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(回答先: 今週の金融市場展望(2005年9月20日) 【植草一秀が提供する国際政治経済情報】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 20 日 17:00:39)
「為替」 商品価格上昇による米利上げ継続観測でドル堅調、原油67.60ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「商品価格上昇による米利上げ継続観測でドル堅調、原油67.60ドル」ニューヨーク
概況 2005年9月20日(火曜日)−株式会社フィスコ 山下政比呂
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「商品価格上昇による米利上げ継続観測でドル堅調、原油67.60ドル」
【アジア市場概況】
19日のアジア市場(9:00-17:00)では、18日に投開票が実施されたドイツ総選挙の
暫定公式結果がキリスト教民主・社会同盟:得票率35.2%、獲得議席数225(改選前
248)、社民党:34.3%、222(251)、自民党:9.8%、61(47)、緑の党:8.1%、
51(55)、左派党:8.7%、54(2)となったことから、連立交渉が長期化するとの見
方が強まり、ドイツ政局の先行きに対する懸念からのユーロ売りが先行した。
ユーロ・ドルは、シドニー市場から1.2200ドル以下のストップロスを試す動きとな
り、アジア市場でも1.2175ドルから軟調推移が続き、アジア時間昼過ぎに1.2100ドル
まで下落した。ユーロ・円も135円73銭から135円03銭まで下落し、ドル・円は、ユー
ロ・円に連れて111円57銭から111円32銭まで下落後、ユーロ・ドルの一段安を受けて
111円68銭まで上昇した。ポンド・ドルは、ユーロ・ドルの下落に連れて、1.8053ド
ルから1.7970ドルまで下落、ドル・スイスは1.2735フランから1.2815フランまで上昇
した。
東京午後5時時点のレベルは、ユーロ・ドル1.2122ドル、ドル・円111円52銭、ユー
ロ・円135円18銭、ポンド・ドル1.7999ドル、ドル・スイス1.2795フラン。
【ロンドン市場概況】
19日のロンドン外為市場では、一旦ユーロの買い戻しが優勢になり、ユーロ・ドル
は1.2120ドルから1.2155ドルまで小幅反発、ドル・円は111円58銭から111円31銭まで
弱含み、ポンド・ドルは1.7988ドルから1.8036ドルに戻し、ドル・スイスは1.2794フ
ランから1.2758フランまで反落した。ユーロ・円は135円11銭から135円43銭の間で高
下した。
【経済指標】
独・8月の生産者物価指数:前月比+0.3%、前年比+4.6%(予想+0.4%、+4.7%、7月
+0.5%、+4.6%)
【要人発言】
ニッケル英中銀金融政策委員
「英経済はおそらく回復すると思うが、それが起こらないという深刻なリスクもあ
る。その場合、われわれは対処することができる」
パラモECB理事
「持続的な原油高がユーロ圏経済見通しを脅威にさらす可能性」
アハマドOPEC議長
「OPEC加盟国の一部、生産枠据え置きで合意」
6カ国協議
「全会一致で共同文書案を承認」
「北朝鮮、核開発プログラムの完全放棄に合意」
「日米、北朝鮮との関係正常化に向けた措置をとる方針」
「北朝鮮への軽水炉提供、適切な時期に協議」
「6カ国、11月に第5回協議開催で合意」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:111円38銭、ユーロ・ドル:1.2152ドル、ユーロ・円:135円30銭、ポン
ド・ドル:1.8059ドル、ドル・スイス:1.2770フラン
【ニューヨーク市場概況】
19日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は明日の米FOMCでの利上げ継続観測か
ら111円57銭まで上昇したが、ユーロ・円の売りや6カ国協議において北朝鮮の核問題
に進展がみられた事から米ファンド筋主導の売りで111円17銭まで下落した。原油価
格の上昇に伴い111円56銭まで戻して111円50-55銭で引けた。
ユーロ・ドルはドイツ連邦議会選挙の結果を受けたドイツ政局不安の高まりで1.2121
ドルまで下落したが、オプション絡みの買いや中銀筋の買い観測、FOMCを控えてのポ
ジション調整で1.2165ドルまで上昇し1.2140-45ドルで引けた。ユーロ・円はドイツ
政局不安や更なる人民元改革観測で135円13銭まで下落した後、原油価格の急伸を受
けて135円48銭まで反発した。ポンド・ドルは1.8062ドルから1.8010ドルまで下落し
た。ドル・スイスは1.2753フランから1.2804フランの間を上下した。
【原油市場】
原油相場は暴風雨のニュースを受けてガソリン相場と共に急騰した。ハリケーンに発
達する可能性のある熱帯性暴風雨・リタ(Rita)が勢力を強めながらメキシコ湾に接
