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今日の国内市況:日経平均は4年ぶりの水準、債券安・円高−110円前半 (ブルームバーグ)
2005年8月11日(木)16時05分
8月11日(ブルームバーグ):東京株式相場は4日続伸し、日経平均株価
の4日間の上げ幅は496円に達した。朝方に昨年4月26日に付けた取引時間
中ベースの高値(1万2195円66銭)を更新。午後の取引に入っても勢いは止
まらず、この日の高値圏で終了した。水準は2001年8月7日以来、4年ぶりの
高値を奪回。TOPIX採用銘柄の売買代金は2兆円を超えるなど、売買エネ
ルギーも大きく膨らんでいる。
国内景気の改善傾向を評価した外国人投資家が大幅な買い越し姿勢を見せ
ていることで、国内投資家も慌てて追随。さらに、信用取引や株価指数先物・
オプションで売り持ち高が多かった向きも買い戻しを急ぎ、いわゆる「踏み上
げ」の様相が強まり、相場全般の上昇を加速させた。
東証1部の値上がり銘柄数は1011と、全体の約6割が上昇。アドバンテス
トなど株価指数へのインパクトの高い値がさハイテク株の一角は低調となった
が、景気回復期待を背景に、銀行、保険、不動産など内需関連株に幅広く買い
が入り、全体的な押し上げ役となった。
日経平均株価は前日比165円24銭(1.4%)高の1万2263円32銭。T
OPIXは同15.89ポイント(1.3%)高の1243.74。東証1部の売買高は概
算で22億3694万株。
債券は大幅安
債券相場は大幅安(利回りは上昇)。この日の5年債入札自体は、表面利
率(クーポン)の引き上げで順調な結果だった。しかし、日経平均株価が4年
ぶり高値を付けるなど株高の加速や、あすに4−6月の国内総生産(GDP)
発表を控えて、新発債の販売が進まなかったことで先物にはヘッジ売りが膨ら
んで、9月物は5カ月ぶりに138円割れとなった。
東京市場の先物中心限月の9月物は、前日比9銭安い138円42銭で始ま
り、直後にいったん138円46銭にやや持ち直したが、株価が上げ幅を拡大す
ると、じり安の展開となった。午後1時の入札結果発表後は一時的に買いが増
えて138円30銭台に戻す場面もあったが、再び売りが増えると下落基調を強
めて、2時40分すぎに138円割れを記録。結局は56銭安い137円95銭で引
けた。
現物債市場で10年物の270回8月債利回りは、前日比1.5ベーシスポイ
ント(bp)高い1.45%で始まり、新発10年債として3月17日以来の水準を
つけた。しばらく1.45%で取引されていたが、午前10時50分前には1.465%
に上昇した。午後に入ると1.465−1.46%で推移していたが、株高が進むと、
2時10分前後に1.475%に上昇し、新発10年債として3月15日(1.50%)
以来の高い水準をつけた。
ドル・円相場は110円台前半で高止まり
東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=110円台前半を中心に、7
月下旬以来の円高値圏で推移した。午後の取引では一時110円15銭と、7月
21日以来、ほぼ3週間ぶりの高値を更新する場面もあった。日本の景気底入れ
期待を背景に国内株価が4年ぶりの高値まで上昇しており、日本株向けの資金
流入増が期待され、円に強気の見方が増えている。
この日は、日経平均株価が1万2000円台を維持して一段高となるなか、日
本向け投資の拡大基調を裏付ける統計もあいまって、円買い優勢の地合いが続
いた。1ドル=110円70−75銭付近で東京時間早朝の取引を迎えたドル・円
相場は、午前10時過ぎまでに110円台前半までドル安・円高が進行。午後の
取引も一段とドル売り・円買いが進み、2時過ぎには110円15銭まで円が水
準を切り上げている。
また、ドイツを中心にユーロ圏の経済指標が景気持ち直しの兆候を示して
いることで、米国との景況格差が縮まっており、ユーロの買い戻し圧力も強ま
っている。
この日のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.24ドル前後と、5月31日以来、
約2カ月ぶりのユーロ高値圏で推移。一時は1.2421ドルと、前日の海外市場
の高値1.2427ドルに接近した。
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 山口義正 Yoshimasa Yamaguchi y.yamaguchi@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=11bloomberg12aUfpB9coafPw