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今週の日本債券:1.3%台でもみ合い、衆院選後の株価注目−需給良好 (ブルームバーグ)
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投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 11 日 16:09:32: ogcGl0q1DMbpk
 

今週の日本債券:1.3%台でもみ合い、衆院選後の株価注目−需給良好 (ブルームバーグ)


2005年9月11日(日)15時03分


9月11日(ブルームバーグ):今週の債券相場はもみ合いを予想する見方が
多い。11日に投開票される衆院選の結果と、これを受けた株式相場の動向に関心
が集まる。自民・公明の与党が予想通り過半数を確保すれば、構造改革進展への
期待から株高基調が持続し、債券市場において金利上昇圧力がかかる公算がある。
ただ、株価は選挙結果を先取りして上昇した可能性も高く、期待に反して株高の
勢いが衰えるようだと、需給良好を支えに債券相場は底堅く推移するとみられる。

新発10年国債利回りは前週に小動だった。日経平均株価が4年2カ月ぶりの
高値を更新すると1.34%をつけたが、先物相場が中心限月交代前の買い戻しで下
げ渋ると、その後は1.33%を中心に横ばい圏で推移した。しかし、9日の東証1
部の売買代金が過去最高を記録するなか、株高が再加速すると一時は1.345%まで
上昇して、結局は2日終値より1.5ベーシスポイント高い1.34%で引けた。

市場参加者の間では、今週の10年債利回りは1.3%台を中心とした推移が見
込まれる。衆院選後も株高が持続するようだと景況感の改善を促すとみられ、こ
の場合は先物売りがけん引する格好で、8月26日以来となる1.4%乗せが視野に
入る。もっとも、株高の持続性には懐疑的な見方も多いうえ、好需給への期待感
も根強いため、予想レンジは1.40−1.275%と比較的狭い値幅にとどまっている。

衆院選後の株価動向に注目

今週は衆院選後の株価動向が最大の注目材料。国内株相場は前週の半ばにか
けて伸び悩んだものの、週末には売買高を伴って株高が再加速しており、衆院選
での自民党勝利に対する期待の高さがうかがえた。このため、市場の見通し通り
衆院の定数480議席のうち、自民・公明の両党が過半数の241議席を確保すれば、
政局安定化への期待も相まって株高基調が続くとの見方が多い。

さらに、自民が単独で過半数を確保するなど議席を上積みさせるようだと、
株価の先高期待とこれを反映した債券売りの圧力が見込まれている。

もっとも、この1カ月の株高によって衆院選での与党勝利を織り込んだとの
指摘が多いことも事実。実際、日経平均の終値を見ると、衆院解散時の8月8日
から9日までに913円6銭(7.8%)も上昇しており、材料出尽くし感から株価が
反落するリスクが高まっている。

市場では、「自民大勝のイメージから海外勢を中心に株買いが膨らんだなら、
選挙通過後にいったん利益確定売りが出てきそう。景気回復期待が強いとはいえ、
日経平均1万3000円乗せのシナリオが弱まれば、債券が売り込まれる可能性も低
いだろう」(日本投信委託・山田聡運用第二部長)と指摘される。

米金融政策を見極め−CPIなど注目

今週の国内経済統計では12日の4−6月国内総生産(GDP)2次速報程度
しか注目材料がなく、米国の指標や金融政策の行方を見極める展開となりそう。

米国では15日の消費者物価指数が注目されており、8月の物価指数はガソリ
ン価格が高騰した影響が出るとみられている。「物価が高かった場合には利上げ
継続の思惑から、米債相場は調整して一方で株価にもネガティブに作用しそう」
(リーマン・ブラザーズ証券・山下周チーフJGBストラテジスト)だと言う。

20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ継続の観測が強まれば、米
国市場で債券安・株安に反応する可能性が高く、米株下落が国内株価の上値を重
くするようだと円債相場にはサポート要因となる。

