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(回答先: 財政破綻がなぜ起こるのか?(歴史的に) 投稿者 縄文ビト 日時 2005 年 7 月 15 日 10:13:09)
何とかあっしらさんのために時間を作りました。
A どうもです。
阿修羅は数日前から見始めたので、ワヤクチャさんとの議論は表題をみただけで内容は読んでいません。
J>人間の社会は、元になる経済は物々交換から逃れることはできません。
A 超歴史的にそう言えるのでしょうか。
J超のつかない歴史的と見ています。最初に貨幣を発明した人、それは等価的価値を持った(例えば手っ取りばやく言えば金など)品物との交換からだといえます。ただそこでは物と物との交換ですからそれは交換した時点で終了してしまいます。しかしそこに貨幣としての要求の一致を満たすキンなどとの交換であれば、価値が失われない限りいつまでも交換が続いていきます。そこには国としての信用が無くても商人同士が便利なものとして使っていきます。ただキンという限られたもので有れば増刷という拡大はしませんから、物としての価値の上下はありますがインフレになるという危険性はありえないはずです。
A 物々交換がまったくなされず、生産物の非私有に基づく分配、余剰品の相互贈与、さらには略奪の成果で成り立つ経済社会もあり得る(あった)のではないですか。
確かに有りました、そこから人間は土地の支配イコール他者の労働の私有から富を稼げるという意味の侵略者に変身したわけです。それが戦争の始まりです。
A※ 以前書き込みしたことがありますが、「物々交換→貨幣の成立」という見方は、論理的には言えても、歴史的経緯ではないと思っています。
J上に書いていますので歴史的な経過として見られるのではないですか
J>貨幣は単なる物々交換の仲介をしているだけにすぎません。
A 貨幣は物々交換の仲介機能を果たせばいいという主張なのか、現実としてそれだけのものという認識の表明なのか不明ですが、貨幣はそれだけではすまないものだと思っています。
J 本来は物々交換の機能だけですめばインフレは起きないと考えられます。貨幣は商品としての物との交換と人間同士の労働力の交換(例えば知的労働・サービス産業等物を作るということに携わらない人)が不便なく行われれば、それでいいわけだと考えます。
J>当然そこから国債発行も将来歯止めがかかるのか、もしくはどんどんこの先増大して
>行くのかということになりますと、貨幣の交換が原則であるという性質から見て増大
>こそすれ、減少は考えられないのではないでしょうか。
A 生産力が増大し財の供給量が増加するのだから、増大する物々交換の手段である貨幣の増加も必至だという説明なのでしょうか?
Jいえ、貨幣は交換が原則にありますから、交換以外の貨幣を発行するということは誰かが退蔵しているわけですから、ただ黙って箪笥に入れているわけではなく金が金を生ませるという行為を発生させているわけですから、その金が金を産んでいる卵の部分は理論的にもそれだけ国債を発行しなくてはならないと考えます。現在でも市中の金を供給が需要を上回るぐらい、だぶつかせているわけですから、何パーセントかの人が蓄蔵にまわしているということです、市中の金余り現象を、もしなくせば蓄蔵にまわしている人は確かにいるわけですから、その分通貨供給量が減少し、経済が縮小する(サラ金等の金利高。または貸し渋りによる購買力の低下)と考えます。ゆえに国債の発行残高が増えることはあっても減ることは無いいえるのではないでしょうか。そのような意味からです。
J>もし税収を多く(増税・もしくは景気浮揚策)したとしてもその分経済がダウンする
>と見ています。
A 税収を多くしたらその分経済がダウンするかどうかは、税収構造や財政支出内容によって規定されます。
J 私はあるモデルになるものを現在考えています。それはまだ発表できる段階でないのですが、もう少し考えがまとまりましたら書きたいと思っています。 ただ世界の歴史を見ても国もしくは政府が新しく貨幣を発行し、やがて一段落すると、新たな領土侵略でもしない限り、財政破綻を起こしているのではないですか、永久に拡大、もしくは安定した国は無いといえます。アメリカでさえ財政破綻を起こしているわけですから。なぜその国は永久に安定的継続が出来ないのか、なぜ最終的にインフレを起こさなくてはならないのか。そこに交換から外れた貨幣の秘密が隠されています。
J >そして国債発行残高に見合う物との交換が行われたとき、ハイパーインフレが起こ
>ると考えます。
A どういう流れで、国債発行残高に見合うものとの交換が行われる事態が生じるのでしょうか?
