★阿修羅♪ > 国家破産42 > 348.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 予想外の米貿易赤字改善もドル上値重い111.06円→110.59円、原油3日続落/ニューヨーク外国為替市場概況
「予想外の米貿易赤字改善もドル上値重い111.06円→110.59円、原油3日続落」ニュ
ーヨーク概況 2005年9月14日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:51JST 「予想外の米貿易赤字改善もドル上値重い111.06円→110.59円、原油3日続落」
*07:01JST「予想外の米貿易赤字改善もドル上値重い111.06円→110.59円、原油3日
続落」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、欧州勢からもドル・円、ユーロ・円のショートカ
バーとみられる買いが続き、ドル・円は110円46銭から110円91銭まで上昇、ユー
ロ・円は135円87銭から136円26銭まで上昇、次いでユーロ・ドルが1.2270ドルのス
トップロスをつけて1.2255ドルまで下落したことで、ドル・円は110円94銭まで上昇
が進んだ。ドル・スイスも1.2560フランから1.2630フランまで上昇し、ポンド・ド
ルは1.8187ドルから1.8238ドルで取引された。イギリスの8月の消費者物価指数が前
年比+2.4%(予想+2.4%、7月+2.3%)で97年1月以降で最高の伸びとなったが、予
想通りだった事で反応は特にみられなかった模様。
【経済指標】
独・8月の消費者物価指数確報値:前年比+1.9%(予想+1.9%、速報+1.8%、7月
+2.0%)
仏・7月の貿易収支:-26.69億ユーロ(6月-11.9億ユーロ)
仏・8月の消費者物価指数確報値:前年比+2.0%(予想+1.8%、7月+1.8%)
英・8月の消費者物価指数:前年比+2.4%(予想+2.4%、7月+2.3%)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円88銭、ユーロ・ドル:1.2287ドル、ユーロ・円:136円23銭、ポン
ド・ドル:1.8237ドル、ドル・スイス:1.2596フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は7月の貿易赤字が予想外に縮小した事
から111円06銭まで上昇。しかし8月の生産者物価指数が低水準にとどまり、インフ
レ抑制を示した事から米債利回りが低下し110円59銭まで下落した。本邦信託とみら
れる買いが下値を支え110円65銭前後に戻して引けた。
ユーロ・ドルは貿易収支発表後に1.2245ドルまで下落するがロシア中銀や米ファン
ド筋の買いや米金利低下を受けて1.2299ドルに反発。米企業のレパトリ絡みの売り
やドイツ連邦議会選挙を控えたポジション調整売りに押されて1.2265ドル前後に弱
含み引けた。
ユーロ・円は小泉内閣支持率の上昇や“日銀量的緩和政策の終了が近い”との憶測
で136円27銭から135円69銭まで下落し、135円75銭前後の安値圏で引けた。ポンド・
ドルは1.8192ドルから1.8251ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2583フランから
1.2640フランまで上昇し1.2615フラン前後まで軟化して引けた。
【原油市場】
原油相場は原油消費大国の需要減少を受けて3日続落。昨日中国8月の原油輸入量が
価格急騰を背景に前年同月比で6.1%減少したと伝えられ、本日は米国7月の貿易収
支において原油輸入量が前月から4.9%減少した事が明らかとなった。原油高に伴う
需要減少が今後も世界的に進むとの見方が広がる事で相場に先安感が強まってい
る。
また一部メディア報道によると、年末までに石油備蓄の積み増し開始を予定してい
た中国は価格高騰を理由に購入時期を延期させる模様。価格上昇を受けて個人消費
者だけでなく、政府レベルでも買いを控える動きがみられている。
NYMEX原油先物価格(10月限)は緩やかに下落を続け63.11ドル(前日比-0.3%)で
取引を終えた。本日終値は8/30の最高値70.85ドルから10.9%下落した水準。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は米貿易赤字の改善を受けてドル買いが先行し一時111
円台での取引となった。オプション市場では108円50銭-112円50銭のレンジ取引に変
わりないとの見方から長期物の変動率は低下している。一方、短期物は方向感の無
