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「為替」 予想通り米5月対米証券投資でドル利食い売り、ドル・円111.50円まで／ニューヨーク外国為替市場概況
「予想通り米5月対米証券投資でドル利食い売り、ドル・円111.50円まで」ニューヨ
ーク概況 2005年7月19日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:24JST 「予想通り米5月対米証券投資でドル利食い売り、ドル・円111.50円まで」
*07:01JST「予想通り米5月対米証券投資でドル利食い売り、ドル・円111.50円ま
で」
【ロンドン市場概況】
18日のアジア外為市場では、東京市場が休場で参加者が限られたことや、日本時
間午後10時に予定される米国の5月対米証券投資の発表待ちムードが強かったことな
どから、全体的に小動きの展開となった。午前9時から午後5時までの値動きは、ド
ル・円112円00銭〜112円32銭、ユーロ・ドル1.2043ドル〜1.2081ドル、ポンド・ド
ル1.7486ドル〜1.7559ドル、ドル・スイス1.2917フラン〜1.2959フラン、ユーロ・
円135円11銭〜135円43銭。午後5時時点のレベルは、ドル・円112円14銭、ユーロ・
ドル1.2069ドル、ポンド・ドル1.7488ドル、ドル・スイス1.2927フラン、ユーロ・
円135円34銭。
ロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは1.2060ドル〜1.2085ドル、ドル・スイス
は1.2910フラン〜1.2934フラン、ドル・円112円12銭〜112円26銭、ユーロ・円は135
円30銭〜135円51銭で取引された。ポンド・ドルは1.7463ドル〜1.7494ドルで取引さ
れ、イギリスの7月の住宅価格上昇率が6月から1.0％下落し前年比0.2％にとどまっ
たことを受けポンド売りが優勢になった。
【経済指標】
ユーロ圏・6月消費者物価指数：前年比+2.1％（予想+2.1％、5月+2.0％←+1.9％）
【要人発言】
独連銀7月月報
「ドイツの第2四半期GDPはほぼ第1四半期水準にとどまる」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：112円26銭、ユーロ・ドル：1.2059ドル、ユーロ・円：135円36銭、ポン
ド・ドル：1.7467ドル、ドル・スイス：1.2940フラン
【ニューヨーク市場概況】
18日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は事前予想通りの5月対米証券投資が発
表された後にドル利食いが強まり、米系ファンドや中東筋の売り主導で112円29銭か
ら111円50銭まで下落した。下値では本邦輸入や資本筋の買いが控えており、またグ
リーンスパン米FRB議長の議会宛て書簡を受けた「米FRBは利上げ継続」との市場憶
測で債券利回りが上昇した事から111円95銭前後まで反発して引けた。
ユーロ・ドルはドル安の流れが強まる中、1.2044ドルからショートカバーで1.2090
ドルまで上昇した。米雇用創出法に絡むドル買い意欲が強いほか、米債券利回りが
上昇した事からその後1.2050ドル前後まで軟化して引けた。ユーロ・円は原油価格
が下落する中、欧州筋の売りに押されて135円36銭から134円69銭まで下落し134円90
銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7462ドルから1.7534ドルまで上昇した。ドル・
スイスは1.2956フランから1.2906フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は下落。石油輸出国機構（OPEC）が本日付で公表した月次報告書において
2005年の世界原油需要見通しが下方修正されていた事が売り材料となった。先日、
国際エネルギー機関（IEA）も月報で同年の世界石油需要の伸び率見通しを下方修正
しており、現在の原油価格に対して冷静な見方が広がっている。
巨大ハリケーン・エミリー（Emily）の接近に伴い米国への原油供給2位のメキシコ
で多くの採油・生産施設が閉鎖を余儀なくされているようだ。このため今後ハリケ
ーンの被害が明らかになった場合には原油価格が上昇に転じる可能性があり、ハリ
ケーンに関する報道に注視する必要がある。NYMEX原油先物（8月限）価格は売り優
