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原油は90ドルに上昇も、消費減速の兆候なし−サンフォード(2) (ブルームバーグ)
2005年8月26日(金)03時51分
8月25日(ブルームバーグ):サンフォード・C.バーンスティンのア
ナリスト、ベン・デル氏は25日、原油価格の上昇に歯止めをかけるには米国
での消費が減速しなくてはならないが、これが近く実現する可能性は低いとの
見方を示した。同氏は米コーヒー小売チェーン、スターバックスのカフェ・ラ
テの値段に関するリサーチとの関連性で指摘した。
デル氏はインタビューで、「ボストンとニューヨークを車で往復し、車内
に3−4人が乗っていたとする。途中の休憩でコーヒーを飲むのを我慢すれば、
ガソリン価格がガロン当たり2ドルから3ドルに上昇した分が相殺される」と
述べ、「ガソリンを全体の消費支出額の中で議論することが見当違いなことを
示している」と付け加えた。
デル氏はさらに、米国の石油需要に減速の兆候は見られず、中国の消費も
「依然として非常に強い」と指摘。原油価格はこの日の時間外取引で1バレル
当たり68ドルの最高値を付けたが、ここから一段と上昇し、この秋に需要が
拡大し、在庫が薄くなるにつれ、80ドル、90ドルに達する可能性があるとい
う。
米エネルギー省のデータによると、国内平均ガソリン価格(レギュラー)
は22日、ガロン当たり2.612ドルの過去最高を記録。この1年足らずで40%
急騰したにもかかわらず、米国でのガソリン消費はこれまで以上に旺盛になっ
ている。この4週間のガソリン需要は日量950万バレル弱と、前年同期から
1.6%増加した。
デル氏は世界的な石油供給が需要に追いついていないため、エネルギー高
騰を抑制する唯一の手段は需要を冷え込ませるしかないと指摘した。ロシアで
は供給が伸び悩み、サウジアラビアでは余剰生産能力が乏しくなっている。
同氏はまた、天然ガス価格も上昇を続けると予想。毎冬、暖房用の燃料需
要が増加していることをその理由として指摘した。ニューヨーク天然ガス先物
は24日、100万英国熱量単位(BTU)当たり10ドルを突破。デル氏は同15
ドルまで上昇する可能性があるとみている。
デル氏はエネルギー価格低下につながる唯一のシナリオとして、米経済の
成長減速を指摘し、「これまでに比べ、国民が自動車を使わなくなり、天然ガ
スを消費しなくなることだ」と述べた。そのうえで、「現時点では、そのよう
な状況を示唆するデータはない」と付け加えた。
デル氏はさらに、米国の消費者の消費意欲に衰えはみられず、バレルに換
算すると約1500ドルに相当するスターバックスのカフェ・ラテが売れている
と指摘した。
原題: Commodity Strategists: Oil Rises, Drivers Cut Lattes (Update1) 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
(抜粋) {NXTW NSN ILSD5G07SXKX
ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae
anishimae3@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者への問い合わせ先:
Gene Laverty in Calgary at glaverty@bloomberg.net.
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=26bloomberg15aAaO6ePxHs9U&qt=