いドルの動きで堅調。1ヶ月物は8.300%で変わらず、3ヶ月物は8.275%から8.225%
に、6ヶ月物は8.275%から8.225%にそれぞれ小幅ながら低下した。
リスクリバーサルはドルがショートカバーにより上昇に転換したため短期1ヶ月物の
円コール買い意欲は弱まっている。111円台では引き続き上値が重く、投資家の長期
的な相場観測を変更させるに至らない事から長期物は前日比変わらず水準で推移。
25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.70%から+0.60%に縮小、3ヶ月物は
+0.80%から+0.85%にやや拡大、6ヶ月物は+0.975%で前日比ほぼ変わらずとなって
いる。
【株式市場】
NY株式相場は下落。これまでの上昇を受けて利益確定売りが先行したほか、小売企
業の一部が冴えない決算を発表した事で個人消費の落ち込みが懸念されて軟調な展
開となった。セクター別では、半導体・同製造装置を除いて全面安となり、小売り
や家庭用品・パーソナル用品の下げが目立った。家電量販最大手のベストバイ
(BBY)が予想を下回る決算を発表して11.1%の大幅安。また、出版社のナイト・ラ
イダー(KRI)も冴えない決算を発表して下落した。一方、今四半期の業績予想を上
方修正した携帯電話最大手のノキア(NOK)が買われ、同社に半導体部品を供給する
テキサス・インスツルメンツ(TXN)も連れ高となった。デルタ航空(DAL)やノー
スウェスト(NWAC)は引き続き破綻が懸念されており続落。ダウ構成銘柄では、開
発中の骨粗鬆症治療薬に関して不承認通知を受け取ったファイザー(PFE)が下落し
た。結局ダウは85.50ドル安の10597.44、ナスダックは11.08ポイント安の2171.75で
取引を終了した。NYタイムズ紙はデルタ航空とノースウェスト航空が早ければ今週
中にも破産法を申請すると報道しており、米航空会社大手7社のうち4社が破綻する
という異常な事態となる可能性がある。
【経済指標】
米・7月の貿易収支:-579億ドル、前月比2.6%赤字縮小(予想-595億ドル、6月-595
億ドル←-588.2億ドル)
対中赤字:176.5億ドル(前月比+0.3%)、対OPEC:89.2億ドル(同比+15.1%)
対カナダ:61.9億ドル(同比+15.3%)、対日本:66.3億ドル(前月比-4.5%)
カナダ7月の貿易収支:+58.2億ドル(予想+51億ドル、6月+48.7億ドル←+50億ド
ル)
米・8月の生産者物価指数(PPI):前月比+0.6%(予想+0.7%、7月+1.0%)
米・8月のコアPPI(食品&エネルギー除く):前月比±0%(予想+0.2%、7月
+0.4%)
米・8月の財政収支:-499.8億ドル(予想-482.5億ドル、前年同月-411.3億ドル)
【要人発言】
スノー米財務長官
「カトリーナは第4四半期の経済成長を減速させる」
「復興作業などで2006年度第1四半期のGDPは上昇すると予想する」
「カトリーナにかかる費用にかかわらず財政赤字は削減出来ると予想する」
「米財政赤字を半減させる」
「小売りにエネルギー価格上昇の影響が出るであろう」
「ハリケーンはエネルギーの供給をかなり逼迫させている」
「エネルギー価格上昇は消費者の購買力をそぐ可能性がある」
「短期的に米経済成長、雇用へ悪影響を与えるであろう」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.53 111.06 110.45 110.65
ユーロ・ドル 1.2297 1.2312 1.2245 1.2267
ユーロ・円 135.91 136.27 135.69 135.73
ドル・スイス 1.2569 1.2640 1.2560 1.2614
ポンド・ドル 1.8215 1.8251 1.8192 1.8223
株式市場:
NYダウ 10673.71 10674.03 10595.29 10597.44
ナスダック 2177.94 2185.89 2167.83 2171.75
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.446 4.416
米国債10年物 4.170 4.130
先物市場:
NY金先物 452.4 453.4 448.3 450.0
NY原油先物 63.60 63.85 62.65 63.11
シカゴ日経平均先物 12850 12860 12800 12815
(フィスコ) - 9月14日6時55分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000002-fis-brf