(国債発行残高に見合うものとの交換が長期間のあいだに既に行われたという過去形ならわかりますが、未来にそのようなことが起きる論理を説明してください)
J 本来、交換が原則にありますから、その交換されるもの以上の貨幣が発行されたなら、貨幣の量にならって物の価値が高くなります。つまり貨幣価値が下がります。 国際はある一部の人間によって蓄蔵された貨幣を循環させるために国債を発行して吸い上げているわけですから、実際は物との交換に回らない部分だといえます。過去形の話でしたらその政府は借金のために政権が変わっているか、貨幣価値が下がったためインフレという現象に弱者が苦しめられた物として、人間の歴史のなかにはは数多くみられます。
ハイパーインフレの話としては、発行された国債に見合った額だけ『物』が無ければそのものに合わせて貨幣価値が下がり続けるわけです。現在の段階では将来多くの人が紙幣が紙切れになる前に物に替える動きをとります。それがハイパワーインフレだといえます。
J>現在インフレが起こらないのは物との交換に回らないということだけであり、貨幣の
>信用が失われたとき急激な物との交換が起こるはずです。
>人間の経済が物々交換から貨幣を発生させたときから、その貨幣が信用を失うときが
>必ず訪れ、その社会経済は崩壊するという宿命を追っているのだと考えています。
A なぜ貨幣が物との交換に回らないのかということを説明すべきです。
J それは一部の人間が他者の労働を利潤という形で吸い上げ蓄蔵しているからです。しかもそれは銀行の通帳にゼロがより多く印刷されるという 形ですむわけです。
A 貨幣の信用が失われたとき急激な物との交換が起きるといったような“超常現象”は起きません。
貨幣の信用が失われるということの定義や条件、そしてそのときの経済社会の在り様が説明されなければ、なんとなくそうかもしれないと思わせるだけの情緒的な説明でしかありません。
J 私は戦後の混乱期を経験した年代です。あまりにも戦中の貨幣の発行しすぎから、貨幣の量に合う形のすざましいいインフレが起きました。戦後の日本政府の役人が替わったとき。それを止めるため政府が出回っている紙幣を使えなくなる政策を取りました。つまり既に発行された紙幣を旧札として扱い、新たに発行した紙幣だけを流通させたわけです。そのとき一人当たり幾らまで新札に替えるということでした。多くの紙幣を持っていた人は替えられる枚数が決まっていたので、残りの紙幣は替えるだけの枚数をもっていない人(貧乏人)に頼んで替えてもらった、その結果政府が考えていた新札の量をオーバーしてしまい、やむなく旧札にシールを貼って流通させていた記憶があります。まだ出せというのでしたら、ソビエト連邦からロシアに替わったときを調べられますが。
J>それを防ぐ方法は『他者の労働の私有化を禁止する』それ以外ないのではないでしょ
>うか。他者の労働の私有化が物々交換という基本を忘れその場その場の経済を円滑に
>進めるために貨幣の増刷をいやおうなくしなくてはならないのだと考えます。
>いかがでしょうか。
A 価値観や思想として『他者の労働の私有化を禁止する』は一つの見識だと思っていますが、『他者の労働の私有化』が貨幣の増刷につながるという論理は、もっと具体的にどうしてそうなのかを説明してもらう必要があると思います。
A 気になるのは、「他者の労働の私有化が物々交換という基本を忘れ」という部分です。
面白そうな表現なのですが、どういったことを意味しているのかわかりません。
J この部分に対しましては今度ゆっくりと書きたいと思っています。
ご期待ください。
明日から連休に入りますので、頭の休養を取らせたいと思っております。
J あっしらさん一つだけ質問させてください。どのような政権・どのような国においても、歴史の中で財政破綻を起こしています。江戸幕府も最終的にはそうでしたし、エジプトにおいてもそうでした、またローマにもいえます。つまり財政破綻が次の新しい歴史を作り出していくといっても過言ではないといえます。ではなぜ財政破綻が起こるのですか。