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昨秋の総裁選を思い出す(記者手帳)1996/03/16, 日本経済新聞 朝刊, 2ページ, , 370文字
昨秋の総裁選を思い出す。「住専処理の財政資金を削除、予算を成立させてただちに衆院解散・総選挙に打って出るべきだ」と訴える小泉純一郎氏に自民党内はほぼ全員「解散は絶対ダメ」。郵貯民営化論以上に選挙が怖いらしい▼何も小泉氏を正論の政治家、と持ち上げるつもりはない。盟友の加藤紘一自民党幹事長が献金疑惑で証人喚問要求される大ピンチだ。解散論の背景には「紘ちゃんを守る方法はこれしかない」との政治的狙いが無論ある。加藤氏は首を横に振るばかりと言うが……▼それにしても、局面転換に大胆な手を打てない自民党。新進党を「党の体を成していない」と散々揶揄(やゆ)してきたが、違いは政権の座にあることだけで、自民党という巨木こそ内側から朽ち始めているのではないか。「決断を先送りすれば、橋本政権はますます追い込まれるだけ」。十五日、小泉氏は予言した。(真)