勢の展開が続き、57.32ドル（先週末比-1.3％）で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はシカゴIMM筋を含め短期投機筋が円売り持ちに大きく傾いて
いる事や原油価格が軟調推移となっている事を受けて円買い戻しの動きが強まって
いる。ドル・円が下落した事を受けオプション市場では短期物を買って長期物を売
る動きが強まっており1ヶ月物は7.55％から7.65％へ、3ヶ月物は7.925％から
7.975％へそれぞれ上昇、6ヶ月物は8.125％から8.025％へ低下している。
リスクリバーサルでは、郵政民営化に絡む日本政局不安などから下値も限られると
する見方が多く、円コール買いは後退している。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ
月物は+0.45％から+0.40％3ヶ月物は+0.75％から+0.7％、6ヶ月物は+0.925％から
+0.875％へ縮小している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。取引開始前に発表されたシティグループ（C）の決算が事前予想
を下回る内容であった事から、売り先行の展開となった。先週の上昇を受けて利益
確定の動きも目立ち、終日軟調な展開となった。セクター別では、小売や不動産が
上昇する一方で各種金融や銀行が軟調。債券部門の不調が響き、冴えない決算を発
表したシティグループ（C）は3.0％安。予想を上回る決算を発表したバンクオブア
メリカ（BAC）も連れ安となった。買収提案の入っていたメイタグ（MYG）に対し
て、新たに競合のワールプール（WHR）が買収提案を行い、両社とも上昇。医療器具
メーカーのガイダント（GDT）はペースメーカーの一部に不具合がある可能性が新た
に明らかとなり下落した。ダウ構成銘柄では、スリーエム（MMM）が予想通りの決算
を発表したものの、売りに押された。結局ダウは65.84ドル安の10574.99、ナスダッ
クは11.91ポイント安の2144.87で取引を終了した。異なる3つのグループから買収を
打診されているメイタグだが、ワールプールによる買収提案が最も理に適ってお
り、シナジーも期待できるとの見方が多い。
【経済指標】
米・5月対米証券投資：600億ドル買い越し（予想600億ドル、4月478億ドル←474億
ドル）
【要人発言】
グリーンスパン米FRB議長
「低水準の長期金利は必ずしも経済停滞を示すものではない」
「長期金利の低下は‘刺激剤’」
「‘緩やかな’GDP成長を継続」
「原油高は購買能力を妨げ、消費者インフレを高める」
「原油高によりビジネス投資への考え直しを必要としている」
「原油高は本年のGDPの0.75％を削るであろう」
「米国経済は原油高にもかかわらずかなり堅調に推移している」
「全国的な不動産バブルとはなっていないが一部にその兆候はある」
バーナンキ米大統領経済諮問委員会（CEA）委員長
「米FRB理事の選考に関して個人的な意見を求められるならば特徴のある者を評価す
る」「しかしながら具体的な決定自体には加わらないだろう」
「議長に関しての話会いにはかかわらない事になっている」
グラッサー・オーストリア財務相
「利下げは欧州の弱い経済成長の解決策にはならない」
「本年末までにEU予算がまとまればよい」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 112.15 112.31 111.50 111.98
ユーロ・ドル 1.2066 1.2090 1.2044 1.2052
ユーロ・円 135.36 135.51 134.69 134.96
ドル・スイス 1.2928 1.2956 1.2906 1.2947
ポンド・ドル 1.7490 1.7534 1.7456 1.7486
株式市場：
NYダウ 10640.19 10640.19 10574.99 10574.99
ナスダック 2151.60 2153.52 2144.78 2144.87
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.399 4.466
米国債10年物 4.167 4.222
先物市場：
NY金先物 421.2 422.8 420.4 421.0
NY原油先物 57.75 57.90 56.80 57.32
シカゴ日経平均先物 11790 11790 11730 11730
（フィスコ） - 7月19日6時26分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050719-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。