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「為替」 米利上げ継続観測でドル高、ドル・円112円98銭まで上昇/ニューヨーク外国為替市場概況
「米利上げ継続観測でドル高、ドル・円112円98銭まで上昇」ニューヨーク概況
2005年7月20日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:44JST 「米利上げ継続観測でドル高、ドル・円112円98銭まで上昇」
*07:01JST「米利上げ継続観測でドル高、ドル・円112円98銭まで上昇」
【ロンドン市場概況】
19日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、ドイツの7月ZEW景気期待指数が
37.0(予想22.0、6月19.5)となったことを受けてユーロ買いが強まり、1.1987ドル
から1.2005ドルまで上昇後、ユーロロング筋の戻り売りに押され1.1971ドルまで下
落した。ドル・円は、利食いとみられるドル売りで112円56銭に反落後、再び買いが
優勢になり112円79銭まで上昇、ユーロ・円は134円99銭から135円20銭まで上昇し
た。ポンド・ドルは1.7392ドルから1.7436ドルに反発後1.7383ドルまで下落、ド
ル・スイスは1.3021フランから1.3065フランまで上昇した。
【経済指標】
仏・5月経常収支:29億ユーロの赤字
独・6月生産者物価指数:前月比+0.5%、前年比+4.6%
独・7月ZEW景気期待指数:37.0(予想22.0、6月19.5)
ユーロ圏・5月鉱工業生産:前月比-0.3%(予想+0.5%、4月+0.7%)
【要人発言】
中国人民銀行
「今年下半期は安定した金融政策を続ける」
「中国経済のパフォーマンスは健全」
「為替制度の改革は着実に進める」
「為替相場を基本的に、均衡のとれた妥当な水準で安定的に維持する」
「人民元の改革は、中国自身のニーズに基づくものに」
「長期ローンの過剰な伸びはコントロールされている」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:112円93銭、ユーロ・ドル:1.1969ドル、ユーロ・円:135円15銭、ポン
ド・ドル:1.7395ドル、ドル・スイス:1.3066フラン
【ニューヨーク市場概況】
19日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米ファンド筋の買い主導で112円98銭
まで上昇したものの、113円00銭のバリアー防戦売りは厚く、米債利回りの低下やブ
ッシュ米大統領の「中国が人民元を切り上げる事は理にかなう」との発言を受けて
その後112円65銭まで軟調し112円70銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはヘッジファンドの売りで一旦1.1953ドルまで下落するが1.1950ドル
のバリアー防戦買いやアジア、ロシア中銀の買いが下支えし、ロンドンFix にかけ
てロイヤル・ダッチ・シェル統合に絡む大口ユーロ・ポンド買いをきっかけにその
後1.2047ドルまで上昇し1.2035ドル前後で引けた。
ユーロ・円はユーロ・ポンドの上昇に連られて135円01銭から135円84銭まで上昇し
たが、アジア筋の売り意欲やブッシュ大統領の人民元切り上げに関する発言で135円
60銭前後まで軟化して引けた。ポンド・ドルは1.7422ドルから1.7342ドルに下落し
1.7400ドル前後まで戻した。ドル・スイスは1.3082フランから1.2982フランまで下
落した。
【原油市場】
原油相場は小動き。巨大ハリケーン・エミリー(Emily)が米国とメキシコの国境付
近に接近している事から生産障害への懸念が強く、ハリケーンの被害に関する報道
を警戒した値動きとなった。しかしながら石油輸出国機構(OPEC)や国際エネルギ
ー機関(IEA)が相次いで2005年の世界原油需要見通しを下方修正する事で現在の原
油価格水準に対する冷静な見方が広がっており、また明日発表予定の在庫統計報告
で原油在庫の減少ペースが鈍化する見通しにある事から上値の重い展開が続いた。
NYMEX原油先物(8月限)価格は昨日終値近辺での小動きが続き、結局57.46ドル(前
日比+0.2%)で取引を終えた。
米週次原油在庫報告(〜7/15)の市場予想(NY7/20時点)
原油在庫:前週比-345万バレル、前回-389万バレル
