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米国債(26日):下落、グリーンスパン議長発言で売り−利上げ観測再燃 (ブルームバーグ)
2005年8月27日(土)06時50分
8月26日(ブルームバーグ):26日の米国債相場は下落。グリーンスパン
米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、資産価格が金融政策に影響を与
えていると述べたことで、利上げ観測が再燃した。
利上げ観測再燃で政策金利動向に敏感な2年債利回りが上昇し、10年債と
の利回り格差は0.12ポイントに縮小した。同差は過去4年間以上で最小となっ
ている。
アレジアント・ファンズで150億ドル規模の資産運用に携わるアンドルー・
ハーディング氏は、「これで年内に少なくとも2度の利上げが実施されることが
ほぼ確実になり、3度目も視野に入った」と話した。同氏は現在の10年債利回り
は「持続不可能だ」とし、向こう数カ月のうち0.5ポイント上昇する可能性があ
るとした。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後5時現在、
10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.18%。
同利回りは1週間前に4.21%、8月9日に4.44%だった。一方、2年債利回り
は6bp上昇し、4.06%となった。上昇幅は8月5日以来で最大だった。
10年債(表面利率4.25%、2015年8月償還)価格は約1/4下げて、100
17/32。ただ、週間ベースでは上昇し、3週間連続高となった。
グリーンスパン議長は26日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催され
た年次中央銀行シンポジウムで講演し、「歴史的に見て、リスクプレミアムの低
下が長期化した後の影響にうまく対処できたことはない。このような資産価値の
上昇は時に、市場参加者の間で、構造的で永久的だと捉えられがちだ」と話した。
さらに議長は、「われわれの経済予測と、ひいては金融政策は、資産価格の変動
に大きく左右されるようになっている」と話した。
逆イールドカーブ現象
10年債と2年債の利回り格差は12bpと、2001年1月以来で最小となった。
同差は1週間前に19bp、1年前に176bpだった。ビアンコ・リサーチのジ
ム・ビアンコ社長は「向こう数週間のうちに」、逆イールドカーブ(長短金利の
逆転)が起きると予想する。前回に米長短金利が逆転したのは、2000年12月。
また、過去4度のリセッション(景気後退)のそれぞれで、リセッション入りす
る前にこの現象が起きた。
一部のエコノミストは、今回はインフレ抑制が長期金利低下を招いているた
め、前回に逆イールドカーブ現象が起きたときとは状況が違うと議論する。リー
マン・ブラザーズの上席金融市場エコノミスト、ドリュー・マタス氏は、グリー
ンスパン議長の講演後に発表したリポートで、「逆イールドカーブ現象で、米連
邦準備制度が利上げを思いとどまることはない」と指摘した。
10年債利回りは、今回の利上げ局面が始まった2004年6月30日の前の日
の水準(4.69%)を依然として下回っている。ハーディング氏は「結果的に米連
邦準備制度の望み通りの展開になるだろう。彼らは市場金利の上昇を期待してい
る」と話した。
FF金利
10年債利回りは前日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標にわずか
66bpに接近した。同差は6月30日以来で最小となった。
CIBCワールド・マーケッツの債券トレーダー、アラン・デローズ氏は、
「人々はFF金利の引き上げ幅が市場に織り込まれているよりも大幅になると考
え始めている」と話した。同氏は、2000年のように長短金利の逆転幅はかなり
大きくなる可能性があるとした。同年に2年債利回りは10年債利回りを0.5ポ
イント上回った。
10年債相場は週間ベースで3週連続高。昨年10月以来で最長となった。原
油高が景気を抑制するとの観測が背景。原油先物相場は前日、バレル当たり68
ドルの最高値を付けた。
原題:U.S. Treasuries Fall as Greenspan Says More Focus on Assets 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
(抜粋) {NXTW NSN ILULJ00UQVI9
ニューヨーク 高井夕起子 Yukiko Takai
ytakai@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者への問い合わせ先:
Mark Tannenbaum in New York at mtannen@bloomberg.net.
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=27bloomberg12a5.MB7MTbN0Y