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「為替」 更なる人民元改革観測で円高110.40円/136.57円、原油初の65ドル台/ニューヨーク外国為替市場概況
「更なる人民元改革観測で円高110.40円/136.57円、原油初の65ドル台」/ニューヨ
ーク概況 2005年8月11日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:19JST 「更なる人民元改革観測で円高110.40円/136.57円、原油初の65ドル台」
*07:01JST「更なる人民元改革観測で円高110.40円/136.57円、原油初の65ドル台」
【ロンドン市場概況】
10日のロンドン外為市場では、東京市場からの円買いの流れが続き、ドル・円は
111円19銭から110円80銭まで下落、ユーロ・円は137円67銭から137円37銭まで下落
した。欧州通貨では、昨日の米FOMC声明が予想よりタカ派的なものではなかったと
の受け止め方などから、ドル売りが優勢になり、ユーロ・ドルは1.2376ドルから
1.2427ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2578フランから1.2519フランまで下落し
た。ポンドは、英四半期インフレ報告で消費者物価の上昇見通しが示されたことも
あり、買いが優勢になり、ポンド・ドルは1.7896ドルから1.7968ドルまで上昇し
た。
【経済指標】
仏・6月の鉱工業生産:前月比+0.3%(予想+0.5%、5月+0.1%←+0.3%)
【要人発言】
英インフレ報告
「英CPI上昇率は短期的に2%を上回り、低下の後再び上昇へ」
「英成長率は短期的に低迷し、2年以内に3%上回る見通し」
「経済成長に下振れリスクがある。特に個人消費の見通しが大きなリスク要因」
渡辺財務官
「解散総選挙決定、一般的に為替など市場への影響は限定的」
「中国人民元、上下の動きあるが比較的限定的な動き」
「中国の通貨バスケット構成、貿易シェア重視は割合常識的な判断」
「原油価格の高騰、アジア経済全体のスローダウンにつながるおそれある」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円98銭、ユーロ・ドル:1.2390ドル、ユーロ・円:137円46銭、ポン
ド・ドル:1.7940ドル、ドル・スイス:1.2569フラン
【ニューヨーク市場概況】
10日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はCTAやモデル系筋の売りに押されて
111円01銭からバリアーを行使し110円40銭まで下落した。その後原油価格が史上最
高値を更新し、7月の財政赤字が予想以上に縮小した事から底堅く推移し110円65銭
前後で取引を終えた。ユーロ・ドルは米雇用創出法絡みの米国企業の売りやモメン
タム筋の売りで1.2409ドルから1.2335ドルまで下落した。1.23ドル前半のロシア、
中東筋の買い観測や原油高に伴う産油国によるドルからユーロへの通貨分散観測を
受けて1.2380ドル前後まで反発して引けた。
ユーロ・円は中国による更なる人民元改革観測などから売りが先行し137円48銭から
136円57銭まで下落し、その後原油価格の高騰を受けて136円95銭前後に戻して引け
た。ポンド・ドルは1.7979ドルから1.7914ドルまで下落した。ドル・スイスは
1.2541フランから1.2614フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は週次の在庫統計の結果を受けて一旦伸び悩むが、その後ガソリン先物価
格の上昇に連られる形で反発し、初の65ドル台を付けてほぼ高値引けとなった。本
日発表された在庫統計では原油在庫が予想外に大幅増加したものの、ガソリン在庫
は6週連続で減少し、2004年11月以来の低水準まで落ち込んだ。ガソリン在庫の変動
には季節要因があるものの、急ペースな減少が続く事から供給懸念が強まってい
る。
NYMEX原油先物(9月限)価格は一旦62.91ドルまで弱含むが、ガソリン先物価格の最
高値更新をきっかけに65.00ドルまで急反発し、ほぼ高値64.90ドル(前日比
+2.9%)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は日経平均株価が年初来の高値をつけ日本の景気改善観測が
強まり、また小泉内閣の支持率が上昇しているなど円買い材料が多く円上昇し110円
台での取引となっている。円高推移を受けたオプション市場では変動率が上昇して
おり1ヶ月物は7.95%から8.25%、3ヶ月物は8.025%から8.325%、6ヶ月物は
8.075%から8.175%へそれぞれ上昇した。
リスク・リバーサルは短期物中心に円コール買いが強まっており25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+0.6%から+0.8%、3ヶ月物は+0.80%から+0.85%へそれ
ぞれ拡大、6ヶ月物は+0.975%で昨日と同水準での取引となっている。昨日に続き1
ヶ月物までの超短期物下値円コール買いが目立っており1週間物から6週間物で110円
50銭から下108円50銭などのストライク円コールオプションが活発に取引されている
模様。
【株式市場】
NY株式相場は下落。昨日の流れを引き継いで朝方は上昇して始まったものの、原油
価格が再度最高値を更新したことが嫌気され、引けにかけて下落に転じた。セクタ
ー別では、エネルギーや不動産が上昇する一方で、テクノロジー・ハード機器やソ
フトウェア・サービスが軟調。シスコ(CSCO)は昨日発表した決算発表で、今期の見
通しがアナリスト予想を下回ったことで6.9%安。またレッグメーソンが投資判断を
引き下げたアマゾン(AMZN)も売られた。投資家のカールアイカン氏が企業分割や資
産売却の要求を検討しているとの報道で、タイムワーナー(TWX)も小幅安となった。
一方でメイタグ(MYG)はワールプール(WHR)が買収価額を引き上げたことで上昇。ダ
ウ構成銘柄では、予想を上回る決算を発表したAIG(AIG)が1.3%高となった。結局ダ
ウは21.26ドル安の10594.41、ナスダックは16.38ポイント安の2157.81で取引を終了
した。昨日のFOMCを受けて米国経済全般には楽観的な見方が多いものの、原油価格
の急速な上昇が懸念されている。
【経済指標】
米・週次原油在庫報告(〜8/5)
原油在庫:前週比+280万バレル、(前回+20万バレル、予想-100万バレル)
ガソリン在庫:同比-209万バレル、(前回-402万バレル、予想-200万バレル)
蒸留油在庫:同比+260万バレル、(前回+149万バレル、予想+175万バレル)
米・7月の財政収支:-528億ドル(予想-570億ドル、前年同月-692億ドル)
【要人発言】
特になし
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 111.11 111.19 110.40 110.66
ユーロ・ドル 1.2388 1.2426 1.2335 1.2382
ユーロ・円 137.64 137.72 136.57 136.99
ドル・スイス 1.2568 1.2614 1.2520 1.2569
ポンド・ドル 1.7906 1.7979 1.7896 1.7949
株式市場:
NYダウ 10606.52 10719.41 10570.05 10594.41
ナスダック 2177.63 2185.91 2152.82 2157.81
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.572 4.578
米国債10年物 4.386 4.394
先物市場:
NY金先物 441.8 442.6 440.9 442.0
NY原油先物 63.50 65.00 62.91 64.90
(フィスコ) - 8月11日6時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050811-00000001-fis-brf