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050927-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。