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◇東証大引け・小幅続伸で高値――脱デフレで買いも利益確定活発に
21日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸。終値は前日比48円ちょうど（0.37％）高い１万3196円57銭だった。連日の年初来高値更新で、約４年３カ月ぶりの高値。前日の基準地価発表を受けてデフレ脱却期待が改めて強まったうえ、寄り付き前の外国証券経由の売買注文（市場推計）が大幅な買い越しとなり、外国人の日本株買い意欲が引き続き強いとの観測が広がったことが買い安心感につながった。東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は４日続伸で、2001年５月25日以来の高値となった。
国内景気の先行きに対する明るい見方を背景に、業種別東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）の上昇率ランキングでは保険業や証券商品先物、銀行業などが上位に入った。ただ大手銀行株は先駆して上昇していただけに、上値では利益確定売りが活発だった。日経平均が心理的な節目の１万3000円台に上昇しているほか、米国株式相場が米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利上げ決定を受けて下げていたこともあって、この日は全般に利益確定売りが目立つ展開だった。下落率ではパルプ・紙、ガラス土石製品、建設業などが上位に入った。
東証１部の売買高は36億9898万株と過去最高を更新。売買代金も２兆6380億円と、９日以来の高水準だった。三菱自の売買高が１銘柄で５億1374万株に達した。東証１部の値上がり銘柄数は693、値下がり銘柄数は867、変わらずは100だった。
三菱東京ＦＧ、三井住友ＦＧ、みずほ信が高く、野村、ミレアＨＤが買われた。三菱重がしっかりで、住金は小幅高。ファナックや武田、ＴＤＫは堅調で、日経平均の上昇に寄与した。イオン、信越化も高い。半面、三菱自、トヨタが安く、ソフトバンク、セコム、ＫＤＤＩ、東エレクが売られた。
東証２部株価指数は８営業日ぶり反落。東理ＨＤ、中外鉱、プリヴェ再生が売られ、邦チタ、Ｊブリッジが安い。半面、サンシティ、堀田産、日鉄商が高い。〔ＮＱＮ〕
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