ただ、9日の米国市場ではハリケーン襲来に伴うエネルギー価格の高騰が、
米景気の減速を招くとの見方から、市場では利上げ休止の憶測もくすぶっていた。
こうした見方が再び広がるようだと米国の債券高・株高につながりそうだ。

このほか、米国では8月の小売売上高、鉱工業生産、設備稼働率(14日)や、
9月のフィラデルフィア連銀景況指数(15日)、同じく9月のミシガン大消費者
センチメント(16日)など、今週は注目指標が目白押しとなっている。

好需給が支え−5年入札無難との見方

こうしたなか、国内債市場は9月に利付国債の償還額が日銀買い入れを除
いたベースで6兆7000億円程度に上るため、当面は好需給が相場を支える展
開も見込まれる。「よほど予想外の選挙結果や意外な新政権誕生とならなけれ
ば、債券市場の関心はファンダメンタルズや需給動向に回帰する。米国経済の
不確実性が高まっており引き続き慎重にみたほうがよい。また、債券需給は大
量償還があるのでひっ迫気味で、相場が下がれば買いたい投資家は多い」(三
菱証券・石井純チーフ債券ストラテジスト)と指摘される。

今週は5年利付国債(13日)と15年変動利付国債(15日)の入札が行わ
れ、市場では5年債に対する注目度がやや高いようだ。

新発5年債の表面利率(クーポン)は、前回債より0.1ポイント引き下げの
0.6%が有力視されるうえ、前週には日本銀行が景気判断を上方修正させたことも
あり、投資家の積極的な買いは期待しにくいとみられている。ただ、「償還が延
びて、既発債比4ベーシスポイント程度利回りが上昇するため入札自体は無難
か」(大和証券SMBC債券部・末沢豪謙チーフストラテジスト)とも指摘され
るとおり、株高が進展するようなことがなければ消化は問題難さそうだ。

日銀の強気スタンスには警戒も

一方、9月の金融経済月報で景気判断が大方の見通しに反して上方修正され
たほか、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比について、「年末ごろにかけてゼ
ロ%ないし若干のプラスに転じる」との見方が示されたことは、今後の投資家マ
インドに微妙な変化をもたらすと警戒されている。

市場では、「日銀が景気判断を強め、初めて月報にCPIコアのプラス転
換の時期を明示したことは、中短期ゾーンの上値を重くする材料」(山下氏)
だとみられる。

日銀が8日午後に発表した9月の金融経済月報では、「わが国の景気は回復
を続けている」として、前月までの「情報技術(IT)関連分野における調整が
進むもとで」という表現を削除し、情勢判断を上方修正した。前提をつけずに
「景気は回復を続けている」との判断をしたのは2004年10月以来。

   予想レンジとコメント

9月9日の午後5時までに集計した、市場関係者の今週の予想レンジは以下
のとおり。10年国債利回りは272回9月債。

◎リーマン・ブラザーズ証券・山下周チーフJGBストラテジスト

先物12月物=139円00銭−139円80銭

10年債利回り=1.40%−1.32%

「相場の上値は重い。債券が自立的に動くことはなく、株価に左右される展
開。衆院選では与党の議席が過半数以上を確保して、それより上積みされれば株
式には中立からポジティブで、債券にとってはニュートラルだとみる。ただ、日
経平均が1万3000円を探る展開となれば、10年債は予想レンジの上限である
1.4%をうかがう。5年債も入札自体は無難だがその後に上値が重くなりそう」

◎大和証券SMBC債券部・末沢豪謙チーフストラテジスト
            先物12月物=138円90銭−139円90銭

10年債利回り=1.40%−1.30%

「総選挙結果を受けた株式市場や米FOMCを控えた米債市場の動向をに
らみながら、上値の重い展開。5年債入札ではクーポンが0.6%に引き下げら
れる見通しだが、償還が延びて、既発債比4ベーシスポイント程度利回りが上
昇するため入札自体は無難か。ただ、10月に向けて、金融政策の変更観測が高
まることも想定され、銀行勢の投資姿勢に変化が見られるか注目したい」

