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「為替」 ハリケーン・リタの勢力低下でドル買い戻し111.11円→111.76円/ニューヨーク外国為替市場概況
「ハリケーン・リタの勢力低下でドル買い戻し111.11円→111.76円」ニューヨーク
概況 2005年9月23日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「ハリケーン・リタの勢力低下でドル買い戻し111.11円→111.76円」
*07:01JST「ハリケーン・リタの勢力低下でドル買い戻し111.11円→111.76円」
【ロンドン市場概況】
22日のロンドン外為市場では、欧州勢の利食いとみられるユーロ・円の売りが続
き、ユーロ・円は135円94銭から135円74銭まで下落、ドル・円も連れて111円19銭か
ら111円06銭まで下落した。売り一巡後、ユーロ・円は135円99銭まで反発し、ド
ル・円も111円36銭まで戻した。
ポンドは、欧州実需筋からユーロ買い・ポンド売りが出たことや、英産業連盟
(CBI)の9月製造受注指数が予想を下回ったことからポンド売りが先行し、ポン
ド・ドルは1.8113ドルから1.8001ドルまで下落、ユーロ・ポンドは0.6752ポンドか
ら0.6783ポンドまで上昇した。ユーロ・ドルは1.2202ドルから1.2232ドルで取引さ
れ、ドル・スイスは1.2701フランから1.2725フランで小動きになった。
【経済指標】
ユーロ圏・7月の製造業受注:前月比-1.6%(6月+3.1%)
英・9月の産業連盟(CBI)の製造受注指数:-27(予想-25、8月-29)
【要人発言】
ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「欧州中銀はインフレ進行に繋がらないと確信すれば金融緩和を維持できる」
「インフレ圧力が高まればすぐに金融緩和を解除する」
「人民元の柔軟性を求めるタイミングで中国に過度な圧力をかけるべきではない」
日本9月の月例経済報告
「景気判断を据え置き、企業・家計ともに改善し景気は緩やかに回復」
「設備投資は増加へ2年ぶりに上方修正、住宅建設も上方修正」
「先行き、内需に支えられた景気回復続く」
「原油価格の動向が内外経済に与える影響に留意」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:111円15銭、ユーロ・ドル:1.2230ドル、ユーロ・円:135円93銭、ポン
ド・ドル:1.8022ドル、ドル・スイス:1.2704フラン
【ニューヨーク市場概況】
22日のニューヨーク外為市場では、“大型ハリケーン「リタ」の勢力が弱まる”
との米国立ハリケーンセンターの予測でドルが買い戻され、ドル・円は本邦筋主導
の買いで111円11銭から111円69銭まで上昇した。福井日銀総裁が「金融政策の変更
を急がず」と発言した事から111円76銭まで一段高となり、ほぼ高値で取引を終え
た。
ユーロ・ドルは米企業のレパトリ絡み、米ファンドの売りで1.2230ドルからストッ
プロスをヒットし1.2131ドルまで下落。1.2100-30ドルのオプション絡みの買いや中
銀の買い観測で下げ渋り1.2150ドル前後で引けた。
ユーロ・円はスイス筋のオプション絡みの売りで136円04銭から135円40銭まで下落
後、原油価格が下落に転じた事から135円80銭前後まで戻して引けた。ポンド・ドル
は1.8022ドルから1.7880ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2699フランから
1.2809フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は高寄り後に失速。大型ハリケーン・リタによる採掘所や製油所の操業
停止、被害拡大が懸念されて原油だけでなく、ガソリンや天然ガス相場が買い先行
スタートとなった。しかしながら、ハリケーンの勢力が“カテゴリー4”に弱まった
事をきっかけに売り圧力が強まり、上昇幅を消す展開となった。NYMEX原油先物価格
(11月限)は時間外取引で68.14ドルまで上昇したが軟化し、結局66.50ドル(前日
比-0.4%)で取引を終えた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は「ハリケーン・リタはやや勢力を軟化させる」とい
う国立ハリケーン・センターの予測を受けて買い戻しが入るものの、上値は本邦輸
出に抑えられている。この動きを受けたオプション市場は調整相場となっておりオ
