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「為替」 米FRB議長のタカ派的発言でドル高109.46円→110.32円、原油急落/ニューヨーク外国為替市場概況
「米FRB議長のタカ派的発言でドル高109.46円→110.32円、原油急落」/ニューヨー
ク概況 2005年8月27日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:43JST 「米FRB議長のタカ派的発言でドル高109.46円→110.32円、原油急落」
*07:01JST「米FRB議長のタカ派的発言でドル高109.46円→110.32円、原油急落」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、ドル・円は、東京引け際に人民元切り上げ観測か
ら円買いが強まった流れが残り、ストップロスや下値トライのドル売りが続いて109
円82銭から109円35銭まで下落、売り一巡後109円78銭まで反発した。ユーロ・円も
135円32銭から一時134円85銭まで下落、ユーロ・ドルは、1.2350レベルにオファー
が控えていたことから、ファンド筋などからのユーロ売りが強まり1.2333ドルから
1.2300ドルに反落した。ポンド・ドルは1.8039ドル〜1.8078ドル、ドル・スイスは
1.2540フラン〜1.2581フランで取引された。
【経済指標】
英・第2四半期のGDP改定値:前期比+0.5%、前年比+1.8%(前回発表分+0.4%、
+1.7%)
ユーロ圏・7月のマネーサプライM3伸び率:前年比+7.9%(6月+7.6%)
独・6月の鉱工業生産指数修正値:前月比+1.6%(当初+1.4%、5月-0.4%)
【要人発言】
小泉首相
「自民党総裁任期の延長は考えていない」
「郵政法案、次期国会で否決されることはない」
中国人民銀行金融政策委員
「大幅で一度限りの人民元切り上げは危険、通貨バスケットは過渡的」
「人民元相場を決める上で市場に大きな役割をもたせる」
「中国は景気減速を防ぐ措置が必要だが、金融緩和は必要ない」
「人民元の切り上げにもかかわらず、中国の外貨準備は急増する見込み」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:109円62銭、ユーロ・ドル:1.2306ドル、ユーロ・円:134円92銭、ポン
ド・ドル:1.8045ドル、ドル・スイス:1.2565フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は中国人民銀行の否定発言にもかかわ
らず人民元追加利上げ観測が根強く残り、8月のミシガン大消費者物価指数確報値が
下方修正された事から109円46銭まで下落した。グリーンスパン米FRB議長が金融政
策に関してタカ派的な発言を行った事から債券利回りが上昇し、ドル買い戻しで110
円32銭まで反発して高値圏で引けた。
ユーロ・ドルは一旦1.2342ドルまで上昇するが、1.2350ドルの売りをこなせず、米
金利が上昇した事から1.2272ドルまで下落した。ユーロ・円はドル・円の上昇に連
られる形で134円86銭から135円43銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.8098ドルから
1.7998ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2520フランから1.2601フランまで上昇
した。
【原油市場】
原油相場は上値試しで最高値68.00ドル目前の67.95ドルまで買われたが、戻り売り
をこなせず、取引終了前に見切売りに押されて急落した。懸念されたメキシコ湾を
襲ったハリケーン・カトリーナ(Katrina)の被害は人的な被害報告が伝えられたも
のの、製油所生産に関する大きな障害の報告は本日のところきかれなかった。供給
懸念が後退する事での売りも上値を抑える要因となっていた。
NYMEX原油先物(10月限)価格は67.95ドルまで上昇し、取引中での最高値を更新し
たが失速し、結局66.13ドル(前日比-2.0%)で取引を終えた。なお、今週の原油価
格の騰落率は+1.2%であった。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はロンドン市場で「本日中国人民銀行が人民元を1%の追加切
り上げを行う」との噂に円買いが先行した。後に中国人民銀行が市場の噂を否定し
ているものの9/7の日中会談を前に人民元追加切り上げ観測が強まっている。この動
きを受けたオプション市場では短期物中心に変動率が上昇しており1週間物は7.7%
から8.225%、1ヶ月物は8.05%から8.20%へそれぞれ上昇した。3ヶ月物は8.225%
から8.175%へ小幅低下しているが6ヶ月物は8.225%から8.275%へ上昇している。
リスクリバーサルでは人民元追加切り上げ観測から円コール買いが強まり25デルタ
円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.60%から+0.65%、3ヶ月物は+0.75%から
+0.80%でそれぞれ拡大している。6ヶ月物は+0.925%で昨日と同水準となってい
る。
【株式市場】
NY株式相場は下落。原油価格が再び最高値の68ドルに迫った事が嫌気され、終日軟
調な展開となった。またグリーンスパンFRB議長が過熱する不動産市場への警戒感を
示したことで、住宅や不動産関連銘柄に売りが広がった。セクター別では、食品・
生活必需品小売を除いて全面安。特にエネルギーや銀行、不動産の下落が目立っ
た。グリーンスパン発言を受けて、KBホーム(KBH)など住宅関連セクターが軟調。
アニメーションのピクサー(PIXR)は、「インクレディブル」のDVDが予想以上に返
品された件についてSECから非公式に調査を受けたとして2.4%安。またペット用品
小売のペトコ(PETC)は業績下方修正を発表して大幅下落となった。ダウ構成銘柄
では、メルク(MRK)は弁護士が「バイオックス」の副作用問題について小人数グル
ープとの示談成立を示唆したものの小幅下落。結局ダウは53.34ドル安の10397.29、
ナスダックは13.60ポイント安の2120.77で取引を終了した。グリーンスパンFRB議長
は、米国経済については、柔軟に原油高を克服しているとして強気の見方を維持し
ており、0.25%の利上げ継続を暗に示唆する形となっている。
【経済指標】
カナダ・7月のコア消費者物価指数:前年比+1.4%(予想+1.6%、6月+1.5%)
米・8月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値:89.1(予想92.7、速報92.7、7月
96.5)
【要人発言】
グリーンスパン米FRB議長
「連銀は資産価格により注視している」
「投資家は長期的な安定を確信すべきでない」
「連銀の金融政策は資産価格に左右される事が増加」
「連銀の金融政策は‘危機管理’が基本」
「高い市場価格は容易に消滅する」
「誤解をさけるため連銀の最大限の透明度が必要となる」
「政策決定に指導書は無い」
「経済の柔軟性がエネルギー価格を援助する」
「保護主義、双子の赤字が米経済を圧迫」
「米国経済は激動に対してかなりの弾力性がある」
「米経済の不均衡是正は物価、金利、為替相場調整する事で可能」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 109.82 110.32 109.35 110.19
ユーロ・ドル 1.2319 1.2342 1.2272 1.2288
ユーロ・円 135.28 135.43 134.85 135.4
ドル・スイス 1.2549 1.2600 1.2520 1.2588
ポンド・ドル 1.8050 1.8098 1.7998 1.8001
株式市場:
NYダウ 10450.95 10450.95 10383.98 10397.29
ナスダック 2132.33 2133.17 2118.04 2120.77
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.365 4.373
米国債10年物 4.153 4.184
先物市場:
NY金先物 443.2 444.8 440.5 442.1
NY原油先物 67.50 67.95 65.90 66.13
シカゴ日経平均先物 12425 12445 12380 12415
(フィスコ) - 8月27日7時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050827-00000001-fis-brf