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経産省裏金4754万円に 前室長に横領の疑い 外部委
2005年 8月26日 (金) 23:27
経済産業省の大臣官房企画室が外郭団体の研究費を流用して裏金を管理していた問題で、外部調査委員会(委員長・手塚一男・元第二東京弁護士会副会長)は26日、調査結果を発表した。対象は外郭団体の産業研究所(産研)からの研究委託費で、プールした裏金として新たに5口座の580万円余りが見つかった。産研関係の裏金は4754万円余りに達し、組織的に流用されていた。問題の発端となる不正流用で諭旨免職となった中富泰三・前企画室長について、調査委は「業務上横領罪に当たる恐れがある」との判断も示した。
調査結果を受け、経産省は来週にも関係者の処分を発表し、大臣官房企画室の廃止や、内部通報制度の整備など再発防止策をとる方針だ。
官房企画室は産研の調査・研究委託費を、プロジェクトごとに42口座に分けて管理していたことが分かっていたが、今回の調査で、新たに5口座で580万円余の裏金が見つかった。42口座の残高4174万円余と併せて、裏金の総額は計4754万円余に上ることが分かった。
96年から98年にかけて、口座にあった残余金のうち約1573万円を、当時の企画室幹部名義の3口座に移し、本来の目的とは別の研究会や懇親会の飲食代やタクシー代に使っていた。
調査委は、私的な用途に使われたという証拠はないが、裏金問題を長年、先送りしたことは国家公務員として極めて不適切な行為だと指摘している。企画室が産研に余った委託費を返さなかったことについて「産研がすでに出納を閉鎖しており、返還に難色を示したため」としている。
中富前企画室長が裏金の銀行口座を解約し、2400万円を自己の株取引に流用したことについて、調査委は「業務上横領罪に該当する恐れがある」と指摘。すでに市民団体が東京地検に同氏を業務上横領の疑いで告発しており、調査委は検察の捜査を見守るという。
中富氏は流用した資金で04年5月、産業再生機構の支援下にあったカネボウ株を売買して741万円余りの売買益をあげていた。これが証券取引法違反(インサイダー取引)ではないかと指摘されているが、調査委は「公開情報に基づく投資判断だった」としてインサイダー取引にならないとの判断を示した。
また、現在の企画室長が中富前室長から現金で引き継いだ2000万円余のうち、1515万円を自分の銀行口座で管理し、残りの520万円を現金で保管し、生活費と混同して使っていたことも分かった。調査委員会は業務上横領には当たらないとしている。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050826/K2005082603100.html