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気になるルピア安、経済成長へ悪影響懸念(BOJウォッチャー)
掲載日:2005/08/31 媒体:日経金融新聞,2面
インドネシアの通貨、ルピアの急落を受けて日銀が関連情報の収集・分析を強化している。かつてのような通貨危機につながるおそれは低いとみているが、通貨安はインフレなどの問題を引き起こし、経済成長に悪影響を及ぼす可能性もあるためだ。
▼…三十日にルピアは対ドルで一時、一ドル=一万一〇〇〇ルピア台と二〇〇一年七月以来、約四年一カ月ぶりのルピア安水準をつけた。インドネシア政府は石油製品の高騰を防ぐため燃料補助金を支給している。原油高が進めば補助金の支出が増え、財政赤字が拡大する構造だ。投機筋などはこれを材料にしてルピア売りを仕掛けている。
アジア通貨安と言えば一九九七年のアジア通貨危機を思い起こす向きも多い。ただ足元ではアジア各国はおおむね経常収支の黒字を確保しており、外貨準備の保有も怠りない。有事の際には手持ちの外貨を融通し合う「通貨スワップ協定」も結んでいる。経済構造のゆがみに着目して投機的な売買をしかけるヘッジファンドなどの標的にはなりにくい構造になっている。
▼…日銀は「アジアの協力体制が経済危機を防ぐはず」というものの、それでも不安はぬぐえない。インドネシアは三十日、ルピア防衛へ利上げをしたが、今度は景気の悪化を招くおそれがある。原油高に弱いのはアジアの共通点でもある。国内景気がようやく「踊り場」を抜けたとみる日銀だが、拡大のピッチが緩やかだけに海外の不安材料が気になるようだ。(W)
http://my.reset.jp/~adachihayao/050831O.htm