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「為替」 人民元追加切り上げ観測の後退で円安、ドル円112.63円、ユーロ円135.26円/ニューヨーク外国為替市場概況
「人民元追加切り上げ観測の後退で円安、ドル円112.63円、ユーロ円135.26円」/ニ
ューヨーク概況 2005年7月27日(水曜日)−株式会社フィスコ 山下政比呂
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:46JST 「人民元追加切り上げ観測の後退で円安、ドル円112.63円、ユーロ円135.26円」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、独7月IFO業況指数が上昇したことでユーロ・ドルは
1.2047ドルから1.2058ドルまで買われたものの、欧州系銀行からまとまったユーロ売
りが出て反転、1.2000ドル台前半ではアジア系の買いもみられなかったこともあり、
1.1990ドルまで下落した。ポンド・ドルも、英利下げ観測とロンドンでのテロ再発懸
念などからポンド売り先行の展開が続いており1.7430ドルから1.7360ドルまで下落し
た。ユーロ、ポンドの下落をきっかけにしたドル上昇を受けて、ドル・スイスは
1.2058フランから1.3026フランまで上昇、ドル・円は111円81銭から112円32銭まで上
昇した。ユーロ・ドルは134円63銭〜134円86銭でニュートラルな動きになった。
【経済指標】
26日ドル・人民元終値:8.1099元(25日8.1097元)
独・7月IFO業況指数:95.0(予想94.0、6月93.3)
【要人発言】
ECB当局者
「ECBが今年金利を動かす可能性はほとんどない」
「ECBの中立スタンスは理事会の支持を幅広く得ている」
ジン独IFO経済研究所長
「景気転換の可能性が高まった」
「ECBが金利を変更する必要性は小さい」
「原油価格上昇のIFO指数への影響が小さいことは明らか」
「ECBの利下げがあれば、欧州の経済成長を支援」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:112円20銭、ユーロ・ドル:1.2003ドル、ユーロ・円:134円66銭、ポン
ド・ドル:1.7399ドル、ドル・スイス:1.3007フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は中国人民元の追加切り上げ観測が後
退したため投資家筋主導の買いで112円63銭まで上昇した。香港、シンガポール、米
国のファンド筋のドル売りに上値を抑えられ、7月の消費者信頼感指数が3ヶ月ぶりに
低下した事から112円12銭まで反落したが、その後ショートカバーが強まり112円55銭
前後まで戻して引けた。
ユーロ・ドルは短期投機筋のストップロスを狙う動きで一旦1.1981ドルまで下落した
が、アジア中銀、中東筋の厚い買いオーダーや軟調な米消費者信頼感指数を受けて
1.2037ドルまで反発し1.2015ドルで取引を終えた。ユーロ・円は人民元の再調整観測
の後退や原油価格の上昇を受けて134円54銭から135円26銭まで上昇し、高値圏135円
10銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7348ドルから1.7440ドルまで上昇した。ドル・
スイスは1.3030フランから1.2971フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は3日続伸。明日発表される週次の在庫統計報告で原油在庫が大幅に減少す
るとの観測を受けて買いが先行した。先週は巨大ハリケーン・デニスのメキシコ湾襲
来で一部製油所に生産障害が生じた状態で、続け様に別のハリケーン・エミリーが同
湾を通過した事から供給懸念が強まった週であり、明日の在庫報告では原油在庫が前
週と比べて275万バレル減少すると予想されている。NYMEX原油先物(9月限)価格は
じり高を続けて一時59.88ドルまで上昇し結局59.20ドル(前日比+0.3%)で取引を終
えた。
米週次の原油在庫報告(〜7/22)の市場予想
原油在庫:前週比-275万バレル、前回-90万バレル
ガソリン在庫:同比-70万バレル、前回-131万バレル
蒸留油在庫:同比+200万バレル、前回+222万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は中国人民銀行が「人民元切り上げは更なる調整がある事を意
