★阿修羅♪ > 国家破産41 > 632.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
★ 「完全兌換制」という概念を知らないが、説明内容から類推すると、“完全”変動相場制と“完全”資本取引自由化を合わせた概念のようだ。
------------------------------------------------------------------------------------
7月25日(ブルームバーグ):中国人民銀行貨幣政策委員会の李徳水委員は、中国は少なくとも向こう5年間は完全兌換(だかん)制に移行しないとの見方を示した。1997年のアジア通貨危機の際、ヘッジファンドが韓国ウォンとタイ・バーツを大きく売り込んだことを踏まえ、中国当局はこうした事態を懸念しているという。
李委員は北京での22日のインタビューで、「世界中のヘッジファンドの規模は8000億−1兆ドル(約89兆−111兆円)程度で、中国の金融システムは比較的弱い。完全兌換制となれば、こうしたヘッジファンドから攻撃されるだろう」と述べた。
中国は先週、人民元とドルのペッグ(連動)制を廃止し、2.1%の人民元切り上げを実施。欧米や日本は中国に対し、不当な人民元安で中国の輸出業者が恩恵を得ているとして、ペッグ制の撤廃と人民元切り上げを求めていた。
国家統計局局長を兼任する李委員は、中国が直ちに人民元の完全兌換制を採用しない主な理由として、国内の銀行の状況を挙げた。「私は向こう5年以内に人民元が完全兌換制に移行するとは考えていない。中国の銀行は十分に良好な状態ではなく、金融システムは国際基準に十分に達していない」と話した。
李委員は、人民元を完全兌換制としないことが「中国にとっての最後の経済・金融面での防衛策」と述べた上で、政府は完全兌換制への移行を「簡単には容認しない」と指摘した。
李委員は、中国が新たに採用した通貨バスケットには主要な貿易相手国の通貨が含まれているとし、「わたしは円、ユーロ、ポンドだけについて話しているのではない」と語った。通貨バスケットでの通貨ごとの比重については言及を避けた。李委員は「人民元為替レート構造の改革は、中国と世界経済にプラスの影響を与える」としている。
原題: China Central Banker Says Hedge Funds Delay Yuan Convertibility(抜粋) {NXTW NSN IK5X5I1A74E9 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=avQkOIg2YOkQ&refer=jp_news_index
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 笠原文彦 Fumihiko Kasahara
fkasahara@bloomberg.net Editor:Kobari
記事に関する記者への問い合わせ先:
パリ A. Craig Copetas ccopetas@bloomberg.net.
更新日時 : 2005/07/25 13:04 JST