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『ネットで番組』キー局続々参入
フジテレビジョンなど在京民放キー局が、インターネットで番組を配信するサービスを本格化させている。今月十五日にスタートしたフジに、日本テレビが十月をめどに追随、TBSなど他局も検討を進めており、「放送と通信の融合」が一歩前進した形だ。とはいえ、市場規模はまだ小さく、採算性も不透明。手探りで乗り出した新メディアでのビジネスに、テレビ局は何を狙うのか。 (経済部・村松権主麿)
■薄利
「どれだけ需要があるのか読めないのが現状だ。どこに資金を投下すれば効果的なのかを見極めたい」。女子バレーボールの試合を皮切りに、番組配信を始めたフジテレビ・デジタル企画室の佐藤信彦部長は、手探りのスタートを認める。
一回の番組配信で、利用者が支払うのは百円から数百円。それを脚本や出演、音楽関係などの著作権者、インターネット接続業者(ISP)などと分け合うビジネスで収益を上げるには、配信数の大幅増が不可欠だ。
光ファイバー回線やADSL(非対称デジタル加入者線)というブロードバンド(高速大容量)通信が普及し、ネットで動画を再生する環境は整いつつある。それでも、民放関係者は「(番組配信の)市場はまだ小さく、もうかると思っているテレビ局はない」と断言する。
■対抗
では、キー局が番組配信に乗り出すのはなぜか。日テレの高田真治メディア戦略局長兼コンテンツ事業局長は「テレビは最強のメディアだが、多様化するニーズに合わせてサービスを変えないと、しっぺ返しを食うかもしれないから」と説明。先行するネット企業への対抗心を隠さない。
あるキー局関係者は、テレビの草創期を振り返り、「映画業界はテレビに背を向けて制作にタッチせず、結果としてテレビ局の制作能力を高めた。テレビはその轍(てつ)を踏んではいけない」と自戒する。
急速に拡大するネット広告も無視できない。大手広告代理店の電通などによると、二〇〇四年のネット広告費は千八百十四億円で、二兆円を超すテレビの十分の一以下にすぎないものの、前年より50%以上増加。〇九年には、〇四年の三倍以上の五千六百六十億円に拡大する見通しだ。
■効果
とはいえ、キー局は年に一千億円規模の制作費を使う国内最大のコンテンツ(番組・映像作品)制作者だ。その膨大な番組に、通信事業者やISPは熱い視線を注ぐ。
これに対し、キー局は一度放送した番組を再放送するだけでな