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ブルームバーグ調査:4-6月GDPは前期比0.4%増-小幅上方修正(3) (ブルームバーグ)
2005年9月12日(月)05時05分
9月12日(ブルームバーグ):ブルームバーグ・ニュースが民間調査機関を
対象に調べたところでは、日本の05年4−6月の国内総生産(GDP、季節調整
値)2次速報(改定値)は前期比0.4%増と、1次速報の同0.3%増から小幅上方
修正される見込み。年率では1次速報のプラス1.1%からプラス1.5%に修正され
る見通し。設備投資、在庫投資が上方修正に寄与する。
2次速報は、1次速報発表後に公表された法人企業統計季報などをもとに民
間設備投資、在庫投資などが再計算される。8月12日に内閣府が発表した1次速
報では実質GDPが前期比0.3%増、同年率プラス1.1%成長。うち民間設備投資
は実質前期比2.2%増、民間在庫品の成長率への寄与度はマイナス0.5%だった。
名目ではゼロ成長で、民間設備投資が同2.1%増、民間在庫品の成長率への寄与度
はマイナス0.4%だった。
ブルームバーグ・ニュースの集計によると、2次速報では、設備投資が実質
前期比2.4%増と、1次速報の同2.2%増から上方修正されるほか、在庫投資も実
質成長率への寄与度が1次速報のマイナス0.5%からマイナス0.4%に上方修正さ
れる見込み。みずほ総合研究所では、卸売業の流通在庫、仕掛品在庫(製品として
完成したが工場などに保管)が上方修正されるとみている。他の需要項目について
は大きな修正はない見込み。
在庫投資の上方修正は1次速報時より在庫が多かったとことを示すため、
「内容としては必ずしも芳しいものではない」(第一生命経済研究所、飯塚尚己・
主席エコノミスト)が、大幅な修正ではないことから景気の基調判断を変えるほど
ではないとの見方が多い。
BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは、「1次速報段階と同
様に、民需の自律的な回復の継続、輸出の緩やかな回復を示す内容になる」とみて
いる。
先行き
7−9月については、野村証券金融経済研究所が前期比0.4%増(同年率
1.6%増)、第一生命経済研究所が前期比0.3%増(同年率1.2%増)、UBS証
券が前期比1.3%増(同年率5.4%増)と、プラス成長が続く見込みとなっている。
みずほ総研では、大きく伸びが高まる状況は見込み難いものの、日本経済は
引き続き堅調な拡大が続くとみる。7月の関連指標からみると個人消費の伸び悩み
が予想されるものの、設備投資の堅調な拡大、輸出の回復が期待できるとしている。
大和総研の牧野潤一シニアエコノミストは、「当面の国内景気は、好調な設
備投資、輸出の持ち直しに支えられ、踊り場脱出の動きとなる」と予想。ただ、機
械投資がGDP比で最高水準にあり一巡のリスクがあること、米国の情報技術(I
T)需要が高水準頭打ちの状況になりつつあることから、今後の回復力、06年度
の減速の可能性には注意が必要だと指摘する。
内閣府は、9月12日(月)午前8時50分に4−6月GDPの2次速報を発
表する。7−9月分は11月11日に公表する予定。
*T《4−6月GDP 2次速報》(%)
実質GDP 名目GDP
22社 前期比 前期比年率 前年比 前期比
平均値 0.4 1.5 1.5 0.1
中央値 0.4 1.5 1.4 0.1
(1次速報) (0.3) (1.1) (1.4) (0.0)
最高値 0.7 2.0 1.6 0.3
最低値 0.3 1.0 1.4 0.0
------------------------------------------------------------------
バークレイズ キャピタル証券 0.5 --- --- ---
BNPパリバ証券 0.4 1.7 1.6 0.2
第一生命経済研究所 0.4 1.5 1.6 0.1
大和総研 0.4 1.8 --- 0.3
大和住銀投信投資顧問 0.4 1.7 1.4 0.0
ゴールドマン サックス 0.5 2.0 --- ---
HSBC証券 0.3 1.1 1.4 0.0
JPモルガン 0.4 1.4 --- 0.0
マクォーリー証券 0.4 1.7 --- ---
MCMアジア パシフィック 0.3 --- --- ---
メリルリンチ 0.3 1.2 --- ---
三菱総合研究所 0.3 1.3 --- 0.1
三菱証券金融市場戦略部 0.7 --- --- ---
三井住友アセット マネジメント 0.5 --- --- 0.2
みずほ総合研究所 0.5 1.9 1.4 0.1