◎岡三証券・坂東明継シニアストラテジスト

先物12月物=139円00銭−139円80銭

10年債利回り=1.38%−1.32%

「やや軟調。相場環境の悪化にもかかわらず先物主導で高止まりしており、
狭いレンジから下振れる公算がある。投資家は現物の上値に慎重。来週以降は需
給要因も徐々にはがれて、景気に目が向けば買いが入りにくくなる。5年債入札
は銀行勢の動き次第だが、ややヘッジ売りを警戒する水準にある。選挙に絡む材
料出尽くしの株安は先物の買いを促すが、それでも現物の上値は重いとみる」

◎三菱証券・石井純チーフ債券ストラテジスト

先物12月物=139円00銭−139円90銭

10年債利回り=1.40%−1.30%

「金利はやや強含み。選挙結果次第では株一段高もありそうだが、中間決算
で下期以降の収益の上方修正見通しが出てこないと、期待先行の株高には持続性
がないとみている。ただ、GDPの2次速報の上方改定見通しや、5年債入札で
のクーポン引き下げなど、金利に上昇圧力のかかりやすい材料が目立つ。米国で
利上げ継続観測が復活して、金利が低下一服から小反発しているのも気がかり」

◎新光証券・三浦哲也債券ストラテジスト

先物12月物=138円70銭−140円40銭

10年債利回り=1.40%−1.28%

「10年債利回りで見て1.3%台でのレンジ継続。重要指標発表の空白期に
突入するため、相場を動かす材料に欠ける。9月なので償還手当ての買いとい
うサポート要因は継続しようが、そこから下期運用をにらんだ買いが積極化す
るという展開も考えにくい。10月は重要イベントが集中する。イベント・リス
クを無視して積極的に金利リスクを積み増すという状況も想定しづらい」

◎モルガン・スタンレー証券・山脇貴史債券ストラテジスト

先物12月物=139円00銭−140円00銭

10年債利回り=1.40%−1.30%

「10年債は1.3%台でもみ合い。先週には機械受注や日銀総裁の会見など
があっても、市場のボラティリティ(価格変動率)は低下しており、選挙結果
にかかわらず相場は上下に動きにくい。ただ、現物市場は需給が良好なだけに、
選挙後に材料出尽くし感で株価が軟調となれば、一時的に1.2%台をうかがう
場面もありそう。5年債入札も週初に調整があれば無難にこなすとみている」

◎日本投信委託・山田聡運用第二部長

先物12月物=139円10銭−139円90銭

10年債利回り=1.38%−1.30%

「株高が加速しないかぎり1.3%台でもみ合う。日経平均は衆院解散当時より
1000円近くも上がった後だけに、選挙が終わってさらに株高が進むかはやや疑問
で、債券が売り込まれるリスクも緩和されていると思う。5年債入札も国債の償
還が多いことから機械的に消化されていくのではないか。限月交代を終えて先物
価格は30銭近く水準を下げており、このギャップを埋めにいく展開もありうる」

◎UFJつばさ証券投資戦略部・鹿野達史チーフマーケットエコノミスト

先物12月物=139円20銭−140円20銭

10年債利回り=1.375%−1.275%

「相場は上値を探る。衆院選での与党勝利の可能性について、株価は解散後
の上昇によって織り込み済みで、利益確定売りから下げる場面もありそうだが、
外国人買いで上昇すれば債券相場にはマイナス。ただ、その後は国内に目立った
材料がないため、米景気指標に弱めのものが出て上値を探る。5年債入札は新発
ニーズやイールドカーブ上の割安感がサポートになって、無難な結果になろう」

記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 赤間信行 Nobuyuki Akama akam@bloomberg.net


http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=11bloomberg13aFtAypx7giJA

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