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「為替」 米貿易赤字拡大観測でドル売り加速109.56円/1.2476ドル、原油最高値66ドル /ニューヨーク外国為替市場概況
「米貿易赤字拡大観測でドル売り加速109.56円/1.2476ドル、原油最高値66ドル」/
ニューヨーク概況 2005年8月12日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:37JST 「米貿易赤字拡大観測でドル売り加速109.56円/1.2476ドル、原油最高値66ドル 」
*07:01JST「米貿易赤字拡大観測でドル売り加速109.56円/1.2476ドル、原油最高値
66ドル」
【ロンドン市場概況】
11日のロンドン外為市場では、全般的なドル売りが続いた後、買い戻しが優勢に
なった。ポンド・ドルは、追加利下げ観測の後退から1.8050ドルまで買われた後
1.8022ドルに反落、ユーロ・ドルは1.2433ドルまで上昇後1.2403ドルに反落、ド
ル・スイスは1.2503フランまで下落後1.2531フランまで反発した。ドル・円も110円
11銭から110円34銭まで反発、ユーロ・円は、136円50銭-70銭ゾーンでの押し目買い
意欲が強い模様で、136円68銭で下げ渋り、137円01銭まで強含んだ。
【経済指標】
独・4-6月期のGDP速報値:前期比±0%(予想±0%、前期+1.0%)、前年比+1.5%
独・7月の消費者物価確報:前年比+2.0%(予想+1.9%、6月+1.8%)、
ユーロ圏・第2四半期のGDP速報値:前期比+0.3%、前年比+1.2%(予想+0.2%、
+1.1%、前期+0.5%、+1.3%)
【要人発言】
欧州委員会
「ユーロ圏第3四半期GDP見通しは0.2-0.6%で不変、第4四半期見通しは0.4-0.8%」
欧州中央銀行(ECB)月報
「ユーロ圏経済は持続的だが緩やかなペースで拡大する見通し」
「ユーロ圏のインフレ圧力は今は限定的だが、注視する必要ある」
「ECB、金利は適当な水準との見方を確認」。
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円44銭、ユーロ・ドル:1.2415ドル、ユーロ・円:137円08銭、ポン
ド・ドル:1.8020ドル、ドル・スイス:1.2520フラン
【ニューヨーク市場概況】
11日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想以上に低調な7月の小売売上高
で110円44銭から109円80銭前後まで下落した。その後、明日の米貿易赤字の拡大観
測や「日銀筋がゼロ金利政策打ち止め促進をほのめかす」とのニュースを受けてマ
クロ、モデルファンド筋などのドル売り・円買いが加速し109円56銭まで続落し安値
圏で引けた。
ユーロ・ドルは短期投機筋などの買い主導で1.2400ドルから上昇が続いた。一旦ロ
シアや東欧筋の売り、オプション絡みの売りで上値が抑えられたものの、引けにか
けてバリアーを行使し1.2476ドルまで一段高となり高値圏で引けた。
ユーロ・円は「中国がマネーブローカー業務を認可」とのニュースで中国の更なる
通貨柔軟化観測が強まり137円08銭から136円54銭まで下落した。その後、原油価格
が一段高となった事から136円80銭前後まで戻して引けた。ポンド・ドルは1.8015ド
ルから1.8115ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2529フランから1.2451フランま
で下落した。
【原油市場】
原油相場は国際エネルギー機関(IEA)月報の内容を受けて大幅に続伸し、連日で過
去最高値を更新した。IEAは本日発表した月報においてロシアなどOPEC非加盟国の原
油供給見通しを下方修正。また同時に原油価格の高騰に伴う影響について「早期に
世界経済成長の鈍化を招く事はなく、世界的な原油需要の伸びを圧迫している様子
はみられない」と述べ、原油需要が今後も増加する可能性が高いとの見方を示し
た。これらを受けて堅調な買いが続き、NYMEX原油先物(9月限)価格は一時66.00ド
ルまで上昇し、結局ほぼ高値65.80ドル(前日比+1.3%)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は8/15の米債利払い絡みの実需売り、明日発表予定の米貿易
赤字拡大観測から更にドル売り加速し110円割れでの取引となっている。円高加速に