モルガン スタンレー 0.3 1.0 1.4 0.0
ニッセイ基礎研究所 0.4 1.7 1.6 0.1
野村証券金融経済研究所 0.3 1.2 1.4 0.0
農林中金総合研究所 0.3 1.3 1.4 0.0
RAS銀行SPA 0.3 1.1 1.6 ---
UBS証券 0.3 1.2 1.4 0.0
UFJ総合研究所 0.5 1.9 1.6 0.2
------------------------------------------------------------------
《4−6月需要項目》(実質、前期比、%) 在庫投資は寄与度
個人 住宅 設備 在庫 政府 公共
消費 投資 投資 投資 消費 投資
平 均 0.7 -2.3 2.5 -0.4 -0.2 -1.3
中央値 0.7 -2.3 2.4 -0.4 -0.2 -1.3
(1次速報) (0.7)(-2.3) (2.2)(-0.5)(-0.2)(-1.3)
最高 0.7 -2.2 3.2 -0.3 -0.2 -1.0
最低 0.7 -2.3 1.9 -0.7 -0.3 -1.5
-----------------------------------------------------------------
BNPパリバ証券 0.7 -2.3 2.9 -0.4 -0.3 -1.2
第一生命経済研究所 0.7 -2.3 1.9 -0.4 -0.2 -1.1
大和総研 0.7 -2.3 2.6 -0.4 -0.2 -1.3
大和住銀投信投資顧問 0.7 -2.3 2.5 -0.4 -0.2 -1.3
HSBC証券 0.7 -2.3 2.2 -0.5 -0.2 -1.3
JPモルガン 0.7 -2.3 2.4 --- -0.2 -1.3
三菱総合研究所 --- --- 2.1 -0.4 --- ---
みずほ総合研究所 0.7 -2.3 2.9 -0.4 -0.2 -1.4
モルガン スタンレー 0.7 -2.2 3.2 -0.7 -0.2 -1.5
ニッセイ基礎研究所 0.7 -2.3 2.8 -0.4 -0.2 -1.3
野村証券金融経済研究所 0.7 -2.3 2.0 -0.4 -0.2 -1.0
農林中金総合研究所 0.7 -2.3 2.6 -0.5 -0.2 -1.3
RAS銀行SPA 0.7 -2.3 2.2 --- -0.2 -1.3
UBS証券 0.7 -2.3 2.4 -0.5 -0.2 -1.3
UFJ総合研究所 0.7 -2.3 2.3 -0.3 -0.2 -1.3
-----------------------------------------------------------------
内需 純輸出 輸出 輸入 デフレーター
(外需)
寄与度 寄与度 前期比 前期比 前年同期比
平 均 0.2 0.2 2.9 1.7 -0.8
中央値 0.3 0.2 2.8 1.7 -0.8
(1次速報) (0.1) (0.2) (2.8) (1.6) (-0.8)
最高 0.3 0.2 3.0 2.3 -0.7
最低 0.1 0.1 2.8 1.6 -1.0
-----------------------------------------------------------------
BNPパリバ証券 0.3 0.1 3.0 2.3 -0.8
第一生命経済研究所 0.2 0.2 2.9 1.8 -0.8
大和総研 0.3 0.2 2.8 1.6 ---
大和住銀投信投資顧問 0.3 0.2 2.8 1.8 ---
HSBC証券 0.1 0.1 2.8 1.6 -0.8
JPモルガン --- 0.2 2.8 1.6 -0.8
メリルリンチ --- --- --- --- -0.8
みずほ総合研究所 0.3 0.2 2.9 1.7 -0.7
モルガン スタンレー 0.1 0.2 2.9 1.6 -1.0
ニッセイ基礎研究所 0.3 0.2 2.9 1.9 -0.8
野村証券金融経済研究所 0.1 0.1 2.9 1.9 -0.8
農林中金総合研究所 0.1 0.2 2.8 1.6 -0.7
RAS銀行SPA --- --- 2.8 1.6 ---
UBS証券 0.1 0.2 2.8 1.6 -0.8
UFJ総合研究所 0.3 0.2 2.8 1.8 -0.8
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記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 青柳仁美 Hitomi Aoyagi haoyagi@bloomberg.net
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