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『世界の歴史をカネで動かす男たち』
国際エスタブリッシュメントの金融支配
W・クレオン・スクーセン(著)
長年FBIで数々の機密捜査情報に接した著者が、日本経済を翻弄し続ける根本原因である、
国際エスタブリッシュメントの金融世界支配の構図を暴く。
本書について
1966年、米国で「世界の権力構造を解明した作品」と大書された『悲劇と希望(Tragedy and Hope)』が刊行された。
「現実世界を牛耳っている人々の心を理解したいなら、その心を形づくっている著書を読むといい。
金融資本主義権力が抱く遠大な計画は、各国の政治体系と全世界の経済をみずから牛耳ることができる
世界的な金融支配体制の構築に他ならない」、そう語ったのは著者、ジョージタウン大学歴史学教授キャロル・キグリーである。
だが、1300ページを超えるこの大著は、凡百の歴史書とは異なっていた。なぜならキグリー教授は、
自他ともに認める「国際秘密ネットワーク」の一員であり、本書の執筆によってその権力構造の最高機密を暴露することに
なるのを自覚していたからである。ちなみにキグリー博士はビル・クリントン前大統領の学生時代の指導教授(メンター)であり、
1990年代に復刊された新版には「私は、キャロル・キグリーという学者が解き明かしてくれた真実の言葉を聞いた」
という推薦の辞を寄せている。
刊行後ほどなくして、『悲劇と希望』は全米の書店から姿を消した。権力の中枢がキグリー博士の暴露を時期尚早と判断したからだ。
そして1970年、本書の原書である『裸の資本主義者(Naked Capitalist)』が、長年FBIに奉職し、
「警察の化身」の異名をとるW・クレオン・スクーセンによって刊行された。
『悲劇と希望』が端緒を開いた巨大な国際金融陰謀の全貌を暴き、そして第二次大戦前後から米ソ冷戦時代までの米国の対外政策に
満ちみちた数々の欺瞞に筆誅をくわえたのである。
本書は日本の出版界、学術界から黙殺された米国の重要な書籍の邦訳である。
ここに描かれたいわばハゲタカ外資の始祖ともいうべき国際エスタブリッシュメントの行状は、
プラザ合意、金融ビックバン、バブル経済の崩壊、そして昨今の郵政民営化という虚名で覆い隠された郵便貯金の市場への開放と、
今日までの日本経済の惨状を鮮やかに説明してくれる。そう、世界の歴史をカネで自在に操る人々が確かに存在するのである。
(編集部)