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「為替」 人民元追加切り上げ観測で円高、ドル・円111円35銭まで下落／ニューヨーク外国為替市場概況
「人民元追加切り上げ観測で円高、ドル・円111円35銭まで下落」／ニューヨーク概
況 2005年7月26日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:36JST 「人民元追加切り上げ観測で円高、ドル・円111円35銭まで下落」
*07:01JST「人民元追加切り上げ観測で円高、ドル・円111円35銭まで下落」
【ロンドン市場概況】
25日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは1.2030付近でアジア系ビッドの噂
が出たのをきっかけにショートカバーのユーロ買いが優勢になり、1.2034ドルから
1.2082ドルまで上昇した。ユーロ・円は、CTA筋らの買いで134円66銭から134円90銭
まで上昇、ドル・円は112円00銭〜20銭レベルにCTA筋や本邦実需のオファーが控え
ていたことで111円95銭で伸び悩み、ユーロ・ドルの反発を受けたドル売りで111円
63銭まで下落した。ポンド・ドルは1.7353ドルから1.7405-10レベルまで上昇、ド
ル・スイスは1.2989フランから1.2940フランまで下落した。その後ユーロ・ドルは
一旦1.2056ドルに反落、ドル・円は111円90銭に反発した。
【経済指標】
独・6月輸入物価：前月比+1.6％、前年比+4.4％（予想+0.6％、+3.4％、5月-
0.4％、+2.2％）
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：111円86銭、ユーロ・ドル：1.2069ドル、ユーロ・円：134円99銭、ポン
ド・ドル：1.7384ドル、ドル・スイス：1.2957フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初25日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は一部メディアが「9月の中国国
家主席の訪米前に人民元追加切り上げの公算がある」と報じた事から円買いが優勢
し、欧米マクロファンド筋の売り主導で111円88銭から111円35銭まで下落し、111円
50銭前後の安値圏で引けた。またユーロ・円も人民元の追加切り上げ観測を受けて
欧米ファンド筋などの売りで134円99銭から134円28銭まで下落し、134円40銭前後で
取引を終えた。
ユーロ・ドルは米中古住宅販売件数が過去最高を記録したほか、米雇用創出法に絡
んだ米企業のドル実需買い観測を受けて1.2088ドルから1.2039ドルまで下落した。
その後アジア中銀の買いの噂やブレア英首相の「仏首相とのEU予算に関する話合い
は友好的に終わった」との発言を受けて1.2060ドル前後まで反発し引けた。ポン
ド・ドルは1.7375ドルから1.7474ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2934フラン
から1.2982フランまで上昇した後1.2965フランまで軟化した。
【原油市場】
原油相場は朝方、中国の原油輸入量が減少したとのニュースを受けて軟調に推移し
たものの、その後強い住宅指標の発表をきっかけに上昇に転じた。本日発表された
米6月の中古住宅販売件数は前月から2.6％増加し、過去最高を更新。住宅市場が依
然として好調さを保っている事が明らかになり、堅調な経済成長が今後も続くとの
見方から原油消費量の増加観測が強まった。なお中国の税関当局によると同国6月の
原油輸入量は価格高騰に伴う買い手控えから前年同月比0.1％減となり、4ヶ月ぶり
に減少した。
NYMEX原油先物（9月限）価格は一旦57.65ドルまで下落した後に反発し59.00ドル
（先週末比+0.5％）で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はショートカバーが先行する事で人民元改革前の水準近くま
で戻している。しかしながら更なる追加改革などの警戒感などからオプション市場
では変動率が先週末から低下。1ヶ月物は8.25％から8.20％に、3ヶ月物は8.22％か
ら8.12％に、6ヶ月物は8.17％から8.12％にそれぞれ小幅ながら低下している。
リスクリバーサルでも下値警戒感から円コール買いが引き続き強く25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+0.7％から+0.6％に縮小している。そして3ヶ月物は
+0.85％、6ヶ月物は+0.975％とそれぞれ先週末と同水準での取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。好調な決算発表を好感した買いが続いており、朝方は上昇して
始まったものの、午後に入って原油価格が上昇に転じたことを嫌気して軟調推移と
なった。セクター別ではエネルギーや不動産が上昇する一方で、耐久消費財・アパ
レルや消費者・サービスが軟調。ゼロックス（XRX）が予想を下回る決算を発表して
6.1％安となった一方で、モトローラ（MOT）は雑誌バロンズが好意的な記事を掲載
したことから上昇。先週末の好決算を受けて、アナリストの強気コメントが相次い
だ事でシュルンベルジェ（SLB）とハリバートン（HAL）がそれぞれ上昇。イスラエ
ルのテバ・ファーマスーティカル（TEVA）がアイバックス（IVX）の買収を発表し、
両社とも上昇した。ダウ構成銘柄では、好決算を発表したアメリカンエキスプレス
（AXP）が小幅上昇した。結局ダウは54.70ドル安の10596.48、ナスダックは13.00ポ
イント安の2166.74で取引を終了。長期金利の上昇傾向が続いていることも上値を抑
える要因となっている。
【経済指標】
米・6月中古住宅販売件数：733万戸、前月比2.6％増（予想713万戸、5月714万戸←
713万戸）
【要人発言】
クレメント独経済労働相
「ECBは消費者物価指数（CPI）が抑制されれば、利下げを実施すべき」
「ECBは経済成長とCPIに同じように注視すべき」
ブレア英国首相
「ド・ヴィルパン仏首相と友好的な話合いが出来た」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 111.91 111.98 111.35 111.49
ユーロ・ドル 1.2041 1.2088 1.2034 1.206
ユーロ・円 134.75 135.21 134.28 134.46
ドル・スイス 1.2981 1.2990 1.2934 1.2962
ポンド・ドル 1.7365 1.7474 1.7354 1.7459
株式市場：
NYダウ 10651.66 10686.53 10591.55 10596.48
ナスダック 2178.87 2186.46 2165.93 2166.74
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.440 4.467
米国債10年物 4.219 4.250
先物市場：
NY金先物 424.6 426.4 424.5 425.9
NY原油先物 57.95 59.15 57.65 59.00
シカゴ日経平均先物 11780 11780 11725 11730
（フィスコ） - 7月26日6時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050726-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。