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【米経済コラム】米大統領、意中の次期FRB議長は−C・ボーム [ブルームバーグ]
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投稿者 あっしら 日時 2005 年 9 月 27 日 03:10:18: Mo7ApAlflbQ6s
 


  9月26日(ブルームバーグ):ブッシュ米政権は当然のことながら、アラン・グリーンスパン連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任問題への言及を避けているが、投資家たちは既に自らの選択を口にしている。

  米経済調査会社ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツが先週、同国金融界の専門家104人を対象に行った調査によると、ベン・バーナンキ米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が38%の支持を得て後任候補のトップになった。米ハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン教授が31%で2位。3位は、クリントン前米大統領の下で「強いドル」政策を標ぼうしたロバート・ルービン元米財務長官(現・米シティグループ経営委員会会長)で11%の支持を獲得した。共和党のブッシュ大統領が、党派を超えて民主党員を選択するとの見方がゼロ%でなかったことをどう考えればいいのだろう。

  ストーン・アンド・マッカーシーの質問は、「FRB議長に最も適している人物は誰か」ではなく、「ブッシュ大統領がグリーンスパン議長の後任に選択する人物は誰か」だった。グリーンスパン議長は来年1月に任期切れとなる。減税政策のブッシュ大統領にとって、財政赤字削減推進派のルービン元長官をFRB議長に据えるのは相容れないだろう。

           ルービン元長官の理論

  ルービン元長官が有名になった宣伝文句は、少なくとも経済理論のなかでは、増税は景気を刺激するというものだ。反対に聞こえるかもしれないが、これはこれでいい。同元長官は増税と歳出削減によって財政赤字が削減されれば、長期金利は低下し、投資が刺激されると考える。

  クリントン前大統領の最初の予算では、最高課税税率の31%から36%への引き上げなど増税案が盛り込まれ、1993年8月に上下両院を通過した。長期金利は90年から低下傾向で、1993年10月に底を付けた。30年物国債の利回りは5.77%と最低を付け、その後共和党が1952年以来となる上下両院での過半数議席獲得を成し遂げた94年11月の選挙当日、8.17%でピークを打った。金利と増税の関係を説明しようとすれば、誰もがルービン元長官の因果関係理論は間違いだと結論付けざるを得ないだろう。両者はいっしょに上昇した。

  もちろん、長期金利の動向には他の要因も加わる。金融当局は1994年2月から1995年2月までの間に3ポイントの利上げを実施した。ルービン長官のように、増税が90年代後半の景気拡大と財政黒字に寄与したと主張することは、労働生産性の伸びとキャピタルゲイン(資産売却益)の増加に伴う税収増を無視するものだ。

  ルービン元長官は、クリントン時代の経済政策の立案者として、その成功について過度の評価を得ている。これは、現時点でブッシュ政権がまさに欲しているイメージかもしれない。ブッシュ大統領の支持率は、イラク戦争の対応やハリケーン「カトリーナ」被害への対処のまずさから、大きく打撃を受けている。大統領は輝かしい経歴の持ち主を抜てきしたいところだろう。

  ルービン元長官は米誌タイム(99年2月15日号)の表紙を、グリーンスパン議長やラリー・サマーズ財務副長官(当時)と3人で飾るという栄誉に浴している。同元長官は危機に際しても冷静沈着で、人脈も幅広い。結局のところ、元長官は奇抜な選択ではないだろう。ただ、同元長官を指名するということは「ブッシュ政権が守りに入ること」を意味すると、ライトソン・アンド・アソシエーツのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は語る。「(ポール・)ウルフォウィッツ氏を世界銀行総裁に指名できる人物なら、民主党からFRB議長を選出するために宗旨替え(党派超え)などしないだろう」と語る。

            求む、危機管理者

  とは言っても、バーナンキCEA委員長はテレビで良い印象を与えることができない。同委員長は、月次の雇用統計を解説するのに苦労しているようだ。

  私は、ブッシュ大統領はバーナンキ委員長のような学者ではなく、実社会に精通し、市場経験豊かな人物を議長に選出すると考える。絞り込まれたありふれたリストから外れた人物、ストーン・アンド・マッカーシーの調査で投資家のレーダーから漏れた人物など。クランドール氏は「枕を高くして眠れるようにしてくれる、危機を適切に処理できる人物」が望ましいと語る。  要するに、ルービン元長官のような人物だ。

(キャロリン・ボーム氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

原題:Those Clinton Years Are Looking Better Every Day: Caroline Baum (抜粋) {NXTW NSN INEOOU076GHT }

更新日時 : 2005/09/26 15:26 JST


http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html

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