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外国人が売りに回る日――決算期の10―12月要注意?(スクランブル)2005/08/24,
日経金融新聞 「ビジネス・起業に関すること。(65535)」 [ 日経で見た記事 ]
外国人が売りに回る日――決算期の10―12月要注意?(スクランブル)2005/08/24, 日経金融新聞
ある大手生命保険会社の株式運用担当者は少し心配している。「外国人投資家はあまりにも強気すぎるのではないか」。東証が発表する投資主体別売買動向で、外国人は七月に一兆千百三十四億円買い越し、日経平均株価が一万二〇〇〇円の大台に乗る原動力になった。「それにしても」と、この担当者が思うのは外国人は八月、最初の二週で七月一カ月分を上回る買い越しだったからだ。
一方で、「外国人が相場を引っ張る力は弱まりつつある」と、野村証券の藤田貴一ストラテジストは指摘する。外国人の買越額と東証株価指数(TOPIX)の動きとの連動性を調べた。グラフに示したのは、毎週の外国人の買越額を時価総額で割った値とTOPIXの週間上昇率との関係だ。その週の外国人の買越額が大きいと点は右に、TOPIXの上昇率が大きいと上に動く。点の分布をおおまかにつかむ補助線の傾きが急であれば、相場は外国人買いに敏感に反応したことを示すのだが、今年度の補助線は角度が下がっている。
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両者の相関係数(一が完全相関で〇が相関なし)を算出すると二〇〇三年度は〇・七一五、〇四年度は〇・六二二、今年度は八月第二週までで〇・五一八と低下傾向にある。今年度の八月第一週までは〇・二九五と昨年度までに比べて格段に低かった。
それほど国内勢の売り圧力が強いということだ。個人投資家はIT(情報技術)バブル崩壊直後に買って塩漬けになっていた銘柄の整理がやっと始まったところだし、企業年金は株式の保有比率を公的年金並みに下げる方針を決めているなど、国内勢には構造的な売り需要がある。投信からの資金流出も止まらない。「待てば売値が高くなる」とばかりに国内勢は売りを鈍らせているが、再び売り始めれば「上値の重さにしびれを切らして、外国人が資金を引き揚げる可能性を否定できない」(藤田氏)。
外国人の動向を見るうえで注目度の高い、寄り付き前の外国証券十二社の注文動向(市場推定)からも外国人の「神通力」低下は見て取れる。買越額が二千万株を超えた日が今年は九日ある。そのうち七日は八月に入ってからだが、日経平均の上げ幅が二〇〇円を超えたことは一度もない。過去最高の買越額と指摘された十一日でさえ、一六五円高にとどまった。二十三日は後場中ごろから伸び悩み、結局二〇円高。上値は意外と重いかもしれない。
UFJパートナーズ投信の宮崎高志シニアストラテジストは、「二〇〇二年一月を谷とする景気拡大局面の後半に差し掛かっている可能性があることを認識しておく必要がある。ここから先の株式相場の上昇率が一段と高まるとは考えにくい」と話す。今回の景気回復はもう三年以上も続いており、すでに戦後三番目の長さになった。その分、景気後退が近づいているとの見方もできる。
景気回復期の後半には、業績相場的な様相が強まる。銘柄ごとの選別色が濃くなり、相場全体の上昇率は鈍るケースが多い。相場が景気後退を早めに織り込み始めるとすれば、「仮に来年いっぱい景気拡大が続いても、来年の半ばには世界的に上値が重くなることもある」(宮崎氏)。
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外国人の猛烈な買いの背景には、堅調な自国株式相場がある。欧米の相場が調整すれば、外国人が日本から急に資金を引き揚げかねない。「早ければファンドや年金が決算を迎える十―十二月あたりかもしれない」――。市場にはこんな声もある。
(山本学)
(コメント)
現在、日本は選挙で上げ相場。株式市場の活況は続いてます。
まあ、海外向けを含めて、政府の景気回復のアドバルーンの効きすぎなのではないかな。
http://plaza.rakuten.co.jp/12345678N/diary/200508240001/