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●米議会は、どのように動くだろうか?
日本の企業は、デルフォイ支援に動くことはできないだろうか?
米国の製造業は図体がでかいだけで、経営がおろそかになりすぎた。
これで、米国の製造業失業率が上昇しそうである。
サービス業はどこまで雇用を伸ばすことができるだろうか?
柔軟な雇用市場はあるが、人間は簡単に変われない。
この問題は、米国の貿易赤字にさらにダメージを与えるし、事実上、トヨタの市場が伸びることを示唆している。
為替介入という妥協策か?それともデルフォイ直接支援か?
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djAUH7863.html
格付け大手3社、デルファイを極めて投機的な水準に格下げ
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)大手格付け会社3社は5日、自動車部品大手の米デルファイ(NYSE:DPH)について、「連邦破産法の適用を申請する可能性が高まった」として、同社の格付けを極めて投機的な水準に引き下げた。同社は18億ドルの回転信用供与枠から、運転資金に充てるために15億ドルを引き出し、資金繰りの悪化が懸念されている。
デルファイは、回転信用枠からの資金引き出しについて、「かつての親会社であるゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)、全米自動車労組(UAW)と、経営破たん回避のためのリストラ策について話し合ったことに関連している」と説明した。
デルファイは、GMと同様、UAWから譲歩を引き出そうとしている。デルファイは米国で3万5000人の時間給労働者を雇用している。1999年にデルファイをスピンオフ(分離)したGMは、デルファイの事業の約半分を占めている。
7月にデルファイの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任したばかりのロバート・ミラー氏は先週のインタビューで、「今のペースで赤字を出し続ければ、UAWとの現在の労働協約が失効する2007年9月までもたない」との見通しを示していた。「GM、UAWとの交渉が決裂すれば、連邦破産法の適用を申請することは選択肢の一つだ」としている。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は5日、デルファイの信用格付けを「シングルBプラス」から3段階引き下げ、「トリプルCプラス」とした。シニア無担保債務格付けは「シングルBマイナス」から、デフォルト(債務不履行)の一歩手前である「トリプルCマイナス」に引き下げられた。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、デルファイのグループ企業格付けを「B−2」から、S&Pと同程度の「Caa−1」とした。フィッチ・レーティングスは、シニア無担保債務格付けを「シングルB」から「トリプルC」に引き下げた。
S&Pアナリストのマーティン・キング氏は「今回の格下げは、デルファイが連邦破産法の適用を申請する確率が高まったことを示している」と述べた。
デルファイが連邦破産法の適用を申請すれば、最近の自動車関連業界での信用懸念にかかわるものとしては最大規模となる。フィッチは「UAWはデルファイの数万人の従業員の雇用を守るために、デルファイの破たんを回避しようと、労働条件または医療保険について何らかの譲歩をする可能性がある」と指摘している。
フィッチのアナリストによると、デルファイの従業員の約9%が自宅待機中で、「大幅な人員削減あるいは工場閉鎖となる可能性が高い。外部資本の追加調達は短期的にはほとんどできないとみている」とした。
デルファイの2004年の純損益は47億5000万ドルの赤字、売上高は286億2000万ドルだった。同社は不正会計問題も抱えており、証券取引委員会(SEC)の調査を受けている。8日に4−6月期決算を発表する予定。
デルファイの債務総額は約40億ドル。年金基金の積立不足は145億ドルに上り、諸手当の給付債務もある。連邦破産法下での再建を選べば、こうした手当を支給できなくなるリスクが増える。
デルファイ株の5日終値は、前日比0.82ドル(14.19%)安の4.96ドル。その後の時間外取引では一段安となり、4.83ドルで取引されている。
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