近しており、前回のハリケーン・カトリーナによる被害から立ち直り始めたばかりの
製油所が再び操業停止や生産不能に陥る公算が高まった。供給懸念の再燃からNYMEX
原油先物価格(10月限)は急伸し67.39ドル(先週末比+6.9%)で取引を終えた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット市場では明日のFOMCでの利上げ継続観測強まっている事から
ドル買いが先行、レンジの上値である112円を試す動きとなった。オプション市場で
は週初である事もあって買いが先行しており変動率は1ヶ月物が8.15%から8.30%、3
ヶ月物は8.15% から8.275%、6ヶ月物は8.225%から8.275%へそれぞれ上昇した。
インフレ懸念の再燃に短期的にドル上昇観測が強まっており、リスクリバーサルでは
円コール買い意欲が後退、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.60%から
+0.50%へ縮小、3ヶ月物は+0.75%から+0.70%へ小幅拡大、6ヶ月物は+0.975%から
+0.925%へ縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。ハリケーンに発達する可能性のある熱帯性暴風雨「リタ」がメキ
シコ湾に向かっており、原油価格が約7%の急騰となったことで、株価も終日軟調な
展開となった。セクター別では、エネルギーを除いて全面安となっており、特に自動
車・自動車部品や運輸が軟調。ナイキ(NKE)はアナリストの予想を上回る決算を発
表して6.2%上昇。ベアスターンズが投資判断を引き下げたイーベイ(EBAY)が小幅
下落となった。また、シスコ(CSCO)はストックオプションの費用計上にともない
2006年の一株利益が12-14セント減少するとの見解を示し下落した。ファーストフー
ドのウェンディーズ(WEN)は経営幹部の辞任を受けて2.1%安。ダウ構成銘柄では、
原油価格の急騰を受けてエクソン・モービルが上昇。一方で整備士のストライキによ
る費用増加が懸念されるボーイング(BA)が売られた。結局ダウは84.31ドル安の
10557.63、ナスダックは15.09ポイント安の2145.26で取引を終了した。「リタ」は少
なくともカテゴリー3(最大は5)のハリケーンに発達すると見られている。再びニュ
ーオーリンズ付近に接近する可能性があり、警戒感が強まっている。
【経済指標】
米・9月の全米ホームビルダー協会住宅市場指数:65(予想67、8月67)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「ユーロ圏の成長を押し上げるには構造改革が必要」
「金利はかなり低水準」
「ユーロ圏の目標は価格安定」
「欧州中銀の金融政策における透明度は上昇」
「低金利は雇用創出に充分でない」
アルムニア欧州委員会委員
「次期ドイツ政権は財政赤字を削減せねばならない」
「ドイツ連邦議会選挙が経済成長に拍車をかける事を期待」
中国人民銀行
「人民元を安定維持し為替市場の開発を促進する」
「為替改革は着実に実行されている」
「中国経済は堅調かつ急速な成長しており金融操作は上手く機能している」
「人民元相場は上下しており更なる人民元の上昇予想は緩和されつつある」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「原油価格は経済成長よりもインフレに影響を与える」
「2次的影響の兆候は見当たらず」
「ユーロ圏は後半において徐々に景気回復」
「金利水準は適切」
「金融政策決定者はインフレへの警戒が必要」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 111.53 111.61 111.17 111.54
ユーロ・ドル 1.2122 1.2165 1.2120 1.2141
ユーロ・円 135.20 135.48 135.10 135.41
ドル・スイス 1.2794 1.2805 1.2753 1.2785
ポンド・ドル 1.8000 1.8064 1.7988 1.8022
株式市場:
NYダウ 10641.87 10644.57 10521.18 10557.63
ナスダック 2157.91 2159.49 2139.89 2145.26
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.561 4.547
米国債10年物 4.271 4.246
先物市場:
NY金先物 467.7 472.4 466.7 470.4
NY原油先物 64.60 67.60 64.60 67.39
シカゴ日経平均先物 13000 13015 12955 12975
(フィスコ) - 9月20日7時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050920-00000003-fis-brf