伴いオプション市場では変動率が上昇しており1ヶ月物は8.25%から8.40%、3ヶ月
物は8.325%から8.375%、6ヶ月物は8.175%から8.275%へそれぞれ上昇した。
本邦企業によるレパトリなどの季節要因や日本の景気拡大観測に伴う円先高観強く
リスクリバーサルは25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.8%、3ヶ月物は
+0.85%、6ヶ月物は+0.975%で高水準での取引継続している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方上昇して始まった後、原油価格の高騰を嫌気して弱含む場
面もあった。しかし午後になって米国債10年物の入札結果が発表され、海外投資家
からの需要が旺盛であった事から長期金利が低下、株式相場も引けにかけて上昇す
る展開となった。セクター別では、消費者・サービスや資本財が上昇する一方で、
小売や運輸が軟調。中国のアリババドットコムへの出資が明らかとなったヤフー
(YHOO)が上昇。また決算が予想を上回った小売のターゲット(TGT)も小幅高とな
った。またメディア大手のニューズコープ(NWS)も好決算を発表して上昇。ダウ構
成銘柄では、UBSが投資判断を引き上げたアルコア(AA)が上昇。またマクドナルド
(MCD)も出来高を伴って上昇し、2001年以来の高値水準となっている。結局ダウは
91.48ドル高の10685.89、ナスダックは16.74ポイント高の2174.55で取引を終了し
た。マーケット終了後に発表されたデル(DELL)の決算は、売上が事前予想を下回
った為、時間外取引で大幅下落して取引されている。
【経済指標】
米・7月の小売売上高:前月比+1.8%(予想+2.2%、6月+1.7%)
米・7月の小売売上高(自動車除く):前月比+0.3%(予想+0.6%、6月+0.9%←
+0.7%)
米・先週分の新規失業保険申請件数:30.8万件(予想31.8万件、前回31.4万件←
31.2万件)
米・6月の企業在庫:±0%(予想+0.1%、5月+0.1%)
【要人発言】
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)
「マネーブローカー合併設立を容認」
ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「ユーロ圏のインフレ圧力の兆候は見当たらず」
「インフレ予想から金利変更の必要はない」
「マネーサプライの上昇は警戒が必要である」
「ドイツGDPは同国連銀の予想どおり」
スノー米財務長官
「中国の通貨バスケットは完璧な透明性はない」
「中国の最近の人民元改革は相場市場への委託を示している」
「高いエネルギー価格は歓迎せず」
「高いエネルギー価格はGDPを0.3-0.6%低下させている」
「米国企業はエネルギー価格高に適応している」
「米国は中国通貨政策に関して引き続き注視している」
「近いうち中国政府高官と会談の予定がある」
「中国、インドは世界貿易で主導を握っている」
「米国の経済成長は大変強い」
「米雇用創出は強く堅調」
「エネルギー価格の上昇は米国にとってストレスとなっている」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.13 110.46 109.56 109.7
ユーロ・ドル 1.2429 1.2476 1.2400 1.247
ユーロ・円 136.87 137.13 136.54 136.79
ドル・スイス 1.2507 1.2531 1.2451 1.2457
ポンド・ドル 1.8030 1.8115 1.8009 1.8109
株式市場:
NYダウ 10591.83 10685.89 10588.52 10685.89
ナスダック 2157.88 2174.55 2156.97 2174.55
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.577 4.515
米国債10年物 4.390 4.322
先物市場:
NY金先物 444.0 452.7 443.8 450.9
NY原油先物 64.91 66.00 64.60 65.80
シカゴ日経平均先物 12240 12360 12220 12360
(フィスコ) - 8月12日6時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050812-00000001-fis-brf