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インドの地方でオンラインショッピングが急速に普及
FujiSankei Business i. 2005/4/30
インドの地方の町で、インターネットを使ったショッピングが急速に普及している。日本の約9倍の広い国土を持つインドで、欲しい商品を手に入れるには時間がかかる。その点、最新の製品をいつでもネットで見て、注文できるオンラインショッピングは、遠くの店まで足を運ばなくてすむことから、今後、普及が加速しそうだ。
米調査会社ボストン・コンサルティング・グループは、インドの2005年のオンラインショッピング総額は1兆9500億ルピー(約4兆6800億円)にのぼると予想している。また、他の調査会社は、その利用者数が03−08年に年平均83.7%増と高い伸びを続けると予測、アジア各国で最も高い増加率となる。10−11月の祭りのシーズンにはさらに利用率が増加する傾向があるという。
増加率を引き上げているのが「これまでほとんど無名の地方の町に住むインターネット利用者」(ネット企業関係者)だ。インド紙フィナンシャル・エクスプレスによると、インドの人気ネットショッピングサイト「ファブモール・ドットコム」では、ニューデリーなど主要8都市のユーザーによる売り上げ割合は全体の4割程度で、ほかの6割は地方の小さな都市や町などの顧客だという。3年前までは大都市の占める割合が約8割といわれ、急激に地方での需要が伸びている様子が分かる。
地方では、本やCDなどが店頭に並ぶにはかなりの日数がかかる。しかしネットなら「最新製品がいち早く売りだされる。送ってもらう時間はかかるが、地元の商店に入荷するのを待つより早い」(ユーザー)。
さらに大都市の顧客は日常品などを買うケースが多いが、地方では「よりブランド重視の購入傾向が見られる」(サイト運営関係者)といい、売る側にとってもその魅力は高い。
オンラインショッピングの広がりは、インド政府が進める行政サービスの電子化や、オンライン銀行の普及なども後押ししている。ファブモール・ドットコムのバイテエスワラン最高経営責任者は「かつてユーザーはセキュリティーへの不安が強かったが、多くのサービスが電子化されるにつれ、ネットは安全なものととらえるようになっているようだ」と語り、さまざまなサービスの普及が人々のネットショッピングへのイメージを変えていると指摘する。
政府の関連機関によれば、インド人の1回あたりのネットショッピングでの購入額は2300ルピー(約5520円)程度で、通常の買い物の平均額より高いという。携帯電話を使った「モバイル・インターネット・ショッピング」の普及を予測する声もあり、インターネットを使った無店舗販売は大きく広がりそうだ。
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050429200946-SJZKZKIZFX.nwc