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「為替」 ポジション調整相場、ドル安欧州通貨高で111.68円/1.2086ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
「ポジション調整相場、ドル安欧州通貨高で111.68円/1.2086ドル」／ニューヨーク
外国為替市場概況 2005年7月12日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:27JST 「ポジション調整相場、ドル安欧州通貨高で111.68円/1.2086ドル」
*07:01JST「ポジション調整相場、ドル安欧州通貨高で111.68円/1.2086ドル」
【ロンドン市場概況】
11日のロンドン外為市場では、ポンド・ドルは、ユーロ・ポンドで米銀らの利食
いのユーロ売り・ポンド買いが0.69付近で出た際、1.7464ドルまで強含んだ後、
1.7420ドルに反落。ユーロ・ドルは1.1995ドル〜1.2021ドル、ドル・スイスは
1.2938フラン〜1.2970フランで小動きが続いた。ドル・円はユーロ・円が邦銀らの
売りで134円26銭まで下落したことで111円75銭まで連れ安になった後、ユーロやポ
ンドの反落で112円10銭に反発、ユーロ・円はその後134円57銭まで戻した。
【経済指標】
英・5月の貿易収支：-49.6億ポンド（予想-48億ポンド、4月-51.32億ポンド）
英・6月生産者物価指数：前月比-0.2％、前年比+2.4％（5月-0.2％、+2.7％）
独・6月卸売物価指数：前年比+2.2％（予想+2.5％、5月+1.7％）
仏・5月鉱工業生産：前月比+0.3％（予想+0.4％、4月-0.3％）
【要人発言】
中国・国家発展改革委員会高官
「中国経済は緩やかな減速局面入りした。今後1-2年続く可能性」
「中国の上半期GDP伸び率、前年比9.1-9.2％の見通し」
アルムニア欧州委員（経済・通貨担当）
「原油高継続ならEUの今年の経済成長率が、4月の欧州委員会予測（2.0％）を0.2％
下回る」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：111円97銭、ユーロ・ドル：1.2009ドル、ユーロ・円：134円49銭、ポン
ド・ドル：1.7452ドル、ドル・スイス：1.2962フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初11 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は対欧州通貨でのドル利食い売り
に押されて112円06銭から111円68銭まで下落した。その後中国筋や本邦資本、輸入
筋の下値での買い意欲が強いことから一旦112円06銭まで反発したが、今週半ば発表
の米貿易収支に向けてドル買い持ちポジションを減らす動きに上値を抑えられて111
円80銭前後まで弱含み引けた。
ユーロ・ドルは「UAEがユーロ建て外貨準備を増加させる可能性がある」とのニュー
スをきっかけにモデル系ファンドやヘッジファンド筋の買いが強まり1.1999ドルか
ら1.2086ドルまで上昇し高値圏1.2070ドル前後で引けた。
ユーロ・円はユーロ・ドル上昇に連られて134円32銭から135円15銭まで上昇した
が、135円台の本邦輸出などの売りオーダーをこなせず134円95銭前後まで反落して
引けた。ポンド・ドルは「キングス・クロス駅が一時閉鎖」「捜査のためにウォー
ター・ルー橋を閉鎖」などのニュースをよそに1.7435ドルから1.7591ドルまで上昇
した。ドル・スイスは1.2966フランから1.2856フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は大幅下落。巨大ハリケーン「デニス（Dennis）」が先週末にメキシコ湾
を通過し、テキサスやルイジアナ州に位置する米国の主要な製油生産施設から目立
った被害報告がきかれなかった事から生産障害懸念が後退し、朝方から戻り売りに
押される展開が続いた。NYMEX原油先物（8月限）価格は約1週間ぶり安値58.02ドル
まで下落し58.92ドル（先週末比-1.1％）で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は先週の112円60銭を高値に上昇が抑えられ、ドルの利食い売
りが先行している。この動きを受けオプション市場では短期物変動率が低下してい
る。1週間物は8.0％から7.0％へ、1ヶ月物は7.825％から7.675％、3ヶ月物は
