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住宅ローン市場 顧客争奪戦激化 銀行、プレゼント攻勢 金利下げ限界近く…
銀行間の貸し出し競争が激化している住宅ローン市場で、派手なプレゼントキャンペーンが展開されている。洗濯機やDVDレコーダーが抽選で当たったり、ジャンボ宝くじがもれなく付いてくるなど内容もさまざまだ。1%の百分の一までしのぎを削る金利引き下げ合戦も限界に近づき、各行は少しでも顧客に「お得感」を打ち出そうと知恵比べに懸命だ。(小雲規生)
三井住友銀行は八月一日から十一月三十日まで、「住宅ローン プレゼントプラスキャンペーン」を実施中だ。新規の住宅ローン契約者を対象に毎月抽選を行い、二十五人に人気の家電商品が当たるというもの。
■洗濯機、DVD
プレゼントの品ぞろえは、全自動洗濯機やDVDレコーダー、加熱水蒸気で調理するシャープのオーブン「ヘルシオ」など、市場価格六万円程度の商品が六種類用意された。「新居で使いたくなる商品をそろえ、他にはない付加価値を提供したい」(三井住友銀行)とのねらいで、支店に張られたキャンペーン告知ポスターには家電商品の画像がずらりと並び、派手な出来栄えと評判だ。
地方でも競争は激しい。青森銀行は今年一月から三月にかけ、十万円分のギフトカードや液晶テレビ、食器洗い乾燥機などが当たる豪華なプレゼントキャンペーンを実施し、四百件以上の応募を集めた。大垣共立銀行も昨年十月二十九日から住宅ローン契約者を対象に、毎月十人に十万円が当たるキャンペーンを実施中だ。
こうしたプレゼント付き金融商品の先駆けは、平成十一年に宝くじ付き定期預金の取り扱いを始めたスルガ銀行とされる。同行が十二年十月から販売している宝くじ付き住宅ローンは、十年間毎年、サマージャンボ宝くじと年末ジャンボ宝くじが最大で百枚ずつ郵送で届けられる仕組み。
手応えを感じた同行は昨年十一月から、今度は宝くじ付き個人国債の販売も始めている。「いわば『宝くじシリーズ』。定期預金では一億円以上の当せん者が五人も出て、認知度も相当上がっている」(スルガ銀)と胸を張る。
銀行各行が住宅ローン販売で知恵を絞るのは、貸出金利の引き下げだけでは収益性の低下を招き、「金利以外の面で顧客にアピールする必要がある」(金融関係者)ためだ。
■効果は未知数
また、長期にわたって返済を続ける住宅ローンの場合、金利が他行より多少低くても、毎月の返済額があまり変わらないケースが少なくない。銀行がいくらライバルを上回る低金利を提示したところで、顧客はそれほど「お得感」を感じなくなっているのが実情だ。プレゼントキャンペーンの効果は不確かだが、銀行の知恵比べはまだまだ続きそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/11kei001.htm