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「為替」 「軒並み強い米経済指標でドル全面高、対円112.43円/ユーロ1.2022ドル」ニューヨーク概況 2005年7月16日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博／ニューヨーク外国為替市場概況
「軒並み強い米経済指標でドル全面高、対円112.43円/ユーロ1.2022ドル」ニューヨ
ーク概況 2005年7月16日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:54JST 「「軒並み強い米経済指標でドル全面高、対円112.43円/ユーロ1.2022ドル」ニューヨーク概況 2005年7月16日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博」
*07:01JST「軒並み強い米経済指標でドル全面高、対円112.43円/ユーロ1.2022ド
ル」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、米経済指標の発表待ちのなか、ユーロを中心にポ
ジション調整の動きが優勢になった。ユーロ・ドルは、東京終盤にユーロ買いが先
行した動きに対する調整の売りが強まり、1.2136ドルから1.2083ドルまで下落、ユ
ーロ・ドルの下落に連れてポンド・ドルは1.7636ドルから1.7582ドルまで下落、ド
ル・スイスは1.2853フランから1.2910フランまで上昇、ドル・円は111円76銭から
112円09銭まで反発した。ユーロ・円も、東京終盤に136円再トライに失敗した後の
ユーロ売りが続き、135円68銭から135円34銭まで下落した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
中国国家外為管理局報道官
「人民元の制度変更に関する日程は存在しない」
ベリンク・オランダ中銀総裁
「ECBによる利下げの選択肢は私の頭にない」
「ECBが利下げを検討する際、資産価値の上昇は関係する問題」
「利下げの恩恵は不透明だが極めて限定的」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：112円06銭、ユーロ・ドル：1.2081ドル、ユーロ・円：135円31銭、ポン
ド・ドル：1.7612ドル、ドル・スイス：1.2918フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、朝方発表された米経済指標が軒並み強い経済成
長を期待させる内容であった事からドル買いが先行し、ドル・円は米ファンド筋な
どの買いで111円96銭から112円43銭まで上昇した。その後は原油価格の伸び悩みや
「数ヶ月以内に人民元が切り上げられる」との観測、本邦輸出筋やオプション絡み
の売りが上値を抑える事で112円15銭前後まで弱含み取引を終えた。
ユーロ・ドルは指標発表後にモデルファンド筋主導の売りで1.2081ドルから1.2022
ドルまで下落した。中銀の買いやオプションバリアーの防戦買いが下値を支え
1.2040ドル前後まで戻して引けた。ユーロ・円は原油価格が下落傾向にある事や人
民元切り上げに関する観測から米CTAやファンド筋の戻り意欲が強く135円39銭から
134円93銭まで下落し135円10銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7612ドルから
1.7511ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2908フランから1.2978フランまで上昇
した。
【原油市場】
原油相場は反発。今月最大の値下がり率を記録した昨日の急落に対する買戻しやハ
リケーン・エミリー（Emily）がハリケーンの強さを示す5段階の中で上から2番目の
「カテゴリー4」に発達し、来週にも米国とメキシコの国境付近に上陸するとのニュ
ースを受けて買い優勢の展開が続いた。NYMEX原油先物（8月限）価格は戻り売りに
上値を抑えられる展開が続いたものの、結局58.09ドル（前日比+0.5％）で取引を終
えた。今週の原油価格の騰落率は-2.5％であった。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は英FT紙が「米政府は中国人民元改革を8月に実施する
見通し」と報じた事からドル・円の上値が抑えられている。オプション市場では短
期物変動率売り、長期物変動率買いの動きとなっている。1ヶ月物は7.6％から
7.55％へ低下、一方3ヶ月物は7.825％から7.925％、6ヶ月物は8.025％から8.125％
へそれぞれ上昇した。
原油価格が伸び悩んでいる事や「人民元改革が近々実施される」との憶測が根強い
