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「為替」 強い米雇用統計でドル全面高112.20円/1.2310ドル、原油62.45ドルまで／ニューヨーク外国為替市場概況
「強い米雇用統計でドル全面高112.20円/1.2310ドル、原油62.45ドルまで」／ニュ
ーヨーク概況 2005年8月6日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:36JST 「強い米雇用統計でドル全面高112.20円/1.2310ドル、原油62.45ドルまで」
*07:01JST「強い米雇用統計でドル全面高112.20円/1.2310ドル、原油62.45ドルま
で」
【ロンドン市場概況】
5日のロンドン外為市場では、米雇用統計待ちムードで静かな状態のなか、特に目
立ったフローはみられなかったがドルの買い戻しが優勢になった。ユーロ・ドルは
1.2392ドルから1.2364ドルに下落、ポンド・ドルは1.7802ドルから1.7769ドルに下
落、ドル・スイスは1.2582フランから1.2610フランに上昇、ドル・円は111円36銭か
ら111円71銭に上昇、ユーロ・円は137円90銭から138円22銭に上昇した。
【経済指標】
英・6月の鉱工業生産：ゼロ（予想ゼロ、5月+0.2％←+0.1％）
英・7月の住宅価格：前月比+0.2％（6月前月比+0.1％）
ドイツ・6月の鉱工業生産：前月比+1.4％（予想+0.3％、5月-0.4％）
【要人発言】
参院郵政特別委員会：郵政民営化法案が与党の賛成多数で可決
小泉首相
「郵政法案成立の可能性は五分五分、最後まで希望を持って努力」
「（解散に踏み切れないと指摘に対して）そういう考えもあるようだが、私の腹を
わかっていない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：111円51銭、ユーロ・ドル：1.2385ドル、ユーロ・円：138円13銭、ポン
ド・ドル：1.7810ドル、ドル・スイス：1.2589フラン
【ニューヨーク市場概況】
5日のニューヨーク外為市場では、予想以上に強い米雇用統計を受けてドルが全面
高となった。ドル・円は週明けの日本郵政民営化法案の採決に関して「否決で解
散・総選挙の可能性高い」との一部ニュースや原油価格の上昇が円売りを強める要
因となり111円47銭から112円20銭まで上昇した。その後オプション絡みの売りや本
邦輸出筋の売りに上値を抑えられて111円95銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米雇用統計発表後に1.2396ドルから1.2310ドルまで下落し、その後
中東筋の買い観測が下値を支えた事から1.2355ドル前後まで戻して引けた。ユー
ロ・円は138円05銭からストップロスを誘発させて138円40銭まで上昇し、高値圏で
取引を終えた。ポンド・ドルは1.7811ドルから1.7717ドルまで下落した後1.7790ド
ル前後に戻して引けた。ドル・スイスは1.2582フランから1.2680フランまで上昇し
た。
【原油市場】
NY原油相場は過去最高値手前での攻防が続いた。予想以上に強い7月の雇用統計を受
けて米経済成長が加速するとの見方が強まり、燃料需要の増加懸念から買いが優勢
した。米製油所がフル稼働に近い状況にある上、OPECの生産余剰能力も限られてい
る事から市場では原油相場の“先高”を見込む向きが増えており、この投資家心理
の変化が買い安心感に繋がっているようだ。
NYMEX原油先物（9月限）価格は最高値（62.50ドル、8/3）目前の62.45ドルまで上昇
した後も高止まり推移し62.31ドル（前日比+1.5％）で取引を終えた。なお、今週の
原油価格の騰落率は+2.8％であった。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は予想以上に強い米雇用統計を受けてドルが堅調推移
に転じている。この動きを受けてオプション市場では、8/8に日本郵政民営化法案の
採決を控えているにもかかわらず昨日に比べて変動率が低下している。1ヶ月物は
8.275％から8.200％に、3ヶ月物は8.275％から8.175％に、6ヶ月物は8.200％から
8.125％にそれぞれ低下している。
しかしながらリスクリバーサルは市場の下値リスクをヘッジする意欲が引き続き強
い事から堅調に推移。25デルタ円コールは1ヶ月物は+0.7％、3ヶ月物は+0.85％、6
ヶ月物は+0.975％でぞれぞれ昨日と同水準で取引されている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方発表された雇用統計で非農業部門雇用者数が20万7千人増と
予想を上回ったことで、長期金利が上昇した事が嫌気され、終日軟調な展開となっ
た。セクター別では、ソフトウェア・サービスやメディアが上昇する一方で不動産
や自動車・自動車部品が軟調。自動車部品大手のデルファイ（DPH）は、GM（GM）と
労働組合とともに大規模なリストラ策を協議しているとの報道で14.2％の大幅下落
となった。またダイムラークライスラー（DCX）はメルセデスベンツの販売に関し
て、海外10カ国以上で賄賂を支払っていた疑いで司法省の調査を受けており下落し
た。一方で好決算を発表したバイアコム（VIA）やグッドイヤータイヤ（GT）、ピク
サー（PIXR）などが堅調に推移した。本日ナスダックに上場した中国検索サイト最
大手の百度（BIDU）は、公募価格27ドルに対し終値は122.54と353.8％の大幅高を記
録した。ダウ構成銘柄では、元ウォルマート幹部のケビン・ターナー氏を最高運用
責任者に登用する人事を発表したマイクロソフト（MSFT）が上昇。結局ダウは52.07
ドル安の10558.03、ナスダックは13.41ポイント安の2177.91で取引を終了した。予
想以上の雇用統計を受けて、FOMCによる利上げ打ち止めのタイミングが大幅に遠ざ
かったとの見方が広がっている。
【経済指標】
カナダ・7月の雇用統計：前月比+5900人（予想+20000人、6月+14200人）
カナダ・7月の失業率：6.8％（予想6.7％、6月6.7％）
米・7月の雇用統計
非農業部門雇用者数：前月比+20.7万人（予想+18.3万人、6月+16.6万人←+14.6万
人）
失業率：5.0％（予想5.0％、6月5.0％）
米・6月の消費者信用残高：前月比+145億ドル（予想+67.5億ドル、5月-12.0億ドル
←-30.0億ドル）
【要人発言】
スノー米財務長官
「エネルギー価格は米国経済にとって向かい風となっている」
「米国経済はエネルギー価格上昇で悪影響を受けている」
「インフレには引き続き警戒が必要」
「堅調な経済成長である事から金利の上昇が予想される」
「米中は建設的な関係を築く必要がある」
バーナンキCEA委員長
「米雇用統計の内容には満足」
「米国は引き続き月18万人前後の雇用者を創出し、更なる拡大を予想」
「住宅市場は当面堅調に推移していくと予想」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 111.40 112.20 111.35 111.93
ユーロ・ドル 1.2384 1.2396 1.2310 1.2358
ユーロ・円 137.96 138.40 137.91 138.33
ドル・スイス 1.2586 1.2680 1.2576 1.2622
ポンド・ドル 1.7796 1.7817 1.7717 1.7793
株式市場：
NYダウ 10610.34 10610.81 10554.45 10558.03
ナスダック 2188.32 2195.10 2175.91 2177.91
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.521 4.583
米国債10年物 4.312 4.390
先物市場：
NY金先物 444.5 444.8 442.4 442.8
NY原油先物 61.95 62.45 61.60 62.31
シカゴ日経平均先物 11760 11770 11700 11720
（フィスコ） - 8月6日6時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050806-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。