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IMF:米国に財政赤字削減と貯蓄率引き上げ促す―米経済年次報告 (ブルームバーグ)
2005年7月30日(土)10時40分
7月29日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)は29日に発表し
た米経済に関する年次報告書で、公的医療・年金制度の財政リスクが広がってお
り、米政府は財政赤字削減を進める必要があると指摘した。
IMFはまた、米国の低い貯蓄率が世界の収支不均衡の要因となっている
とし、生産性が鈍化した場合に収支不均衡が経済成長を損ないかねないとの見方
を示した。米国は財政赤字急増を防ぐため、社会保障制度や高齢者向け公的医療
保険(メディケア)などの資金不足緩和を目的とした緊急の改革が必要だとして
いる。
報告書は、「米国の海外貯蓄に対する多大な依存と、依然として巨額な財
政赤字が世界の経常収支不均衡の要因となっており、システマティックリスクの
恐れにつながっている」としている。
IMFは、昨年の4.4%成長から成長率が鈍化し始めた米経済は、今年下
期(7―12月)に景気拡大を加速させる必要があると指摘。IMFは、今年の
米経済成長率を3.6%と予想、インフレは引き続き抑制されていると述べた。
増税の可能性
IMFは米国の財政赤字削減に向けた努力を評価しながらも、ブッシュ政
権の財政赤字半減の目標については、「相対的に野心のあるものではない」とし、
現在の減税策撤回に追い込まれないためも、一層の赤字削減に向け全米的な消費、
もしくはエネルギー税を活用すべきだと提言した。
報告書によれば、年金プランや企業の従業員向け医療プログラムが近年大
幅に減少する中、一般世帯はすでに長期的な貯蓄リスクに直面している。米政府
は貯蓄率を向上させるため新たな政策を打ち出す必要があるとしている。
米議会は社会保障制度の最終的な資金不足を解消するため、迅速に行動す
べきであり、対応が遅れれば不足額は膨らむと警告。ブッシュ政権が提案した年
金制度の個人勘定は、「未払い債務」を減らすことにはならないとしている。
IMFは、米国の輸出増が米貿易・経常赤字の減少につながるものの、輸
出拡大に弾みをつけるにはドル相場が高過ぎる水準にとどまっていると指摘。年
初来でユーロに対し11%高となっているドルについて、「米国の対外純債務が
増え続けることを回避するために必要な水準を引き続き上回っている」と述べた。
原題:U.S. Needs to Cut Deficit, Raise Savings, IMF Says 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
(Update1)(抜粋) {NXTW NSN IKEWJM07NBB5
東京 笠原文彦 Fumihiko Kasahara
fkasahara@bloomberg.net Editor: Yamanaka
記事に関する記者への問い合わせ先:
ワシントン William McQuillen bmcquillen@bloomberg.net
Kevin Carmichael kcarmichael@bloomberg.net
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