事などからリスクリバーサルでの円コール買いは強い水準を維持している。25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.45％、3ヶ月物は+0.75％、6ヶ月物は+0.925％
でそれぞれ変わらずとなっている。市場は夏のレンジ相場を想定してか3ヶ月物
110.50-117.50のダブルノータッチオプション、又長期では16ヶ月物94.円50銭-115
円50銭のダブルノータッチオプションの買い意欲が見られた。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。GE（GE）の決算が予想に一致するにとどまったことで朝方は利
食い売り先行の展開となった。しかしながら、6月の生産者物価指数のコア指数が
0.1％下落するなどインフレ懸念が後退したほか、強い経済指標の発表が続いている
こともあり、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、消費者サービスや耐久
消費財・アパレルが上昇する一方で、ソフトウェア・サービスやエネルギーが軟
調。予想に一致する決算を発表したGE（GE）だが、第3四半期の一株利益予想が43−
44セントと、アナリスト予想の45セントを下回ったことで小幅下落。タイソンフー
ド（TSN）はメリルリンチが投資判断を引き上げたことで上昇した。ダウ構成銘柄で
は、P&G（PG）がジレット（G）の買収に関してEU当局から承認を得たものの小幅下
落。一方業績上方修正を発表したマクドナルド（MCD）は4.7％高となった。結局ダ
ウは11.94ドル高の10640.83、ナスダックは3.96ポイント高の2156.78で取引を終了
した。来週はインテル（INTC）やマイクロソフト（MSFT）、グーグル（GOOG）など
主要企業の決算発表が本格化する。好決算が先行して期待が高まっているだけに、
反動には注意する必要がある。
【経済指標】
米・6月生産者物価指数（PPI）：前月比±0％（予想+0.5％、5月-0.6％）、前年比
+3.6％（予想+4.0％、5月+3.5％）
米・6月コアPPI（食品＆エネルギー除く）：前月比-0.1％（予想+0.2％、5月
+0.1％）、前年比+2.2％（予想+2.4％、5月+2.6％）
米・7月NY連銀製造業景気指数：23.9、2004年12月以来の高水準（予想9.5、6月10.5
←11.7）
米・5月企業在庫：前月比+0.1％、2004年9月以来の低水準（予想+0.3％、4月+0.2％
←+0.3％）
米・6月鉱工業生産：前月比+0.9％（予想+0.4％、5月+0.3％←+0.4％）
米・6月設備稼働率：80％（予想79.6％、5月79.4％）
米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）：96.5（予想95.0、6月96.0）
【要人発言】
チャック・シューマー民主党議員
「先月のスノー米財務長官とグリーンスパン米FRB議長との会合において‘中国は数
ヶ月以内に人民元を切り上げる’と伝えられた」
IMF
「2005年度のフランスのGDP成長率は1.75％、2006年度は2.0％に上昇すると予想す
る」
「ユーロ・ドルの下落が需要を押し上げているものの、原油高はリスク」
「フランスの向こう12ヶ月のインフレ率は2％と予想」
「本年フランスの財政赤字は3％を超過するが、2006年度は3％以下となりそうだ」
「フランスの雇用拡大を評価」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 111.81 112.43 111.76 112.15
ユーロ・ドル 1.2131 1.2137 1.2022 1.2036
ユーロ・円 135.64 135.68 134.93 134.97
ドル・スイス 1.2860 1.2978 1.2850 1.2955
ポンド・ドル 1.7627 1.7636 1.7511 1.7520
株式市場：
NYダウ 10629.44 10654.12 10600.48 10640.83
ナスダック 2152.97 2160.64 2145.18 2156.78
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.414 4.397
米国債10年物 4.173 4.163
先物市場：
NY金先物 420.0 421.5 418.2 421.3
NY原油先物 58.35 58.90 57.60 58.09
シカゴ日経平均先物 11795 11815 11760 11785
（フィスコ） - 7月16日6時57分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050716-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。