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対円、ユーロで変動幅拡大 人民元、上下3%に
http://www.sankei.co.jp/news/050923/kei083.htm
中国人民銀行(中央銀行)は23日、円やユーロなど米ドル以外の外貨に対する人民元の取引について、前日終値に対しこれまで毎日上下1.5%としていた変動幅を同3%に拡大すると決定、即日実施したと発表した。ドルに対する変動幅は0.3%のまま据え置いた。中国国内で円やユーロの対人民元取引は極めて少ないが、同日ワシントンで始まる先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)直前に相場弾力化に向けた新たな措置を発表、元相場改革への努力と国際協調の姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
同行は今回の措置について「元相場の形成メカニズムを改善し、銀行の相場決定やリスク回避の能力を高める」と強調。今後は7月の切り上げ後も小幅な値動きにとどまっているドルを中心に、毎日の各通貨の取引がどれだけ柔軟な動きを示すかが焦点だ。
中国は7月、ドルに対し元相場を約2%切り上げるとともに、円やユーロなどドル以外の複数の通貨の変動も参考にして相場を決める「バスケット制」も導入。しかし、国際市場で円やユーロが大きく変動した場合、変動幅が抑えられている中国国内での円やユーロの対人民元相場と国際市場の相場が大きく懸け離れる可能性があった。
人民銀はこのほか、銀行が企業などにドル以外の外貨を売買する際の対顧客レートの上下の制限を廃止。ドルについても対顧客レートの制限幅を拡大すると発表した。対顧客レートは、人民元の市場での変動幅を下回る幅に設定されていたため「相場の動きによっては銀行が損をかぶる可能性があった」(金融筋)という。(共同)
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■人民元改革 中国人民銀行(中央銀行)は7月21日、対ドルで事実上固定されていた人民元相場を約2%切り上げ、1ドル=8.11元にすることを決定し、即日実施。ドルやユーロ、円などで構成する通貨バスケットを参考にした管理変動相場制も導入した。ただ、切り上げ幅が小幅だったことなどから、対中貿易赤字を抱える米国などから追加的な措置を求める声が出ている。(共同)
(09/23 23:57)