プション変動率は1ヶ月物は7.95%から8.00%へ上昇、3ヶ月物は8.125%で前日比変
わらず、6ヶ月物は8.125%から8.075%へ低下した。
リスクリバーサルも様子見気配強く25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.50%、3ヶ月物は+0.70%、6ヶ月物は+0.875%でそれぞれ前日比変わらずとなっ
ている。一方、市場では個別で大量の1ヶ月109円70銭ストライクの円コール買いが
話題となった。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。ハリケーン「リタ」による被害が引き続き懸念され朝方は下落
して始まったものの、午後になって勢力をカテゴリー4へと弱めたことで引けにかけ
て上昇する展開となった。セクター別では、小売や消費者サービスが上昇する一方
で、公益事業やエネルギーが軟調。ゼネラルミルズ(GIS)は予想を上回る決算を発
表するとともに、2006年の予想を維持したことが好感され上昇。またスプリントネ
クステル(S)は買収による費用削減が当初予想を上回る145億ドルになるとの見通
しを示して買われた。一方で1万人の人員削減などを発表したソニー(SNE)は5.6%
安。ダウ構成銘柄では、原油価格高騰による業績への影響は限定的との見方を示し
たマクドナルド(MCD)が上昇。またハリケーン「リタ」による被害を見越してキャ
タピラー(CAT)やホームデポ(HD)なども買われた。結局ダウは44.02ドル高の
10422.05、ナスダックは4.14ポイント高の2110.78で取引を終了した。ハリケーン
「リタ」の勢力は一時より減退したものの、依然として強い勢力を保ったまま明日
夜には上陸する見通し。テキサス州では約100万人の住人避難が本格化しており、高
速道路は渋滞、航空便も全て満席となっている。
【経済指標】
米・先週分(9/17)の新規失業保険申請件数:43.2万件(予想45万件、前回42.4万
件←39.8万件)
米・8月の景気先行指数:前月比-0.2%(予想-0.3%、7月-0.1%←+0.1%)
カナダ・8月の消費者物価指数:前月比+0.4%(予想+0.5%、7月+0.2%)
カナダ・8月のコア消費者物価指数:前年比+1.7%(予想+1.5%、7月+1.4%)
【要人発言】
中国中央政策研究室の鄭新立・副主任
「8月の中国外貨準備高は100億ドル以上増加した」
「米国債を購入するよりも海外のエネルギー資源会社の株式に投資する方がよい」
中国国家外為管理局(SAFE)
「翌日物取引の外貨保有枠上限を引き上げ」
福井日銀総裁
「日銀は金融政策の変更を急がず」
「日銀はデフレーションに関する適切な判断を行う」
「デフレ脱却の時期は近い」
「日本経済は回復に向かっている」
「新興経済には通貨の柔軟性が必要」
「原油価格の上昇は世界経済にとって最大のリスク」
ドッジ・カナダ中銀総裁
「エネルギー価格の上昇は経済成長を抑制する」
「中国の通貨改革は世界不均衡を調整していない」
パパデモス欧州中銀(ECB)副総裁
「ユーロ圏の経済は満足できるものでない。再三予想を下回っている。」
「ユーロ圏の潜在的成長率は2-2.5%のレンジ」
「経済の停滞は国際化、技術革新の影響で競争力が低くなっている事がひとつの要
因であろう」
ポール・ウルフォウィッツ世銀総裁
「IMF・世銀総会は最貧国の債務削減が焦点」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 111.14 111.76 111.05 111.7
ユーロ・ドル 1.2226 1.2238 1.2131 1.2154
ユーロ・円 135.90 136.04 135.40 135.79
ドル・スイス 1.2705 1.2809 1.2695 1.2784
ポンド・ドル 1.8109 1.8113 1.7881 1.7906
株式市場:
NYダウ 10376.20 10444.51 10350.96 10422.05
ナスダック 2104.43 2114.59 2093.06 2110.78
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.457 4.463
米国債10年物 4.162 4.180
先物市場:
NY金先物 476.0 476.3 466.8 470.3
NY原油先物 67.75 67.90 66.05 66.50
シカゴ日経平均先物 13115 13140 13085 13125
(フィスコ) - 9月23日6時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050923-00000001-fis-brf