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ダイムラー買収の機会うかがう投資ファンド(8/3)※
英CVCキャピタルパートナーズをはじめとする投資ファンドがこの数カ月、ダイムラー・クライスラーの買収を検討している。CVCは数度にわたり、他社と連携して買収の可能性を検討していると見られ、直近では今月1日にも会合をもったとされる。ある関係者は「CVCはダイムラーの買収についてソロバン勘定をしたが、あまりにも高すぎた。ダイムラーの買収額は大手投資会社ならどこでも計算している」と述べた。
欧州で最大規模となる60億ユーロ(73億ドル)の買収を成立させたばかりのCVCと他の数社は、取引規模の大きさを理由に買収案を退けた模様。ダイムラーはドイツで5番目に大きな上場企業であり、株式時価総額は410億ユーロにのぼる。もう1つの理由は、買収取引の複雑さだと関係者は語る。ダイムラーは高級車メーカー、米国部門、トラック部門、金融サービス部門のほか、欧州航空宇宙大手EADSの持ち分30%などの資産で構成されている。
だが、投資ファンドがこのような大規模な買収さえ検討しているというニュースは重要だ。投資会社の自信のほどを浮き彫りにすると同時に、ダイムラーがどれほど過小評価され経営が行き届いていないと見られているかを示しているからだ。
ダイムラーはユルゲン・シュレンプCEOの退任をきっかけに、経営陣の交代の真っただ中にある。28日の退任発表を受けて、同社株価は10%以上値を上げた。また、同社株式10.4%を所有していたドイツ銀行は、退任発表後に持ち分の3分の1を売却した。
投資会社によるダイムラー買収は、成立すれば史上最大の取引になる。ただし、銀行関係者は、このような大規模な買収のための資金調達は、現状ではほぼ不可能と指摘している。