味するものではない」と発言した事からショートカバーが先行し、人民元切り上げ実
施前の水準に戻す動きとなっている。先行き相場の不透明感から短期物オプション変
動率は引き続き堅調にあり、その一方で中期物には売りが向かっている。1ヶ月物は
8.20%で変わらず、3ヶ月物は8.12%から8.07%に、6ヶ月物は8.12%から8.07%にそ
れぞれ低下している。
ドル・円スポット相場が人民元切り上げ実施前の水準に戻す動きを受けてリスクリバ
ーサルでの短期物円コール買いが後退している。しかしながら、長期物は円高観測が
変わらない事から昨日とほぼ同水準での取引となっている。25デルタ円コール・ドル
プット1ヶ月物は+0.60%から+0.45%に縮小、3ヶ月物は+0.85%で変わらず、6ヶ月物
は+0.97%から+0.92%に小幅ながら縮小している。また目立った動きとしては6ヶ月
物での116円ストライク円プット・ドルコールの買い意欲が観測されている。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。良好な4−6月期決算発表が好感される一方で、7月の消費者
信頼感指数が103.2に3ヶ月ぶりの低下した事が上値を抑えており、終日小動きの展開
に終始した。高値警戒感が強く、積極的に買い進む投資家は少ない。セクター別では
自動車・同部品や半導体・同製造装置が上昇する一方で、素材やエネルギーセクター
が軟調に推移。半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TXN)は42%の増益
となるなど好決算を発表して上昇。また、防衛関連のロッキードマーチン(LMT)も
予想を上回る決算を発表した事で強含んだ。その他、オンラインDVDレンタルのネッ
トフリックス(NFLX)が事前予想を大幅に上回る決算を発表して12.1%高。ダウ構成
銘柄ではデュポン(DD)が予想を下回る決算を発表して6.6%安となった。一方で自
動車最大手の米GM(GM)が自動車金融資産をバンクオブアメリカ(BOA)に売却する
と発表して上昇した。結局ダウは16.71ドル安の10579.77、ナスダックは9.25ポイン
ト安の2175.99で取引を終了した。マーケット終了後にアマゾン(AMZN)が発表した
決算は、一株利益で12セントとアナリスト予想を上回り、時間外取引で上昇して取引
されている。
【経済指標】
米・7月消費者信頼感指数:103.2(予想106.0、6月106.2←105.8)
【要人発言】
クレメント・ドイツ経済労働相
「IFO業況指数の上昇はドイツの経済成長が順調である事を示している」
「ドイツ経済は着実に成長に向かっており、その動向は今後さらに改善する」
米財務省報道官
「中国の通貨改革は時間をかけて機能するものであり、米国はこのメカニズムの動向
に注視する」
グラムリッチ米FRB理事
「米連銀は金利政策に関してかなり率直であったことが長期低金利の一因」
「中国人民元切り上げは起こるべくして起こった」
「世界経済は柔軟性のある相場によって最も恩恵を得られる」
「柔軟な相場はおそらく不均衡を縮小させるであろう」
「米連銀は通貨安定に成功」
「インフレは原油価格の上昇にもかかわらず落ち着いており、インフレプレミアムを
長期債に織り込む必要がなくなっている」
「原油価格の上昇は‘長期的な調整’」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 111.90 112.63 111.81 112.53
ユーロ・ドル 1.2047 1.2058 1.1981 1.2014
ユーロ・円 134.80 135.26 134.51 135.18
ドル・スイス 1.2951 1.3030 1.2942 1.3001
ポンド・ドル 1.7428 1.7443 1.7348 1.7375
株式市場:
NYダウ 10597.60 10626.00 10572.92 10579.77
ナスダック 2170.06 2181.14 2167.09 2175.99
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.464 4.448
米国債10年物 4.244 4.226
先物市場:
NY金先物 429.5 430.4 428.3 429.3
NY原油先物 58.75 59.88 58.60 59.20
シカゴ日経平均先物 11750 11770 11725 11740
(フィスコ) - 7月27日7時15分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000003-fis-brf