★阿修羅♪ > 国家破産42 > 371.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル買い戻し110.16円→110.72円/ニューヨーク外国為替市場概況
「インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル買い戻し110.16円→110.72円」ニューヨ
ーク概況 2005年9月16日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:43JST 「インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル買い戻し110.16円→110.72円」
*07:01JST「インフレ加速懸念に伴う金利上昇でドル買い戻し110.16円→110.72円」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、イギリスの8月小売売上高が前月比変わらず(予想
+0.3%、7月-0.6%←-0.3%)だったことをきっかけにポンド売りが優勢になり、ポ
ンド・ドルは1.8171ドルから1.8078ドルまで下落し、ユーロ・ポンドは0.6724ポン
ドから0.6763ポンドまで上昇した。ユーロ・ドルは1.2213ドルから1.2233ドルで、
ドル・スイスは1.2634フランから1.2654フランで小動きが続いた。ユーロ・円はユ
ーロ債償還絡みの売り観測から引き続き上値が重く、135円15銭から134円81銭まで
下落、ドル・円は、ユーロ・円の下落に連れて110円57銭から110円23銭まで下落し
た。
【経済指標】
英・8月の小売売上高:前月比変わらず(予想+0.3%、7月-0.6%←-0.3%)
【要人発言】
ラージ英中銀政策委員
「金利変更の効果が経済全体に行き渡るには時間がかかる。金利の決定を促すのは
今日のインフレ率ではない」
「過去1年間、経済成長はわれわれの予想を下回り、インフレ率は原油急騰の影響も
あり予想を上回っている」
細川財務次官
「日銀の金融政策、緩和的環境維持のため最大限努力する必要」
「デフレの状況、緩やかながら依然として続いている」
「(G7では)為替一般、また中国の為替制度についても議論される可能性も」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円34銭、ユーロ・ドル:1.2234ドル、ユーロ・円:134円97銭、ポン
ド・ドル:1.8074ドル、ドル・スイス:1.2639フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はハリケーン後の米新規失業保険申
請件数が大幅増加した事から110円17銭まで下落。フィラデルフィア連銀景気指数の
仕入れ価格指数上昇に伴い米債券利回りが上昇したほか、北朝鮮の核兵器の増産継
続観測や米雇用創出法によるレパトリ絡みの買いを受けて110円72銭まで上昇し高値
圏で引けた。
ユーロ・ドルは1.2239ドルから米金利の上昇で1.2192ドルまで下落するものの、
1.2200ドル以下でのアジア中銀やロシア中銀の買いで底固く推移し1.2225ドル前後
で取引を終えた。ユーロ・円はユーロ債絡みの売りや「近く中国が人民元の対ドル
での変動率幅を拡大させる」との噂で134円55銭まで下落。北朝鮮の核兵器に関する
観測から135円33銭まで戻してほぼ高値で引けた。ポンド・ドルは1.8101ドルから
1.8038ドルに下落した。ドル・スイスは1.2639フランから1.2696フランまで上昇し
た。
【原油市場】
NY原油相場は反落。OPECが本日発表した月報において2005年の世界での原油需要見
通しを5ヶ月連続で下方修正したほか、IEA関係者が「備蓄放出によりハリケーン通
過後の石油不足が安定し始めている」と述べた事から売りが優勢となった。NYMEX原
油先物価格(10月限)は買い先行スタート後にじり安となり64.75ドル(前日比-
0.5%)で取引を終えた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場はハリケーン・カトリーナ後の新規失業申請件数が大
幅に増加した事を受けてドルは一旦弱含むものの、米フィラデルフィア連銀景気指
数の中の支払い価格指数の上昇に伴って米金利上昇、ドルは買い戻された。レンジ
内での動きに留まっている事からオプションは売り気となっており1ヶ月物は
8.325%から8.25%、3ヶ月物は8.325% から8.225%、6ヶ月物は8.275%から
8.225%へそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは円金利上昇や人民元の更なる柔軟化観測が広がる一方、北朝
鮮核兵器増産継続の可能性が新たに持ち上がり、売り、買い材料が交錯している事
から様子見気配が強い。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.65%、3ヶ月物
は+0.80%、6ヶ月物は+0.975%でそれぞれ前日比ほぼ変わらずでの取引となってい
る。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。朝方発表された消費者物価指数は前月比0.5%上昇と予想を
下回ったものの、フィラデルフィア連銀景気指数が前月の17.5から2.2へと大幅に低
下し、上値を抑える要因となった。但し、明日に先物やオプションの決済日を控え
ており、株価の値動きは小幅なものにとどまった。セクター別では、家庭用品・パ
ーソナル用品や消費者サービスが上昇する一方で、自動車・自動車部品や商業サー
ビス・用品が軟調。マイクロソフト(MSFT)はタイムワーナー(TWX)とAOL部門の
買収交渉を行っているとの報道で小幅下落。またベアスターンズ(BSC)は純利益が
前期比34%増となるなど予想を上回る決算を発表したものの、昨日のリーマンブラ
ザーズ(LEH)の決算を受けて期待が先行していた為、反落した。また、新株発行価
格を前日終値比2.7%安い295ドルに決定したグーグル(GOOG)はほぼ変わらずで引
けた。ダウ構成銘柄では、マクドナルド(MCD)が3%を越す上昇となった。結局ダ
ウは13.85ドル高の10558.75、ナスダックは3.18ポイント安の2146.15で取引を終了
した。マイクロソフト(MSFT)はAOLを買収し、MSNのサービスに統合するとの憶測
が広がっており、特にメッセージングサービスのユーザーを取り込むのが狙いと見
られている。
【経済指標】
米・9月のNY連銀製造業景気指数:17.0(予想16.9、8月23.04)
米・8月の消費者物価指数(CPI)
全体:前月比+0.5%(予想+0.6%、7月+0.5%)
コア(食品&エネルギー除く):前月比+0.1%(予想+0.2%、7月+0.1%)
米・先週分の失業保険新規申請件数:39.8万件(予想35.0万件、前回32.7万件←
31.9万件)
米・7月の企業在庫:前月比-0.5%(予想+0.1%、6月0.0%)
米・9月のフィラデルフィア連銀景気指数:2.2(予想14.0、8月17.5)
スイス中銀:政策金利を0.75%で据え置き
【要人発言】
バーナンキ米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「ハリケーン災害の復興にかかる費用は期近の財政赤字拡大に繋がろう」
「空前の災害復興費用は必要経費であるが大統領の2009年度までに赤字を半減する
という長期的な財政赤字削減目標を危うくする事は無い」
「エネルギー価格の上昇にかかわらずインフレは抑制されている」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.44 110.72 110.16 110.64
ユーロ・ドル 1.2214 1.2239 1.2194 1.2223
ユーロ・円 134.89 135.33 134.55 135.24
ドル・スイス 1.2654 1.2696 1.2634 1.2675
ポンド・ドル 1.8164 1.8170 1.8038 1.806
株式市場:
NYダウ 10545.85 10582.07 10520.93 10558.75
ナスダック 2153.80 2155.75 2142.73 2146.15
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.450 4.516
米国債10年物 4.166 4.217
先物市場:
NY金先物 457.0 459.7 456.3 459.3
NY原油先物 65.40 65.66 63.90 64.75
シカゴ日経平均先物 12935 12940 12900 12940
(フィスコ) - 9月16日6時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000002-fis-brf