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「為替」 原油初の64ドル台、原油高騰や金利上昇でドル・円111.62円→112.19円/ニューヨーク外国為替市場概況
「原油初の64ドル台、原油高騰や金利上昇でドル・円111.62円→112.19円」/ニュ
ーヨーク概況 2005年8月9日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:33JST 「原油初の64ドル台、原油高騰や金利上昇でドル・円111.62円→112.19円」
*07:01JST「原油初の64ドル台、原油高騰や金利上昇でドル・円111.62円→112.19
円」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、先週末の米雇用統計の改善を受けたドル買い、今日
の参院での郵政法案否決を受けた円売りのポジション調整とみられるドル売り、円
買い戻しが優勢になった。ユーロ・ドルは1.2358ドルから1.2390ドルまで上昇、ド
ル・円は112円24銭から111円65銭まで下落、ドル・スイスは1.2627フランから
1.2591フランまで下落した。ユーロ・円は138円77銭から138円29銭まで下落した。
ポンド・ドルは、イギリスの7月生産者物価指数の投入指数が前月比+1.8%、前年
比+13.4%(予想+1.5%、+12.2%、6月+2.6%、+12.5%)で、前年比上昇率が約20
年ぶりの高い伸びになったこともあり、1.7776ドルから1.7880ドルまで上昇した。
【経済指標】
英・7月の生産者物価投入指数:前月比+1.8%、前年比+13.4%(予想+1.5%、
+12.2%、6月+2.6%、+12.5%)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:111円68銭、ユーロ・ドル:1.2378ドル、ユーロ・円:138円17銭、ポン
ド・ドル:1.7897ドル、ドル・スイス:1.2603フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は郵政民営化法案の否決、衆議院
解散・総選挙の決定をきっかけとしたモデル系、モメンタム系ファンドの利食い売
りが続いたほか、サウジアラビアへのテロ攻撃警告により地政学的リスクが高まっ
た事もあり111円62銭まで下落した。しかしながら、原油価格の史上最高値更新や明
日の米FOMCでの利上げ観測を受けてシカゴ筋などの買い戻しが強まり112円15銭前後
まで戻して引けた。
ユーロ・ドルは1.2400ドル手前のオプション防戦売りが上値を抑え、また米債利回
りが続伸した事も売り材料となり1.2378ドルから1.2347ドルまで軟化して安値圏で
引けた。ユーロ・円は東京市場から利食い売りが継続し138円10銭まで下落するもの
の、原油価格が急伸した事から短期投機筋などの買いが強まり138円60銭前後まで反
発して引けた。ポンド・ドルは1.7897ドルから1.7839ドルまで下落した。ドル・ス
イスは1.2596フランから1.2615フランの小幅なレンジを上下した。
【原油市場】
NY原油相場はサウジアラビアでのテロ発生懸念の高まりを受けて急伸し、史上最高
値を更新した。「テロリストがサウジアラビアに対して計画している攻撃が最終段
階にある」との報道を受けて、これまで安定供給の続いている同国の原油供給に対
する警戒感が強まり、朝の時間外取引から買いが先行した。また、この情報につい
て米国政府は具体的で信憑性のあるものと捉えており、サウジアラビアにある米大
使館及び領事館を本日から2日間閉鎖すると発表した。
火災などで操業停止させている米製油所の復旧の遅れも手掛かり材料となり、NYMEX
原油先物(9月限)価格は一時64.00ドルまで上昇して過去最高値を更新。その後も
高止まり推移し、ほぼ高値63.95ドル(暫定値)(先週末比+2.6%)で取引を終え
た。なお、原油価格の年初からの上昇率は47%となっている。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット市場は日本の郵政民営化法案の否決、衆議院解散・総選挙
の決定を受け一旦は円売りとなるが利食い優勢、またサウジアラビア米大使館閉鎖
などの地政学的リスクからドル売りに転じた。結局最近のレンジである110円-113円
の取引に留まっている事などからオプション市場での動意は乏しく1ヶ月物は8.20%
から8.15%に低下し3ヶ月物は8.175%、6ヶ月物は8.125%でそれぞれ変化無しとな
っている。
リスクリバーサルは郵政民営化法案否決にも112円60-70銭の上値が抑えられた事か
ら円先高観は変わらずで円コール買いは堅調、25デルタ円コール1ヶ月物は+0.7%か
ら+0.6%へ縮小したものの3ヶ月物は+0.85%、6ヶ月物は+0.975%でぞれぞれ昨日と
同水準で取引されている。個別では8/10期日の111円25銭ストライクオプションな
ど、今週米FOMC、貿易収支発表などを控えている事などから超短期物の買い意欲が
目立っている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。FOMC(連邦公開市場委員会)を明日に控えて手控えムードとな
る中、原油先物価格が1バーレル64ドルの最高値を更新したことが嫌気され、終日軟
調な展開となった。セクター別ではエネルギーや消費者・サービスが上昇する一
方、不動産や公益事業が軟調。BMOフィナンシャル(BMO)傘下のハリスダイレクト
の買収を発表したイートレード(ET)が上昇。また家電大手のメイタグ(MYG)に対
する買収提示額を引き上げたワールプール(WHR)も3.5%高となった。一方で決算
で損失が予想以上に拡大した自動車部品のデルファイ(DPH)が下落。またエンルギ
ー関連のダイナジー(DYN)も決算が冴えず売られた。ダウ構成銘柄では、7月の既
存店売上高が4.9%増となったマクドナルド(MCD)が上昇した。また原油価格の高
騰を受けてエクソンモービル(XOM)も小幅高。結局ダウは21.10ドル安の
10536.93、ナスダックは13.52ポイント安の2164.39で取引を終了した。明日のFOMC
で再び0.25%の利上げが実施され、FF金利は3.5%となることがほぼ確実視されてい
る。利上げ打ち止め時期を見極めたい市場は、声明文の文言に注目している。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
小泉首相
「自民党は郵政民営化に賛成する候補者しか公認しない」
「郵政民営化が経済改革の鍵を握る」
「郵政民営化に賛成の自公で過半数を取れなければ退陣」
「今回の解散は“郵政解散”、国民に郵政民営化に賛成か反対かを問いたい」
谷垣財務相
「2006年度予算の概算要求基準を今週中に閣議で了解が得られるように取り組む事
を首相から指示を受ける」
「公共投資、社会保障費を昨年並みに抑制していく」
「予算のメリハリ強化策の一層の検討を首相が指示」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 112.17 112.24 111.55 112.18
ユーロ・ドル 1.2369 1.2390 1.2347 1.2351
ユーロ・円 138.74 138.77 138.05 138.54
ドル・スイス 1.2614 1.2627 1.2591 1.2613
ポンド・ドル 1.7792 1.7903 1.7777 1.7846
株式市場:
NYダウ 10557.24 10606.04 10524.91 10536.93
ナスダック 2182.84 2185.56 2163.50 2164.39
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.580 4.600
米国債10年物 4.390 4.428
先物市場:
NY金先物 443.2 443.2 439.6 440.3
NY原油先物 62.95 64.00 62.80 63.94
シカゴ日経平均先物 11790 11800 11745 11780
(フィスコ) - 8月9日6時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000002-fis-brf