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http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/germany/news_stories_1.html
ドイツ議会解散 9月18日総選挙 最大野党CDU追い風 初の女性首相も
【ベルリン=黒沢潤】ドイツのケーラー大統領は二十一日夜、国民向けのテレビ演説で、シュレーダー首相の要請を認めて、連邦議会(下院)を解散するとともに総選挙を九月十八日に実施することを明らかにした。連邦議会の途中解散は旧西独時代の一九八三年以来、二十二年ぶり。
ケーラー大統領は、シュレーダー首相の信任投票が一日に否決されたのに伴い、総選挙実施に向け議会を解散するよう首相から要請されていた。
シュレーダー首相は大統領演説を受けた二十一日夜の記者会見で、「構造改革を今後も継続するため全霊を傾けて選挙戦を戦い抜く」と宣言。最大野党、キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル党首も「ドイツが新しい道を歩むため有権者が選挙で明確に意思表示するよう望む」と語った。これにより、与野党各陣営は一斉に、選挙戦に突入することになる。
ただ、一部の与党議員は、議会解散を前提にした首相の信任投票否決の手続きが基本法(憲法)違反に当たるとして連邦憲法裁判所に提訴する構えで、その場合、憲法裁の判断次第では解散・選挙のプロセスが振り出しに戻ることもあり得る。
最新の世論調査では、CDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)が合計支持率44%を獲得、首相率いる与党・社会民主党(SPD)=27%=を大きく引き離しており、過半数を獲得できるかどうかは微妙ながらCDUのメルケル党首がドイツ史上初の女性首相となる可能性が高い。
十九日に発表された国内主要企業三百六十社を対象とする調査でも、約八割が現政権以上の踏み込んだ構造改革を望むとしており、労組を基盤とするSPDではなく、CDUに期待する声が強い。
メルケル党首は冷徹な政治姿勢ゆえサッチャー元英首相にちなみ「鉄の女」とも評される一方、十一日に発表した政策綱領の経済政策が選挙民に迎合した不十分な内容だとして、経済界からは「アルミニウムの女」と揶揄(やゆ)する声も出ている。
同党首はしかし、パリで十九日にシラク大統領と会談したほかコソボに展開する独連邦軍を視察するなど外交分野で存在感をアピールし始めた。
これに対し、SPDは富裕層の所得税引き上げを発表するなど「社会的公平の重視」を訴え、劣勢巻き返しを狙って、再び「イラク派兵反対」を前面に押し出す作戦に出るとの観測もある。だが、「(前回選挙で)一度使ったカードはもはや意味をなさない」(独世論調査機関所長)と、冷ややかな見方が多い。
(産経新聞) - 7月23日2時48分更新