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2005.07.24 Sunday
人民元と米ドルの序盤戦は人民元が優位にたった
http://blog.kaisetsu.org/?eid=97496
◆経済の評価は、認識の差であるから、視点によって、結論が異なることを常とする。
◆ODA ウォッチャーズは、通貨の優位性を、管理者のコントロール可能性に求めてみる。これは、現在の新自由主義下では、むしろ、コントロールするべきでない、と形式上、言われるが、しかし、米国も、市場との対話、という尤もらしい理屈で、間接的にコントロールしてきているのだ。
◆実際の所、市場において、自国通貨を如何に、望ましい水準で維持するかが、各国の中央銀行と財務担当省の、最重要なテーマの一つである。
◆実際、今回の人民元の「上下0.3%」というのは、縁起の良い3であるにしても、通貨バスケット制との組み合わせで、手の組んだ仕掛けである。バンク・オブ・アメリカ証券の発言として、朝日新聞朝刊(24日)によると、「毎日0.3%ずつ変化しうる仕組みを過小評価するべきではない。」と主任投資ストラジテストは言ったそうだが、イミジクモ、である。
◆さらに、思わず、吹き出したのは、「中国4000年の英知を感じる制度」とウォール街から声が漏れた、との記事だ。(朝日新聞朝刊(24日)総合面)
◆勿論、今回の決定は、中国の財務担当と、中国側が信頼する米国の銀行家、アナリスト、シンガポール、香港を中心とする広範な華僑ネットワーク、中国政府が信用する日本と韓国の一部のアナリストなどから、十分に情報とアドバイスを受けてから、用意周到に行われたもので、だからこそ、ウォール街は、理屈で理解できたのだ。
◆中国政府は、これで、自国通貨を世界の資本市場で、コントロールできる土壌を打ち立てた。これで、タイのバーツ、シンガポール・ドル、香港・ドルなどとの連携と、最終的には、元によるコントロール、所謂、元の国際通貨化へも一直線だ。日本の『円が』、政府の無策によって、遂に、成しえなかったことを、中国の元は、スムースに移行できるスタートを切った。
◆中国の経済の脆弱性を、日本の一部のポチ保守は、何とかの一つ覚えのように叫ぶが、米国も、日本も、EUも、あらゆる国が、危険な脆弱性に怯えているのが、現在の世界経済だ。
◆グリーン・スパーン氏の危惧は、米ドルの市場への対話が、投げた指示と異なるシグナルを受け取ることへの危惧である。コントロールの効き目が、悪くなっているのだ。
◆日本の円は、その場主義だ。さらに、為替操作を禁じられようとしている。
ODA ウォッチャーズ