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中国車、露市場で攻勢 日本車そっくり半額が武器
FujiSankei Business i. 2005/4/12
【モスクワ=内藤泰朗】中国製自動車が、急成長を続けるロシアの自動車市場で攻勢をかけている。武器は日本車の半分以下という低価格と日本車とそっくりなデザインだ。「高品質」の代名詞・日本車のイメージで、ロシアで大成功を収めた韓国車の地位を狙うドラゴンカー。ロシア全土での販売網構築や工場建設も計画しており、今後、“台風の目”となりそうだ。
ロシアの英字日刊紙モスクワタイムズによると、中国車の中でいまもっとも注目を浴びているのが、「ピックアップ」と呼ばれるトラック型の四輪駆動車だ。
シベリアのノボシビルスクが本社の自動車ディーラー、北京ジープのポベジン副社長は「ロシアの自動車市場でピックアップはほとんど販売されていない」と語り、将来性が明るいとの見通しを示した。
同社が力を入れるのが「アドミラル」で、外見はトヨタ自動車の「ハイラックス」にそっくりだ。装備や性能もカタログ上は、トヨタと遜色(そんしょく)はない。値段も1万8300ドル(約198万円)からと、トヨタ車の半額。さらに安価な車種もある。品質と信頼性が確保されれば、穴だらけの道路が多いロシアでヒットしそうだ。
ただ、専門家たちの意見は分かれている。「すでに信頼性が失われている中国市場で製造されたものが、どうして信頼と品質を勝ちうることができるのか。中国車を購入する人はそれなりのリスクを覚悟すべきだろう」(ロシアの自動車ジャーナリスト)という声が早くも聞こえる。
いずれにせよ、北京ジープは、雪が消えてマイカー族などが買い替えに走る夏に向けて着々と準備を進めており、7月にはノボシビルスクに自動車サービスセンターを開く予定だ。当面、年間300台の販売を目指すが、来年までにロシアでの組み立ても始めたいとしており、積極的な販売戦略を打ち出している。
このほか、ロシア語版インターネットで、「中国製自動車」を検索すると、中国の数多くのメーカーがヒットする。いずれのメーカー、販売店もロシア語のホームページをもっており、乗用車やトラック、SUV(スポーツ多目的車)などさまざまな車種を紹介、販売しており、原油高による好景気で自動車が飛ぶように売れるロシア市場で積極攻勢をかけている。
「世界の工場」となった中国は2004年、約500万台の自動車を生産し、米国、日本に次ぐ世界第3位の自動車生産国にのし上がったが、問題もある。中国メーカーの積極姿勢は、過剰生産による中国国内市場での消費が鈍化していることを示唆している。商品の品質や安全基準などが高く設定されている欧米諸国の市場に比べ、ハードルの低い、新しいロシア市場に進出し活路を開こうという動きに出てきたものとみられている。
ロシア市場は、高級車ではドイツやフランス、日本の各メーカーが競い、高級車は購入できないがロシア車には満足ができない中流層は韓国車を購入するという構図ができあがっている。ロシアという新興市場を舞台に、増大し始めた中流層に照準を合わせた自動車商戦が過熱する。
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中国製自動車は日本車にそっくりなデザインだ。上がトヨタ自動車の「ハイラックス」。下は中国製の「アドミラル」(ロシアのアフト・ピーテル社提供)
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050411202852-XMGJKFQCLI.nwc