ガソリン在庫:同比-150万バレル、前回-262万バレル
蒸留油在庫:同比+165万バレル、前回+200万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は明日、明後日のグリーンスパン米FRB議長の議会証言を控え
「‘慎重な’ペースでの米利上げ継続」観測が市場に広がり、14ヶ月ぶりの円安と
なった。ドル・円が113円00銭を狙う動きを受けてオプション市場では昨日と同様、
短期物を買って中期物を売る動きとなっており、1週間物は7.2%から7.5%へ、1ヶ
月物は7.65%から7.75%へそれぞれ上昇、3ヶ月物は7.975%から7.875%へ低下、6
ヶ月物は8.025%で変わらずとなっている。市場は113円以上はオプションショート
気味となる模様で、113円が上抜けてくると買戻しにより更なる変動率の上昇が予想
される。
リスクリバーサルではドル・円は更なる上昇には限りがあるとの観測が多く、円コ
ール買い意欲は昨日とあまり変わっていない。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+0.4%、3ヶ月物は+0.7%とそれぞれ同水準、6ヶ月物は+0.875%から+0.825%
へ小幅縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。相次ぐ好決算の発表が好感され、終日堅調な展開となった。マ
ーケット終了後にも注目企業の決算発表が数多く予定されており、好決算への期待
が高まっている。セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇す
る一方で、家庭用品・パーソナル用品や銀行が軟調。昨日引け後に発表されたIBM
(IBM)の決算が予想を上回ったほか、メリルリンチ(MER)やジョンソン&ジョンソ
ン(JNJ)も好決算を発表して上昇した。フォード(F)は損失幅が予想より軽微に
とどまったものの小幅安。またステート・ストリート(STT)やウェルス・ファーゴ
(WFC)が予想を下回る決算を発表して下落した。引け後に決算を控えるモトローラ
(MOT)やインテル(INTC)、ヤフー(YHOO)などハイテク各社は総じて堅調に推移
した。ダウ構成銘柄では、14500人の大幅人員削減を発表したヒューレット・パッカ
ード(HPQ)が小幅下落。またサンディー・ワイル会長の進退が注目を集めているシ
ティグループ(C)も軟調推移となった。結局ダウは71.57ドル高の10646.56、ナス
ダックは28.31ポイント高の2173.18で取引を終了した。全般に好決算が相次ぐ中、
短期金利上昇の影響で銀行セクターの決算が冴えない状況が続いている。
【経済指標】
米・6月住宅着工件数:200.4万戸、前月比変わらず(予想207.5万戸、5月200.4万戸
←200.9万戸)
米・6月建築許可件数:211.1万戸、前月比2.3%増(予想210万戸、5月206.2万戸)
【要人発言】
クレメント独経済労働相
「原油高にもかかわらず国内需要に改善の兆候が見られる」
ブッシュ米大統領
「中国は人民元を切り上げる事が理にかなっている」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 112.61 112.98 112.56 112.72
ユーロ・ドル 1.1994 1.2047 1.1953 1.2034
ユーロ・円 135.04 135.84 134.97 135.65
ドル・スイス 1.3039 1.3082 1.2982 1.2994
ポンド・ドル 1.7400 1.7441 1.7342 1.7399
株式市場:
NYダウ 10576.90 10668.52 10576.90 10646.56
ナスダック 2156.78 2173.87 2154.36 2173.18
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.460 4.429
米国債10年物 4.213 4.185
先物市場:
NY金先物 419.7 421.0 418.9 420.2
NY原油先物 57.45 57.75 56.80 57.46
シカゴ日経平均先物 11820 11845 11790 11830
(フィスコ) - 7月20日6時46分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050720-00000002-fis-brf