7.975％から7.925％へそれぞれ低下したが6ヶ月物は8.025％で変化無しとなってい
る。
リスクリバーサルは様子見気配強く25デルタ円コール・ドルプットは1ヶ月物は
+0.2％、3ヶ月物は+0.6％、6ヶ月物は+0.825％と先週末と同水準での取引となって
いる。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。業績修正シーズンが峠を越えた事から安心感が広がり、先週末
の地合を引き継いで続伸となった。S&Pはほぼ４年ぶりの高値、ダウはロンドンでの
テロ後の安値から325ドルの上昇となっている。セクター別でも自動車、半導体を筆
頭にほぼ全面高となった。薬品のマイラン（MYL）は今期の業績が市場予想を上回る
見通しと発表して1.3％高。オンラインオークションのイーベイ（EBAY）は決済シス
テム、ペイパルを9月から中国に導入するとして3.0％高となった。一方でアニメの
ドリームワークス（DWA）は今年の利益予想を大幅に下方修正すると共に、前期の決
算について当局から調査を受けている事を明らかにして13.2％の急落となった。ダ
ウ採用銘柄ではプロクター＆ギャンブル（PG）が自社株の買い増しを発表、またプ
ルデンシャルが投資判断を引き上げたことから1.8％高となった。結局ダウは146.85
ドル高の10449.14、ナスダックは37.22ポイント高の2112.88で取引を終了した。引
け後に発表されたバイオ、ジェネンテック（DNA）の決算では、一株利益が30セント
と市場予想の26セントを上回り、上昇して取引されている。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ラッカー米リッチモンド連銀総裁（投票権無）
「利上げの打ち止め時期を予測するのは速すぎる」
「‘緩やかな（measured）’ペースでの利上げが適当」
「インフレは抑制されている」
「個人消費の成長は堅調」
ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「ユーロ圏各国の成長、インフレ格差はユーロ下落には繋がらず」
「ユーロ圏12カ国のインフレ格差は拡大せず」
「実質金利はドイツにとって高すぎる水準ではない」
ユンケル・ルクセンブルグ首相兼財務相（欧州連合議長）
「原油高に対する対策が必要、しかしながら非常に困難」
「財政赤字国が存在するものの、規律は緩くなっている」
アルムニア欧州委員会委員
「経済成長やインフレに対する原油高の悪影響やどのように対処するかを話し合
う」
「1バレル＝60ドルの原油価格は経済成長を妨げる」
ソルべス・スペイン第2副首相兼経済財政相
「原油価格が60ドルまで上昇していることに懸念を抱いている」
「原油高は景気やインフレに影響を与えており、現状の原油価格を考えると欧州経
済はかなり堅調な方だ」
「スペインに関していえばインフレは存在しているものの過剰な状況ではない。2次
的な影響がなければインフレは抑制され、高い成長率を維持できる」
欧州委員会
「ユーロ圏12カ国間の経済格差は米国内のものと大差ない」
「ユーロ圏内の経済格差は1990年前半のものと同水準」
「原油価格はGDPに0.2-0.3％の押し下げる可能性あるものの、現在のユーロ下落は
輸出を押し上げる」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 111.86 112.06 111.68 111.8
ユーロ・ドル 1.2007 1.2086 1.1992 1.2072
ユーロ・円 134.31 135.15 134.26 134.97
ドル・スイス 1.2948 1.2973 1.2857 1.2872
ポンド・ドル 1.7436 1.7591 1.7420 1.7579
株式市場：
NYダウ 10449.60 10534.22 10449.60 10519.72
ナスダック 2116.16 2135.69 2115.57 2135.43
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.341 4.342
米国債10年物 4.089 4.097
先物市場：
NY金先物 425.2 427.4 424.3 426.3
NY原油先物 58.65 59.10 58.02 58.92
シカゴ日経平均先物 11710 11780 11710 11765
（フィスコ） - 7月12日6時30分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050712-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。