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米で『コインゲート疑惑』
【ワシントン=松川貴】米政界の名家タフト一族のオハイオ州知事ボブ・タフト氏(共和党)が、地元紙が暴いたスキャンダルで火だるまになっている。同氏は同州の現職知事として初めて四つの軽罪で起訴され、十八日、罰金の支払いを受け入れた。辞任は否定したが、名門タフト家の終焉(しゅうえん)を予想する声も出始めた。
■名門タフト家の知事起訴
オハイオ州トレドの地元紙「ブレード」は今年四月、同州労災補償局が共和党の政商であるコイン商トマス・ノー氏に基金五千万ドルの運用を委託し、このうち千三百万ドル(約十四億三千万円)が使途不明になっていると報じた。ニクソン大統領が失脚したウォーターゲート事件にちなみ、コインゲート疑惑と呼ばれる報道の始まりだ。
ノー氏はタフト知事の支持者で、二十年来の友人。知事は五千万ドルの運用依頼について「知らなかった」と述べたが、知事首席補佐官らの不祥事が次々と暴かれ、ついにタフト知事の支持率は17%と、全米州知事の中で最低となった。使途不明金の一部は、昨年の大統領選に流用された可能性も指摘されている。
タフト家は、ブッシュ家やケネディ家と並ぶ政治家一族。曽祖父はウィリアム・タフト第二十七代大統領、祖父はミスター共和党と呼ばれた上院議員で、父も上院議員だ。
今回起訴されたのは、四年以上にわたってゴルフ接待を受けながら報告を怠ったという軽罪だが、ブレード紙は「この起訴が、州憲法による弾劾につながるだろう」と今後の展開を予測した。
コインゲート疑惑も捜査中で、タフト知事本人にまで捜査が及ぶ可能性もある。一連のスキャンダルで、タフト家の名声が失墜したのは確実だ。
ブレード紙は部数十四万部の日刊紙。調査報道で、ベトナム戦争での米陸軍タイガー部隊による虐殺事件を暴き、二〇〇四年のピュリツァー賞を受賞している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050821/mng_____kok_____001.shtml