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ハリケーン死者６８人 保険金総額最大で２６０億ドル
2005年 8月31日 (水) 03:00
【ニューヨーク＝長戸雅子】米南部のルイジアナ、ミシシッピ州などを直撃した大型ハリケーン「カトリーナ」による被害は各地で広がり、米ＣＮＮは三十日朝までに死者が六十八人に達したと伝えた。過去十数年で最大の被害をもたらしたとされた一九九二年の「アンドルー」の犠牲者四十三人を上回り、未曾有の災害となった。
直撃を受けた地域では軒並み家屋が倒壊、洪水や停電に見舞われている。ＣＮＮはミシシッピ州だけで五十五人が犠牲になったと報じており、地元当局者は「われわれにとってのツナミ」と被害を表現している。
全市民に避難命令が出されたルイジアナ州ニューオーリンズ市は市内の８０％が洪水に見舞われ、逃げ遅れた市民ら数百人が救助された。また、一万人が避難した球技場でも屋根の一部が崩落する被害が出た。フロリダを含む四州は七十万世帯が停電に見舞われ、復旧のめどはたっていない。
米民間リスク管理会社によると、「カトリーナ」による被災に対し損害保険会社が支払う保険金総額は最大で二百六十億ドル（約二兆八千七百三十億円）にも達し、ハリケーン被害では過去最悪とされた一九九二年の「アンドルー」の百五十五億ドル（現在の価値で約二百五十億ドル）を超えると予測している。
ブッシュ大統領はミシシッピ、ルイジアナ両州を大規模被災地域に指定。米連邦緊急事態管理局（ＦＥＭＡ）が被災状況を調査し、復旧に向け数十億ドルの費用を投入する。
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/shakai/20050831/m20050831016.html
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