| ★阿修羅♪ > 国家破産42 > 342.html ★阿修羅♪ |
|
| Tweet |
「為替」 米債利回り上昇でドル買い戻し110.38円、原油続落62.55ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「米債利回り上昇でドル買い戻し110.38円、原油続落62.55ドル」ニューヨーク概況
2005年9月13日（火曜日）−株式会社フィスコ 山下政比呂
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:27JST 「米債利回り上昇でドル買い戻し110.38円、原油続落62.55ドル」
【ロンドン市場概況】
12日のロンドン外為市場では、全般的に小動きの状態だったが、ユーロ・ドルは東
京市場で大口のストップロスが出た1.2350ドル付近が重く、1.2340ドルから1.2298ド
ルまで続落した。ユーロ・円も135円48銭から135円18銭まで軟調に推移し、ドル・ス
イスは1.2510フランから1.2562フランまで上昇した。ドル・円は109円70銭から109円
94銭、ポンド・ドルは1.8261ドルから1.8299ドルで取引された。
【経済指標】
英・8月の生産者物価指数：前年比+3.0％（予想+3.0％、7月+3.1％）
【要人発言】
福井日銀総裁
「日本のGDPの伸び、均衡の取れた回復を示している」
「原油価格は日本経済にとって大きなリスク」
シュタルク独連銀副総裁
「G7、アジア通貨の柔軟性求める姿勢を和らげるか決めていない」
「G7、中国人民元に対する更なる変動相場制に近づけるための圧力は続くであろう」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：109円85銭、ユーロ・ドル：1.2322ドル、ユーロ・円：135円36銭、ポン
ド・ドル：1.8276ドル、ドル・スイス：1.2536フラン
【ニューヨーク市場概況】
12日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は小泉政権の圧勝をきっかけとした利食
いのドル買戻し、ハリケーン・カトリーナ発生直後に低下していた米債利回りの上昇
に伴うドル買いで109円72銭から110円38銭まで上昇し、ほぼ高値圏110円35-40銭で引
けた。ユーロ・ドルは、ドイツ連邦議会総選挙の行方への懸念、9月末にかけて米企
業のレパトリが強まるとの観測、オランダの年金改革延期の発表で1.2322ドルから
1.2270ドルまで下落したが、ロシア中銀の買いや米ｅべイ社によるルクセンブルグの
スカイプ社買収絡みの買い観測で下げ渋り1.2285-90ドルで引けた。
ユーロ・円はモデル、モメンタムファンド筋の売りに押されて134円90銭まで下落
後、ドル・円のショートカバー絡みで135円62銭まで戻して引けた。ポンド・ドルは
1.8277ドルから1.8184ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2533フランから1.2597フ
ランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は原油需要の減少観測を受けて続落。先週末に国際エネルギー機関（IEA）
が中国や先進各国での消費減少を理由に2005年の世界での原油需要見通しを3ヶ月連
続で下方修正しており、価格高騰に伴う需要減少が進むとの見方が広がる事から売り
圧力が強まった。またメキシコ湾域内の一部製油所の操業再開のニュースなども売り
を強める要因となっていた。
NYMEX原油先物価格（10月限）は一時62.55ドル、約4週間ぶりの安値まで下落し63.34
ドル（先週末比-1.1％）で取引を終えた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は小泉政権圧勝後の利食いや米金利の上昇を受けて堅調
に推移するものの、日本の景気回復期待が強い事で上値は抑えられている。ただ、小
泉政権の圧勝や9月末にかけて本邦企業によるレパトリが強まるとの観測などから円
高期待が強く、オプション市場では1ヶ月物変動率が8.100％から8.300％まで上昇し
ている。3ヶ月物と6ヶ月物はそれぞれ先週末比変わらず水準の8.275％、8.275％で推
移している。
リスクリバーサルでは円先高観測から円コール買い意欲が引き続き強く、25デルタ円
コール・ドルプット1ヶ月物は+0.65％から+0.70％に拡大、3ヶ月物は+0.80％で先週
末比変わらずだが、6ヶ月物は+0.925％から+0.975％に拡大している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。原油価格が4週間ぶりの安値へと下落したほか、相次いで大型買
収が発表された事も好感され、緩やかに上昇する展開となった。セクター別では小売
りや自動車・同部品が上昇する一方で、エネルギーや家庭用品・パーソナル用品が下
落。米オラクル（ORCL）はCRMアプリケーション大手のシーベルシステムズ（SEBL）
を58.5億ドルで買収する事を発表し、両社とも上昇。またｅベイ（EBAY）はインター
ネット電話のスカイプを26億ドルにより買収すると発表して小幅高。更に金融セクタ
ーではワコビア（WB）がウェストコープ（WES）を39億ドルで買収する事を発表し
た。一方、デルタ航空（DAL）は早ければ木曜日にも破産法を申請するとの観測から
20％超の大幅下落。またノースウェスト航空（NWAC）もメカニック労組との交渉が不
調に終わった事から大幅安となった。ダウ構成銘柄ではアルコア（AA）が1％を越す
上昇となったほかは概ね小動き。結局ダウは4.38ドル高の10682.94、ナスダックは
7.32ポイント高の2182.83で取引を終了した。スカイプの買収に関しては業績により
追加で15億ドルが支払われる契約となっており、買収額は最大で41億ドルとシーベル
の買収額にやや劣る程度。売上高6000万ドルの企業に対しては破格の評価と言えるだ
ろう。
【経済指標】
【要人発言】
トリシェECB総裁
「G10において中国人民元に関する話し合いは行われなかった」
「G10は原油価格が経済成長に影響を与える事は明確であるとした」
「物価安定が金融政策の主目的となる」
「カトリーナは第3四半期の経済成長に影響を与える」
「経済成長力は引き続き力強い」
「原油市場には透明性が必要」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「金利水準は欧州経済がまだ充分に回復していないために低水準であるが適切にあ
る」
フィッシャー・ダラス地区連銀総裁（投票権有）
「ハリケーン・カトリーナが経済にどのような影響を与えているかは明白でなく、ま
だ判断の最中」
「金融政策に関しては時間をかけて判断する」
「米経済はこの災難から完全に回復すると予想」
「カトリーナに関連する支払いには政府は賢く行動すべき」
「向こう数ヶ月間びインフレ予想は困難となろう」
「エネルギー価格の変動はある程度避けられない」
キング英中銀総裁
「世界不均衡が外為市場に歓迎出来ない動きを招く恐れがある」
「中国は新通貨制度を適切に取り扱っていく必要がある」
「欧州経済指標は回復基調を示している」
「米連銀は利上げを継続する必要がある」
「原油価格は更なる世界不均衡を招く恐れがある」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 109.78 110.38 109.70 110.36
ユーロ・ドル 1.2323 1.2340 1.2270 1.2286
ユーロ・円 135.29 135.62 134.90 135.59
ドル・スイス 1.2527 1.2597 1.2510 1.2581
ポンド・ドル 1.8273 1.8302 1.8184 1.8196
株式市場：
NYダウ 10678.41 10701.81 10664.09 10682.94
ナスダック 2176.05 2186.83 2175.23 2182.83
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.399 4.445
米国債10年物 4.116 4.174
先物市場：
NY金先物 452.7 453.9 451.2 453.7
NY原油先物 63.70 63.85 62.55 63.34
シカゴ日経平均先物 12855 12905 12830 12900
（フィスコ） - 9月13日6時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050913-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。